みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
6.《ネタバレ》 金大中拉致事件を扱った本作ですが、どうも面白くない。韓国内での政治的イザコザが発端で日本を舞台に韓国人同士で起こした暗殺未遂事件で、罪なき人間が何人も殺されたというわけでもないので、はっきりいって地味。映画内でもこの事件に積極的にかかわった日本人は、一人の自衛官だけ。しかも、関わるまでの流れが強引。 事件背景はほとんど描かれず、金大中が日本に亡命する流れも最初に字幕で流れるだけなので、どうもわかりにくい。人間ドラマと観るには、主人公ですら薄いし、新聞記者、体に傷のあるヒロイン、日本語をしゃべれない在日のボディーガードなども存在意義も深味もほとんどない。 この事件後に日韓の関係がどう変わったかなども描かれるわけではないし、どちらも批判的に描かれるわけでもないのは冷静でいいのだが、熱を感じなく、最終的にアメリカだけを悪者にしてまとめてしまった感もある。 結局何で日本人監督が日韓合作でわざわざこの題材を取り上げたのかが不明。日朝間の数ある根深い問題の中で、この事件を取り上げた以上はもうちょっと観るべきところ、考えさせるべきところを作って欲しかった。やはり色々枷があったのだろうか。 阪本監督のジトっとした重厚な作風は好きなんですけどね。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-04-12 06:29:02) 5.金大中事件はその後の全斗煥時代の光州事件で金大中が死刑宣告されたり、全斗煥が失脚したり、金大中が大統領になったりするたびにテレビで特集していたので、そのたびにスパイ映画さながらの大事件に興奮したことをよく憶えている。この人ホントに凄い波瀾にとんだ人生を送ってますね。同時につい最近までの韓国が非常に不安定だったことの証しでもあるわけですが、日陰でうごめくKCIAの存在が当たり前の韓国と違って、あからさまでない日本の日陰でうごめく組織の存在はかえって怖いものがあります。この映画では226事件や三島事件の時代の日本が今の日本とは別の国というのでなく、その頃の日本が今につながっているということを見せつけられたような気がします。国の変革に取り残された個人の思想。その思想も国が植えつけたもののはずなのに。国家の非情がうまく描かれていたと思う。だけど、個人的にエンターテイメント志向の今作のスタイルはあまり好きじゃない。坂本監督はふろしきを広げないほうが絶対良いと思うのですが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-08 12:14:23) 4.そこそこの緊張感を楽しむ事はできたものの、なぜか面白くない。 佐藤浩一はカッコよく、いい演技してるのだが…終わり方も後味悪くて。 どこまで実話かは知らないが、金大中誘拐事件についてそれなりの知識、情報、時代を知れたのはプラスでした。 【ふくちゃん】さん 5点(2004-06-06 18:22:56) 3.面白いとはいかないが、実際起こった事件のことが分かり為になった。当時、韓国ではスパイには拷問が日常だったようで、北と同じだと感じた。佐藤浩市は相変わらず笑わない。 【まさサイトー】さん 5点(2003-11-16 04:33:40) 2.子供の頃、テレビのニュースで「金大中事件」という言葉はよく聞いていたのですが、実際は何のことだかさっぱり分からなかった…。この映画はフィクションですが、「金大中事件」がベースということで、幼い頃の謎を解決する第一歩になりました(笑)。日本の映画にはエンターテーメントよりも、こういう、重いけれど日本人だからこそ噛み締められる現実を描いた映画にもっと頑張ってもらいたいです。ただ、ビデオで観たからかもしれませんが、2時間ドラマの特別枠的な雰囲気が拭い去れず、何だか物足りなかったです。主人公と韓国女性のからみ方のせいかしら。 【ヒヨコ】さん 5点(2003-05-23 15:35:04) 1.金大中事件を映画で扱える時代がきているのかと思う。全体的にいいできだったと思うし、ラストシーンもよかった。ただ、自衛隊の扱い方に不満が残った。三島事件がでてくるのはしょうがないとして、佐藤浩一の人物像にもっと掘り下げがあってもよいと思ったのだが。 【ジブラルタの星】さん 5点(2003-05-19 23:32:24)
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