みんなのシネマレビュー

ゆれる人魚

The Lure
(Córki dancingu)
2015年【ポーランド】 上映時間:92分
ホラーファンタジーミュージカル
[ユレルニンギョ]
新規登録(2018-07-31)【ヴレア】さん
タイトル情報更新(2019-04-14)【S&S】さん
公開開始日(2018-02-10)


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監督アグニェシュカ・スモチンスカ
キャストマルタ・マズレク(女優)シルバー
ミハリーナ・オルシャニスカ(女優)ゴールデン
キンガ・プレイス(女優)クリシャ (シンガー)
あらすじ
ワルシャワの浜辺で楽し気に歌うバンドメンバーを海上からじっと見つめる美しき人魚の姉妹。二人に魅せられたメンバーは、彼らがステージに立つナイトクラブに連れ帰る。そして、歌や踊りの得意な姉妹をステージに立たせると、その美しさと歌声は評判となりすっかり人気者に。そんな二人はやがて少しずつすれ違って行き、それぞれが思いのままに行動することでバンドマンを巻き込んだ事件が発生してしまう…。「人魚姫」をモチーフに独特の音楽性と映像美で描かれるホラー・ファンタジー。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2022-06-27)
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2.人魚の上半身、下半身の長さのバランスがおかしなことになってます。体長の3/4以上が魚で、ウナギのような形態になっていて、いままでの人魚像にはにないグロテスクさと生臭さが得られていてイイ感じです。白人としてはかなりあどけない部類の若い娘の上半身と、グロテスクな下半身の組み合わせの妙が、すべてといってもよいくらいで、全体的に好き勝手やっているのですが許せてしまえます。題材に対して、ポップではありながらも、女性受けを狙ったようなファンシーな味付けなどは、まったくしていないところが勝因だよなと思いつつ、後で調べたところ、監督は女性とのこと。いいセンスしていると思いました。 camusonさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-02-14 19:11:33)

1.《ネタバレ》 1980年代のワルシャワの話だそうで、ソビエト連邦を中心とした社会主義体制の終わりが近くなり、ポーランド社会にも大きな変化が生じていた時期のはずである。その時代設定にどういう意味があるかよくわからなかったが、ワルシャワは地味なようでもそれなりに華やかな都会に見え、かろうじてスターリン時代からある「文化科学宮殿」が社会主義の名残に見えた(今もあるが)。
劇中人魚に関しては、原語ではシレーナsyrenaと言っていたようだが、これは古代ギリシャのセイレーン(シレーヌ、サイレン)に由来するもので、もとからの生業である歌を生かして人間社会に入り込んだ形になっている。少女のように見せていながら序盤でいきなり全裸になったのは驚いたが、穴がないならボカシも必要ないわけだ(ヘソもなかった)。下半身が突然に巨大化するのはトーキョーグールのようでもあり、またお手軽な手術で他人と上下を交換するなどかなり適当な感じだが、そこはダークファンタジーだから突っ込むまでもないと思っておく。
なおワルシャワに来たのはヴィスワ川を遡ったのだろうが、海水魚と淡水魚の区別がないのかは疑問点として残った。肺呼吸だと関係ないのか。

全体的な印象としては、まずは人魚姉妹が蠱惑的で、躊躇なく裸体をさらすのに目を引かれる(魚だが)。また前半部分では歌とダンスで聞かせる/見せる場面が結構あり、唐突にミュージカルが始まるのも可笑しい。この調子で最後まで歌って踊って楽しくやってもらえばいいと思っていたが、結果的にはそうでもなかった。
後半になるとグロい場面も多少あり、それはダークファンタジーだからいいとしても、後になるほど陰惨な雰囲気で気分が落ち込んでいく。アンデルセンの「人魚姫」がベースとすれば悲劇で当然なわけだが、見る側として人魚連中に共感できるわけでもなく、ドラマ的に心を打つものがないまま終わったのは残念だった。
個別の点としては、短い効果音をいろいろ入れていたのが面白い。また男を誘惑した場面で焦点が一瞬緩むところは印象的だった。姉妹は違うタイプの人材を並べた形で、個人的には妹(ズウォータZłota)の方に目が行くが、牙を出すと顔の形が変わって見えるのは残念だった。人を食っても何していても人魚は可愛くなければならないのではないか。 かっぱ堰さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-10-03 08:29:10)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.88点
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