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地獄のデビル・トラック

Maximum Overdrive
(ザ・トラック)
1986年【米】 上映時間:98分
アクションホラーコメディ小説の映画化
[ジゴクノデビルトラック]
新規登録(2003-10-04)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-09)【TOSHI】さん
公開開始日(1987-07-18)


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監督スティーヴン・キング
キャストエミリオ・エステヴェス(男優)ビル・ロビンソン
パット・ヒングル(男優)ヘンダーショット
ローラ・ハリントン(女優)ブレット
J・C・クイン(男優)ダンカン
フランキー・フェイソン(男優)ハンディ
レオン・リッピー(男優)ブラッド
ジャンカルロ・エスポジート(男優)ゲームで遊ぶ男
スティーヴン・キング(男優)銀行のATMにいる男(ノンクレジット)
小杉十郎太ビル・ロビンソン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
富田耕生ヘンダーショット(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
山田栄子ブレット(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
安達忍コニー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
塩屋翼カート(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
滝沢久美子ワンダ・ジューン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
長島雄一ダンカン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
広瀬正志キャンプ・ローマン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
田中真弓ディーク(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
笹岡繁蔵ハンディ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
安西正弘ジョー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
西村知道(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
大滝進矢(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
西川幾雄(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小野健一(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
磯辺万沙子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
鈴木勝美(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
中博史(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作スティーヴン・キング「トラック」
脚本スティーヴン・キング
音楽AC/DC
挿入曲AC/DC“D.T.”他
撮影アルマンド・ナンヌッツィ
製作マーサ・シュマッチャー
ミルトン・サボツキー(共同製作)
製作総指揮ディノ・デ・ラウレンティス
配給松竹富士
字幕翻訳進藤光太
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2.《ネタバレ》  監督と脚本をスティーブン・キングが担当したという、それだけで映画史に残ってしまいそうな一本。

 こういう場合、いっそ「破滅的に酷い出来栄え」であれば、カルト映画として人気になってたかも知れませんが……
 本作は「一応そこそこ楽しめる」ってタイプの品なので、評価に困っちゃいますね。

 勿論、粗は多いです。
 例えば冒頭にて、機械が勝手に動き出す場面も、映像だけ見れば不気味なのにBGMがロックなAC/DCなので、何かチグハグなんですよね。
 キング当人がAC/DCのファンであるがゆえの選曲なのでしょうが、ミスマッチとしか思えなかったです。
 男がトラックに轢かれる場面でも「止まってる車に男の方からぶつかってる」としか思えない撮り方してるし、演出の拙さが目立ちます。

 脚本に関しても「新婚夫婦の車だけは暴走しておらず、人間が自由に動かせる」って事が伏線だろうと思ってたのに、全然そんな事は無くて、理由が説明されないまま終わっちゃうんだから、もう吃驚です。
 主人公達が籠城するガソリンスタンドの地下には、武器がたんまり秘蔵されており、戦力的に主人公側の方が有利っていうのも、ちょっと歪なバランス。
 わりと序盤の段階から「バズーカあるから勝てるじゃん」って思えちゃうし、途中で出てきたマシンガン搭載の車に対しても、わざわざ主人公が近付いて手榴弾で爆破なんかしなくても「バズーカ使えばいいじゃん」ってなってしまう。
 そんな感想が間違ってなかった証のように、最後は普通にバズーカ撃って、敵の親玉トラックを倒して終わりだし……
 観客に違和感を抱かせない為には「切り札であるバズーカを中々使えない理由」を、ちゃんと描いておくべきだったと思います。
 本業は小説家のキングだから、演出は拙くとも脚本には光るものがあるだろうと期待していたのに、それさえも裏切られた気分。

 そんなこんなで、欠点を論ったらキリが無いんだけど、ちゃんと良い所もあるというか……
 「長所」っていうよりは「愛嬌」を備えてるタイプの映画だったので、不思議と憎めないんですよね。

 まず、予算は問題無く確保出来たようで、トラックが破壊される場面はキチンと描いているっていうのが嬉しい。
 「玩具の車を口に突っ込み死んでる犬」とか、同じキング作品の「クリスティーン」や「クジョー」を知ってるとニヤリと出来ちゃう場面があるのも、程好いファンサービスって感じがしましたね。
 他にも「芝刈り機は襲ってくる」し「下水パイプの中を移動する」しで、さながらキング作品のオールスター状態。
 それらの「元ネタ当てクイズ」をするだけでも楽しめちゃうし、ちゃんと「スティーブン・キングが脚本を書き、監督を務めた事」に、意義のある作品だったと思います。

 キング作品ではお約束の「可愛らしい子供」も登場しているし、キング当人も冒頭にカメオ出演しているしで、嫌々撮った訳ではなく、きっと楽しんで撮ったんだろうなって思えるような、微笑ましさがあるんですよね。
 最後の気象衛星オチも、非常に馬鹿々々しくて「何じゃそりゃ!」と、呆れながら、笑いながらツッコむ事が出来ました。

 面白かった……とは言い難いんだけど、それなりの満足感は得られたし、また何時か気が向いたら、観返したくなっちゃいそうですね。
 話のタネになるという意味でも、観ておいて損は無い映画だと思います。 ゆきさん [DVD(吹替)] 5点(2022-02-02 11:50:11)(良:1票)

1.キング本人と、そのファンの為の映画。本人たちが良いって言ってるんだから良いじゃないですか。 マックロウさん 5点(2004-06-11 09:52:13)

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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 4.87点
000.00% line
1213.33% line
2213.33% line
300.00% line
416.67% line
5213.33% line
6426.67% line
7320.00% line
816.67% line
900.00% line
1000.00% line

【ゴールデンラズベリー賞 情報】

1986年 7回
最低監督賞スティーヴン・キング候補(ノミネート) 
最低主演男優賞エミリオ・エステヴェス候補(ノミネート) 

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