みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
4.《ネタバレ》 妻を迎えに行くために空港で借りた一台のレンタカー。しかしそれは手違いで用意されてしまった別の車だった。助手席から見つかる謎の拳銃。後部座席には手足を縛られた見知らぬ女が……。突然、国家レベルの陰謀に巻き込まれてしまった主人公は徐々に抜き差しならない状況へと追い込まれていく。 サスペンス仕立てとはなっているものの、作品の牽引力としてはテーマ性より視覚にうったえかけるところが大きい 。近頃よくみられるフラットに加工されたデジタル映像は美しいが、映画というよりはまるで次世代ゲーム機の映像でも眺めているかのようでワクワクしない。 映像だけでなく全体的に感覚的な表現が多いせいで、つかみどころがなく夢のようにぼんやりしている。 主人公ですら、いったいどこの誰で、どういう職業なのか説明はないし、迎えにいくはずの妻の姿もなぜか最後まで登場しない。もはや完全にひらきなおっているのだろう。だが、あえて本作ではそういった現代映画の避けられないあいまいさの中に積極的に活路を見出そうとしたのだと思いたい。 たとえばそれは本作の特徴である斬新なカメラワーク。 視点のほとんどが車内からとなっている点にもあらわれているように思う。主人公がガラス越しに眺めるヨハネスブルグの風景は、車内で巻き起こる事件とは対照的に徹底的にリアリティが削ぎ落とされている。その土地に暮らしている人の生活の匂いは遮断され、その表面的な美しさだけがしつこく強調されている。 また、主人公が道を尋ねようと窓から呼びかける声はうまく届かないし、逆に内側に忍び込んでくる他人の手にはナイフやピストルが握られている。 つまり一枚の窓ガラスを隔てることで内と外のコントラストを意図的に作り出し、(不本意ながら使わざるを得なかった)あいまいな映像や表現を外側へと追いやることによって異なる世界とうまくコミュニケーションできない主人公の孤立感を際立たせようとしたのではないか。 ところで、映画を見終わったあとにタイトルが「逃走者」ではなく「逃走車」となっているのに気がつきハッとさせられた。たしかに細かな違いだけどその方が作品に忠実だと思う。なんだか気の利いたシャレのように思えてきてちょっとクスっときた。 【月の】さん [地上波(吹替)] 5点(2016-03-05 11:07:00) 3.《ネタバレ》 フル塗装やってもらったんはいいが、真っ赤かい! それって目立ちすぎやん そーれ見ろ言わんこっちゃない ソッコーで見つかってしまったですやん 意味がない! タイトル、逃走車じゃなくって塗装車だったならよかったのにとか思ってしまう。そうだ いっそ今からでもいいから塗装車にしてしまえ 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-26 18:05:29)(笑:1票) 2.《ネタバレ》 『M:i:Ⅲ』は、主人公イーサン・ハントの妻が囚われているショッキングなシーンから始まります。いきなりクライマックス。インパクトは絶大です。さらにどのような経緯で絶体絶命の窮地に追い込まれたのか、観客は興味を惹かれるワケです。ミニ予告編を本編に取り込むようなもの。ツカミとしては効果的な手法と言えましょう。ただし、マイナス面もあります。大切なハイライトシーンを晒してしまうこと。『M:i:Ⅲ』の場合は出し惜しみする必要がない程見せ場は盛り沢山ですし、その後の展開も二転三転するので全く問題ありません。しかし本作の場合はどうでしょうか。時間軸を巻き戻し、物語再開。でもすぐさまトラブルが発生し、冒頭のカーチェイスシーンへの繋がりは容易に想像出来てしまいます。また、セールスポイントとなるはずのカーチェイスが少ないので(!)同じシーンを“2度観させられた”という感覚になり兼ねません。正直言って、本作では奇策を打つメリットは無いと感じました。いや、もしかしたら貴重なカーチェイスを2度使用することでアクションの嵩増しを試みたのだとすれば、辻褄は合いますが、そんな映画が面白いはずもなく……。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-22 18:27:40) 1.“全編車載カメラ”なんていう売り言葉、すでにイヤな予感がしてしまう。多分、低予算を逆手にとり、いわば製作上の制約を別の制約で中和しようというやり方なんでしょう。イヤな予感してるんなら観るなよ、と言われそうですが、スミマセン、最近ちょっと疲れ気味なもんで、とりあえずこういう、中身無さそうでも小粒で活きの良さそうな作品に流される、自分の弱さ。さて実際、1台のクルマを中心に描くというこの構成が制約となり、という以前に、そもそも、この構成を深掘りするだけの脚本上のアイデアが伴わず、企画倒れの印象は否めません。主人公が逢いに来たという妻との関係もまともに描かれなければ、車の同乗者との関係もコレといって描かれることなく、同乗者は退場してしまう。スピード感どころか映画はしばしば停滞し、一本調子。これについては、映画前半と後半で主人公を色分けするような事もしていないポール・ウォーカーにも、責任があると思うのですが。まあしかし、文句言うのもこのくらいにして、いいじゃないですか、たまにはこんな映画も。それにこの作品、ヨハネスブルグを舞台にした、というだけでも、しっかりと独特の味付けになっているんじゃないでしょうか。街の落書きやスラムの荒れ果てた感じ、異邦人である主人公や我々の目には、一見すると不気味に映り、よそよそしい黒人たちにも非常に距離感を感じるのだけど、この辺りの描写が伏線となっており、主人公が車の塗装を依頼するシーンで活きてきて緊張とユーモアをもたらす。別に脚本がノーアイデアという事は無くて、上手いところは上手いのです。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-11-24 08:12:05)(良:1票)
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