みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
4.《ネタバレ》 [2018/9/11修正] このシリーズ必須の家にまつわる呪いは出て来ないようだが、その呪われた家ができるまでの話だと思われる。 登場人物としては少女の叔母のすらりとした姿が印象に残る。当初は繊細そうで脆弱なようにも見えたが、その後に覚悟を決めてからの表情は少し差が出ていたようである。階段の手前でこの人物の足元を映していたのは境界線のようなものの存在を暗示していたということか。そのほか富士の見える屋上風景や、その後に母子が落下する際に、高架の道路を普通に車が走っているのと対比されていたのも印象深い。 ちなみに少女の叔母が驚愕の表情を見せた直後に、のほほんとした看護師の顔を大写しにしたところは笑った。 物語としては少女~母親~叔母が本筋で、そこに看護師/隣部屋のバカ/少女の父親のエピソードが付随する形に見えるが、その関係がよくわからないのは困る。特になぜか看護師が危険な人物だと匂わせる場面があり、これは何か裏があるのではという気にさせられる(例:初めから水子の霊がついていたなど)。また父親のエピソードは枝葉のようでもあるが、実はこの男にも隠れた問題があったと考えられなくもない(例:初めから水子の霊がついていたなど)。そもそも「黒い少女」とは何なのかを突っ込んで考えれば意外な真相が見えて来そうでもあり、また本筋部分でも実は母親と叔母の思い込みがとんでもなく間違っていたということもありえなくはないが、どうも深読みを強いられているようで面倒くさい。 制作側の思惑はともかく見る側としての問題は、この手の映画は真面目に考えても解答が得られる保証がなく、単に時間の無駄になる恐れがあることである。ここに書くのは筋違いかも知れないが、現代ホラーにつきものの理不尽さや不条理というのと、ストーリーとしての整合性不足というのは話が違うので、きちんと辻褄の合った話にするのは最低限のことである。そういう面で観客が制作側に全幅の信頼を置き、安心して見られる映画にしてもらいたいものだが、まあそういうことをこのシリーズに期待する方が間違いか。それにしても今回は、スルーしかねる程度に思わせぶりにしておいて、やはりわけがわからないという中途半端な感覚の映画だった。 なお劇中の少女役は松本花奈(まつもとはな)という人で、芸歴が長いようだが昔からこういう変な役をやっていたらしい。一見美少女のようで実は微妙な顔で不気味さを出しているが、現在は普通に美形に見えるので問題ない。役者だけでなく映画も撮ったりしている多才な人である。 ちなみに最近(2018年)になってこの人のヘソがネット上で話題になっていたようだが、その元になったのはこの映画でのヘソ出し場面である。そこはただ寝ているだけだが、ほかに目だけの演技というのもあったようである。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-07-07 21:46:44) 3.《ネタバレ》 『呪怨』10周年記念2作品のうち、『白い老女』の方はオリジナルの系譜を継ぐものでしたが、本作『黒い少女』はだいぶテイストが違いました。メインとなる登場人物の名前を冠して小節を区切るスタイルはオリジナルを踏襲しているものの、あくまで形式を採用しているだけ。小節ごとに律儀にオチを付けていた『白い老女』と比べると、その違いは歴然です。本来であれば、毎回黒い少女が姿を露にして驚かせてこその呪怨。ところが芳賀ゆい並に、姿を客前に現そうとしません。本作は『呪怨』であって、『呪怨』にあらず。はてさて、コレはどういう意味なのか。それでは“空手”を例に考えてみましょう。日本怪談の原点は、出るぞ出るぞと観客を煽る部分に意味がある、言うならば“寸止め式の伝統空手”。一方『呪怨』は出し惜しみせず、直接お化けが脅かしに来るフルコンタクト制。素人でも分かり易いのは、後者の方でしょう。呪怨式ホラーがウケたのも、考えてみれば納得なのです。では何故本作で下手な寸止め空手を見せたのか。伝統空手の凄みに気付き始めた観客への牽制なのか、はたまたフルコンタクトの進化形を提示しようとして失敗したのか。自分には分かりませんが、下手な寸止めより、派手なフルコンタクトの方が観ていて面白いのは間違いないです。というワケで2作品を比較した場合、自分のジャッジでは『白い老女』に軍配が上がります。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-11-30 18:29:58) 2.《ネタバレ》 『呪怨』10周年を記念して、伝説のビデオ版のスタイルで作られた“not清水崇『呪怨』”。加護ちゃんの幸薄いカンジ、病院の薄暗い雰囲気、入院する少女の狂乱具合(そして白目の剥き具合)もイイカンジ。父親のエピソードが尻切れトンボに終わるのすら、それはそれで嫌なカンジ…。霊能力者のお姉さんが「3日待って」と家に戻り、風呂場で戦闘準備に入るシーンは超カッコイイ!そしてメチャメチャ盛り上がる(文字通りの意味)除霊のシーンですが、アレをアレしたアレが、アレじゃなくてアレだったというオチ(意味不明)には「ゴメンで済んだら警察いらねー!」ってカンジでフキエちゃんが可哀想でしたなぁ…。結局最後には、アレもお礼参りに来ちゃうし…(「逃げてー!」の声も虚しく、坊やも父親も… で、『白い老女』で、あの家が格安で売りに出されて、台所には一家の写真が落ちていた…というワケなんですね) ラストの母娘の結末も、なんともやるせなくて悲しくて…、まさに『呪怨』テイストでした…。ちなみに、肝心の「黒い少女」がハッキリ見えるのがラストシーンだけだったのは(暗いシーンでは良く見えない)ちょっと残念だったかなァ…。 俊雄クンと一緒にいたキリン帽子の男(妙に怖い)は、狂言回し的に使えばもうチョイ効果的だったかも知れませんね。 【幻覚@蛇プニョ】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-10-28 20:12:43) 1.なんとも後味の悪い結末で....というか終わっていないでしょう。かなり怖いです。元AV女優の高樹マリアと元モーニング娘の加護亜依が出ているというレアな作品なんでファンの方は観て損はないと思います。 【映画】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-09-27 20:22:17)
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