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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(6点検索)】
9.《ネタバレ》 ワタシの先祖は神主ですが、何代か前に廃業しており、ワタシ個人は完全なる無神論者です。
只、昔から「人はなぜ神や仏を信仰するのか?」という問いにはなぜか非常に惹かれるものがあり、本作も興味深く拝見しました。
本作の中では完全に非キリシタンの日本人がワルモノとして描かれていますが、布教も侵略も結論から言えば同じであり、現代日本人の視点から見ると宣教師たちの処遇は、「ま、そうなるわなぁ・・・」という感想しか持てず、キリスト教に縋るしかない農民達が次々と殉教して行き、哀れでなりません。
全ての宗教で言えることですが、信じて祈ることが大事だった時代は確かにあったと思います。しかし祈っても神様は決して助けてくれないのです。
故に、今や誰もが目で見えるものしか信じず、そして何者も恐れなくなったのではないでしょうか?
キチジローは本当に最低の屑ですが、信仰を弄んでいるわけではないので、ある意味ピュアなんだろうなぁ。
映画としての見ごたえはあったと思います。 【J.J.フォーラム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-14 22:24:46)
8.《ネタバレ》 隠れキリシタンの日本人が英語喋りまくるし、内容的にもそんなに大したものではないのだが
映像の美しさとか編集の上手さとかは流石のマーティン・スコセッシ監督作品って感じがした
暗い話だけど残酷ではなく、結構テンポよく軽い感じで観れる 【Nig】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-01-09 01:11:30)
7.《ネタバレ》 遠藤周作の古典的名作を原作にした、神と人間を巡る深甚なる物語。非常に完成度の高い映画であることは分かるのですが、もう少しドラマ性が欲しかったです。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-04-20 22:38:59)
6.《ネタバレ》 恩師であるフェレイラ神父の棄教が信じられないガルペとロドリゴ。その二人の神父がフェレイラの消息を訪ねて日本にやってきたが、直面したのはキリスト教を拒絶する過酷な現実だった。
拷問されても信仰を捨てずに命を落とす姿に、複雑な感情が沸いてくる。形だけでも踏み絵をすれば助かるのにとも思ってしまうが、そんな簡単には神を踏みつけられないのだろう。
キチジローは人間の弱さの象徴。吐き気がするほどに醜い。我が身かわいさに身内を見殺しにしたりロドリゴ神父を密告で裏切ったりしては懺悔して許しを請う。そんなに都合よく神に許されるなら、悪行への免罪符としての利用してるだけにも見える。キチジローの懺悔を聞くロドリゴもさすがに許しがたい思いを抱いたはずだが、結局棄教したロドリゴを心から信奉し理解していたのはキチジローかもしれない。
原作は昔読んだが、詳細はすっかり忘れていた。
中学校の社会の教科書にもキリシタン弾圧で多くの信者が殺されたと書いてあったが、神が本当に存在するのならなぜ信者を救えなかったのかと子供心に思ったものだ。
秀吉は昔読んだ子供向け伝記でも天下統一した英雄だったけど、こうしたキリスト教迫害を指示した張本人である負の面を見ると、素直に英雄視できなくなってくる。
無宗教の人間にとっては、宗教や信仰は正直ちょっと怖さも感じる。宗教は本来人の心を救うものだが、ときには争いの元にもなる。それは排他性を誘発しやすいからだ。自分の信じる神が唯一絶対的な存在だから、それ以外をなかなか認めようとしない。
宗教が根っこにある紛争は、今も昔も世界の至るところで起きている。そういうこともあって宗教には無意識に深入りしないようにしてきたかもしれない。だからキリスト教のこともよく知らなかったが、この映画で少し触れることができた気はした。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-01-27 22:48:27)
5.遠藤周作が原作。巨匠マーティン・スコセッシによる心の寄るべについて描いた深遠なるドラマ。キリスト教徒弾圧、拷問シーンはキョーレツで目も当てらんない。棄教しても心の中にはカミさまがちゃ~んといるってコト。ただ、信仰の重要性が分からずあまり入り込めなかった。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-01-15 19:20:01)
4.《ネタバレ》 悲劇なのですが、誰も立場立場でまっとうに生きようとしているんですよね。
ミクロな場面では拷問があり惨殺があり目をそむけたくなる場面が多いのですけど、日本全体を考えれば当時の日本なら異国からの侵略を防ぐために必要な措置だとも言えます。
キチジローにも不快感があるけれど、では誰の気持ちが一番理解できるかと言えばキチジローだったり・・観て何かがわかる訳ではないけれど見ておくべき映画だとは思いますね。 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-02-02 16:03:54)
3.《ネタバレ》 弱さや醜さの象徴となっているキチジローの存在(踏み絵はすぐ踏むが、神は信じていて、その都度自責の念にかられる弱き者)が、現代の日本に生きる自分に一番近いような存在に感じた。
この話では一人浮いている彼がいる事で、この物語が遠い世界の話ではなくなった。
それは言葉で言ってしまえば簡単である、「信じ抜く事」の困難さを彼を通じて改めて見せつけられるという形にも繋がっていた。
オープニングとエンディングを自然の音(人間の営みに振り回されず、存在する意味に悩む事も語る事もせず、ただそこに存在する海、鳥、風、草など)で包括したのも興味深い。
牢屋の柵を使い限定された視野を通して、ロドリゴそして観客が拷問を見せられるシーンは、視界が良好でない彼の心情描写にもなっていただろう。
気になる点で言えば、ロドリゴが踏み絵を行う場面。第三者(神かロドリゴの内なる声か)のボイスオーバーを被せる、足のクローズアップ、スローモーションで地面に倒れこむという一連の流れは少し鈍重で直接的すぎる表現だったように感じた。
ラストの十字架への極端なクローズアップも、意図的すぎるように思える。 【ちゃじじ】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-01-29 00:48:56)
2.《ネタバレ》 「沈黙」してないんだよね。肝なのに、残念。 【ピチクン】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-01-22 13:39:21)(良:1票) (笑:1票)
1.《ネタバレ》 原作未読。
人を救いたくて信仰を守っているのに、その信仰を捨てなければ信徒を殺すと脅された宣教師のジレンマ。なかなか面白くなりそうなお話なのですが、「神よ!なぜ沈黙なさるのです」的な発言を何度も何度も繰り返すアンドリュー・ガーフィールドの姿を眺めるのに160分という上映時間は長すぎました。また、最後の最後で神が主人公に語り掛けてくる場面にも感動がなく、さらには神と主人公の間で出された結論が一体何だったのかもよく分かりませんでした。
他方、本作の面白かった点は、信仰を理解しない人たちの意見もちゃんと反映されていることであり、宗教映画でこのような体裁をとっているものはかつてなかったと思います。キリシタンを取り締る役人達は「まぁどうでもいいから、さっさと踏み絵を踏んでよ」という姿勢なのです。取り締りの先頭に立っている筑後守(イッセー尾形が素晴らしい演技)すらキリスト教の価値観そのものを否定しておらず、キリスト教に乗っかって入ってきた西欧諸国の悪影響こそが問題であったとの発言をします。
また、キリシタン弾圧に屈したフェレイラ神父による比較文化論にも興味深いものがありました。日本人は一神教の価値観を持っていないから、俺らがどうこう言ったって変わらないよと言うのです。さらには、隠れキリシタン達ですら我々と同じ感覚で神を捉えておらず、日本式に曲解した形での理解になっていると。そんな社会で犠牲者を出してまで信仰を守る意味はないから、さっさと折れなさい。そして日本社会が望む形で貢献してあげなさいと言うのです。こちらの主張も面白いと感じました。
宗教映画としてはまったくピンときませんでしたが、文化を描いた映画としてはなかなかよくできています。もっと上映時間が短く、かつ、もっと鋭利な描写があれば、面白い映画になっただろうと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-01-21 16:23:05)(良:1票)
マーク説明 |
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
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【点数情報】
Review人数 |
58人 |
平均点数 |
7.09点 |
0 | 1 | 1.72% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 1.72% |
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4 | 3 | 5.17% |
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5 | 4 | 6.90% |
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6 | 9 | 15.52% |
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7 | 15 | 25.86% |
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8 | 13 | 22.41% |
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9 | 7 | 12.07% |
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10 | 5 | 8.62% |
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【その他点数情報】
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