みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
9.本作はモキュメンタリーが流行った最中に作られ、2012年現在ではもはや確立したひとつの手法として定着し落ち着いた印象はありますが、そんな新進の技法をロメロ監督が用いて撮ったのには、二つの理由がわかりやすく明示されていました。まずはモキュメンタリーが生み出す「現実と虚実の見境がなくなる」という効果。あたかも実際に起きた事を誰かが撮ったような実在感を安っぽいホームカメラ画面が生み出します。まさにYouTubeで「偶然」観てしまったようなショッキングさがあります。ある意味、等身大サイズのゾンビを同等の目線で捕えられる題材としては優れているのかも知れません。また、上記にも述べたYouTube等で「プロ=お金をもらって」やっている立場ではない者たちの挙げる情報・映像に対しての批評性を、もう如実に台詞でも映像でもグイグイ押し出してきます。ロメロ監督らしく、意義のある試みだと思う一方で、テーマに対する観客の能動性を妨げるほどの説明過多を感じずにいられませんでした。それに関して譲歩するならば、”登場人物達が素人でしかない”という根本的な設定から必然的に、あるいはあえての試みだったのかも知れません。つまり「素人には結局伝えたいことは伝え切れない」というようなこともあるのかも知れません。メタな情報社会へのアンチテーゼとも受け取る事ができます。しかしながらどれだけ譲歩しても終始、台詞により心情吐露は積み重ねられるほどに鬱陶しく、終盤での撮り続ける決意に関してもそれは作品上の都合でしかなかなったように思われ、どうも腑に落ちない終焉でした。個人的には前作「ランド・オブ~」ぐらいの明解さと、こちらに解釈の余地を残して下さった作りの方が好きです。それでもやはりロメロ作品の珍品としての意義は残るように思います。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-17 01:48:40) 8.うん。まあカメラ視点というわけで思った以上にスリルがあったのはいい。ただやはり小出し感は否めないよね。長期連載の漫画みたいな小出し感。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-12 00:14:03) 7.《ネタバレ》 この映画は、観る側の「心構え」によって評価が変わります。 ■主観キャメラワーク映画として観た場合⇒4点以下になっても仕方がないでしょう。映画として親切すぎて、映画としての不親切さがリアリティになる主観キャメラ映画としては、今一つのめり込めません。 ■ゾンビ映画として観た場合⇒ゾンビの数、ゾンビとの戦いが少ないため、ちょっと期待外れな感じが否めません。問答無用の銃撃シーンの少なさに淋しさを感じるかも。 ■ロメロ監督ファンとして観た場合⇒ミスター・ゾンビのロメロが、また新機軸のゾンビ映画を撮っていることを嬉しく思います。相変わらずの人間社会批判をしっかり語っているところも懐かしく嬉しい。 ■個人的には、モブのゾンビたちの顔色が良すぎるのが気になります。ロメロのゾンビは「水色の肌に真っ赤な口」がいいんですw 【伊達邦彦】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-06-12 02:36:05) 6.《ネタバレ》 怖いと面白いの中間を行ってしまったような感じがします。 どっちかに特化するか両方を狙った方が良かった気はしますが、このシリーズ中では変わった作品なのでまあ良かったと思います。 人間性の方が怖いって言っているメッセージが込められているのも変わってますねー。 でもウイルスで人間性を失うのと、煩悩で人間の暗黒面が出るのとどっちがと考えると、ゾンビになった方が楽しいかもっ! 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-11-30 09:58:08) 5.秋葉原無差別殺傷事件を思い出しました。事件現場の周りには野次馬が集まり、救護している人たちを横目に携帯電話でその映像を録り続けている。完全にこの映画で言っているファウンダーを覗いた時点で他人事になるという事が当てはまっていると思いました。しかし、その行為が今まではテレビ局からの真実か作り物であるか分からない映像を受け取る側でしかなかった人間が、真実をありのままに伝える事ができる側の人間になり、多くの人にその現状を知らせる事が出来るようになったことも事実。問題は、その情報を受け取る価値が、他人事のように録り続ける人間やそれを面白がる人間にあるのかという事ではないのでしょうか。ランドオブザデッドで感じたゾンビ映画に対するマンネリ感、息づまり感を現代の時代に合わせた作り方、魅せ方で見事に払拭してくれました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-17 19:26:48) 4.《ネタバレ》 一番の疑問は主観映像。この手法を採ることによって、どうしても不要なお馬鹿キャラをキャスティングしないといけなくなる。この場合は学生。好意的に見れば、ドキュメンタリー作品への純粋な使命感が極限状況の中で急速に芽生えてしまった若者。仲間の命さえ見捨てるのは、サバンナを舞台にした動物ドキュメントで、ライオンに襲われるインパラを助けてはいけない、これは自然の摂理なのだ、と諭されているかのよう。何よりも大切なのは真実を世界に発信すること。一人の命より人類の未来?このカメラマン学生キャラこそがこの作品のテーマなんでしょうけれど、やっぱウザ過ぎ。「お願い早く☆になって~!」と言いたくもなってしまう。主観映像の宿命なのかな?「ブレアウィッチ」や「クローバーフィールド」の時には感じなかったけれど「バトルフィールド・イン・トウキョウ」には感じた。そう考えると全ての主観映像は否定しないけれど。 随所に見られる優れた映像処理、これまた随所に見られる凝った小ネタ。流石のロメロ作品ですけれど、テーマが説明的に語られてしまったり、エンディングが妙に引っ張られてるのは如何かなぁとも思います。 ともあれ流石の作り込み。決して退屈はしません。ゾンビものが大丈夫な方にはお勧めです。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-19 07:56:22)(良:1票) 3.《ネタバレ》 主観映像の作品にしたところで、やれ○○の映画をマネてるだ、パクってるだと決め付けるのは個人的には好きじゃないですね。タイトルにもあるように死者を記録する意味では、客観的な映像ではなく、こういった実際に襲われるかもしれない場面で命がけで撮るという事に落ち着くと思います。 ただ作品的にゾンビの大家ロメロ先生の映画と言われなかったら、よくある低予算ゾンビモノとして扱われそうな作品でもあります。先生のゾンビ1作目「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」への原点回帰ともとれる内容ですが、主観映像の割には緊張感が薄く、その場にいるような感じが得られなかった(ネットに上がってた映像を編集してるという設定が逆効果だったかも)のも残念です。音楽もゾンビが出る瞬間にドーンとか、あれは不要かも。せっかくの主観映像って雰囲気が、演出によって壊されてしまいます。 お食事シーンは一箇所のみですが、ゾンビのやられるシーンはどれも凝ってます。薬品かけられて徐々に頭部が熔けるシーンなんかよく出来ていますし。終盤のプールに放られたゾンビの画は、まるでトム・サヴィーニ監督のリメイク版「ナイト・・・」を思い出させる異常な画です。 1つ妙に納得してしまったのは、ビデオカメラを構え、ファインダー越しに覗くことによって物事を客観的に感じられるようになるということ。それはブラウン管ごしにニュースを見たりする我々に限らず、撮影者自身にも同じことが言えますね。ありのままの世界を記録しようという使命感と同じだけ、その場の緊張をどこか他人事のように捉えたい逃避願望のようなものを感じました。 人が人を殺す。ゾンビといえど元は人間。捕まえたゾンビをうっぷん晴らしに枝に吊り下げて殺す人々・・・。相変わらずゾンビ誕生のきっかけは謎ですが、ゾンビを全て退けたところで、果たして本当の平和が訪れるのか疑問が残るというロメロ先生のメッセージはなるほどそうかもしれないなと受け取りました。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-05 16:39:14) 2.アミッシュのおっちゃんのところで、劇場が爆笑の渦。さすが御大、よくわかってらっしゃる。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-12-02 01:35:30) 1.どうしてもロメロ御大と来れば、期待してしまうのですが、前回のランドオブ よりは僕は好きですが、もうあの初期三部作は超えられないのかなぁ。 勿論、「流石~」と唸る部分はいくつか有りましたが、はらはら感が足りなかった。 凡百のゾンビ物よりは見ごたえ有りましたよ。 【leo】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-11-23 22:11:29)
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