みんなのシネマレビュー

白いリボン

The White Ribbon
(Das weisse Band - Eine deutsche Kindergeschichte)
2009年【独・オーストリア・仏・伊】 上映時間:144分
ドラマモノクロ映画ミステリー歴史もの
[シロイリボン]
新規登録(2010-12-12)【Carrot Rope】さん
タイトル情報更新(2024-06-30)【タコ太(ぺいぺい)】さん
公開開始日(2010-12-04)
公開終了日(2011-06-25)


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監督ミヒャエル・ハネケ
キャストクリスティアン・フリーデル[男優](男優)教師
ウルリッヒ・トゥクール(男優)男爵
ブルクハルト・クラウスナー(男優)牧師
レオニー・ベネシュ(女優)エヴァ
脚本ミヒャエル・ハネケ
ジャン=クロード・カリエール(脚本協力)
撮影クリスティアン・ベルガー
製作ステファン・アルント
ファイト・ハイドゥシュカ
製作総指揮ミヒャエル・カッツ
配給ツイン
美術クリストフ・カンター(プロダクション・デザイン)
その他ツイン(提供)
ザジフィルムズ(宣伝)
あらすじ
第一次世界大戦前夜、北ドイツの田舎町で不可解な事件が立て続けに発生する。犯人が分からず、不穏な空気がじわじわ広がる中、来訪した教師は、地主の男爵による封建的な支配が背景にあると睨み…。ファシズムは如何にして広がっていったのか。鬼才ミヒャエル・ハネケによる歴史ミステリー。

Cinecdocke】さん(2024-03-31)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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5.《ネタバレ》 今までのハネケ監督の中では意外と見易い。如何にしてファシズムが小さな村から蔓延していったかを分析しながらも、教師を狂言回しにしてミステリーの体裁を装っているからか。罪を犯した子供に罰として無知の象徴である白いリボンを腕に結びつけるが、閉鎖的で抑圧された封建社会において、捌け口にされた子供の自己肥大化が進むのは当然の帰結だろう。どうしてそういうことをしたのかに大人達が真剣に向き合おうとしないし、心から信頼することもしない。子供には自分の理想通りであって欲しい押し付けと綺麗事だけが残るのが皮肉だ。二度における世界大戦は、様々な問題を先送りにした身勝手な大人達への復讐のように思える。並行的に描かれる教師の物語が救いかもしれぬが、部外者ならではの他人事と読み取れる部分もあり、我々も同じではないか。 Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-20 20:35:40)

4.不穏な空気をかもし出すのはハネケの十八番です。 Balrogさん [DVD(字幕)] 6点(2013-02-06 01:32:59)

3.《ネタバレ》 たぶん、村を覆う不穏の気配を描いた映画なのだろう。それは圧倒的で、白黒の美しい田園風景が周りを囲んでいるだけ、さらに不穏である。誰が犯人か、というミステリーの興味にしちゃ余計なものが多すぎるし、厳格さは子どもをダメにする、というテーマにしちゃ集中感がない。子どもに収斂されていく不穏な気配(やがて世界大戦に移ろっていく)を味わう映画なんだ、と納得しようと思ったが、なんかそれにしても集中感に欠けるなあ。語り手のロマンスは村の厳格な風土との対比で入れてるのだろうか。そのほか意味ありげなエピソードがあったり中途半端なエピソードがあったり、すべて「気配」を醸成してはくれても「テーマ」に集中してはくれない。トーンとしてはベルイマン的で、だいたいあの厳格な牧師の顔がグンナール・ビョルンストランドを思い出させる。ドクターが助産婦に毒づくあたりの容赦のなさもベルイマンタッチ、でもあちらにはもっと集中感があった。2時間半も使って「気配」を描こうとはしなかった。キーになる子どもたちが、へんにニタニタ笑ったりしないのはいいんだけど。ここらへんの時代を描くとなるとパリやウィーン、ベルリンなど都会が多く、田舎の20世紀初頭ってのは珍しかった気がする。最初のうちは18世紀末かと思って観ていたら、シューベルトがどうのこうのと言うんで19世紀かと思い直したところ、セルビアで暗殺事件が起こったという報が入って驚いた。もっぱら都市で語られる世界史と地方史ではズレがあるんだな。あそこらへんのヨーロッパの北側、第一次大戦前後の田舎の風物としては、北隣デンマークの『奇跡』(30年ごろが背景)が思い出される。神の罰が重くのしかかっている風土ではある。「神さまに僕を殺す機会を与えたんだ」。 なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-29 10:11:22)

2.《ネタバレ》 ミヒャエル監督は「ピアニスト」を観て、かきむしるかのような痛さに苦手だと感じていた。でもこの作品は全然テイストが違った。結局、最後まで観てもすっきりしないのだが、面白い展開だった。ミステリー仕立てで、最初、時代の空気に敏感な子どもたちを描き、後半、やっと悪人らしき男爵、何も分かってなかった神父など出てきて、それを解決するのが、若い学校の先生、というストーリーかと思っていたら、あれ?という感じで村民の噂だけで話は閉じる。結局、戦争に突入していき、後のナチスなどを生み出す空気はこのあたりの民衆のモヤモヤしたところだった、という話のようだ(某映画雑誌より)。でもミヒャエル監督はこういう人間描写もできるんだと思い、有名な「ファニーゲーム」なども観てみようと思った。 トントさん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-29 21:33:34)

1.《ネタバレ》 暗いのでマイナス1点,後味の悪さでマイナス1点,謎解きが分からずマイナス1点,謎解きが分からなくても賞を得たことに対する不満でマイナス1点です。見たあと,なぜ……が多すぎます。 昭和26年生まれのtakaさん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-31 17:50:43)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.00点
014.76% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
4419.05% line
514.76% line
6523.81% line
7628.57% line
8314.29% line
914.76% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 3.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 2.50点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 0.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2009年 82回
撮影賞クリスティアン・ベルガー候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2009年 67回
外国語映画賞 受賞 

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