みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
3.異国の映画を観ていると、作品自体の善し悪しの以前に登場人物たちの思想や言動に違和感を感じてしまうことが多々ある。 それは、世界各国の映画を観る上で必然的に生じる事象であり、仕方が無いことだけれど、最終的にドラマ自体に共感出来ないとなると、その映画を好きになることはやはり出来ない。 フランス映画は見慣れている方だし、フランソワ・オゾンは「8人の女たち」大好きな監督だけれど、そういう理由で残念ながら好きにはなれない映画だった。 大女優の風格と絶対的なバイタリティーを存分に見せてくれるカトリーヌ・ドヌーヴは、もはや存在感そのものが魅力的だった。 彼女が赤ジャージを着て、朝のジョギングをするファーストシーンから映画としての面白味は備わっていたと思う。 専業主婦の主人公がふとしたきっかけで傘工場の社長である夫の仕事を引き継ぎ、対外的な生活に転じ、自らを抑圧から解放させていく様は、ユニークで気持ちが良かった。 しかし、その「解放」が予想外に別方向へ突き進んでいってしまう。 夫との確執が家族全体の確執に発展し、主人公のあまりに奔放な過去までもつまびらかにされていき、突如として人間関係が泥沼化する。 次第に主人公の、女と男、結婚と離婚、セックスと妊娠、諸々に対する価値観についていけなくなり、映画世界そのものに違和感を感じたままエンドロールを迎えてしまった。 映画を観て、それを面白いと思うことは、自分が他者の価値観を受け入れられるかどうかということに他ならないと思う。 そのことを改めて確認した作品だったと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-08 13:22:25) 2.《ネタバレ》 「飾り壺」と自虐する満ち足りた暮らしをしている社長夫人。何の困難もなく社長になり議員になりメデタシメデタシ。からりとしたコメディタッチのストーリーに目くじらたてることはないのですが、お若い時からやりたい放題なさっているのを見ると白けてしまいます。「終電車」で共演した二人、30年の時を経て、ブクブクに肥えたドパルデューは痛々しく正視に耐えなかったのに対して、まろやかで艶やかなドヌーヴは一見の価値がありました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-04 17:11:30) 1.《ネタバレ》 ドパルデュー、デカ過ぎ! キスシーンでお腹つっかえちゃってドヌーブ大変でしょ。さて、映画は予告編のイメージと大違いで、なんか頭ヒネり続けな感じでした。「強欲な社長に代わって世間知らずの奥様が会社経営に乗り出したら大きな変化が訪れて会社は幸せに包まれてゆくのでした」ってハナシに思えたんですよ、予告編じゃ。ところが実際は会社経営の部分っていうのはちょっとだけで、中身の殆どは家族間の諍いの物語。籠の鳥のような(のように見える、かな)生活を送ってきた主人公が、外へ出てゆく話なのですが、それがもう非常に直接的なモノによって象徴されてゆくという。社長代理の次が議員選に立候補って。社長部分だけでは満足できなかったのかなぁ? 徐々に彼女の過去が露わになり、その意外にも奔放な生き様が浮かび上がってゆくので、フェミニズムを声高に叫ぶ映画という訳ではありませんけど(むしろ「子供がいるから」「夫の仕事が」と縛られている娘の方にそのニオイを感じさせております)、なんか視点が色々とブレてる感じがします。ドヌーブの魅力を色々と引き出そうとしてアレコレとやり過ぎちゃったのかな。そんなに色々な事をさせなくたって今でも十分に魅力的なのにね。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-07-18 16:10:43)
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