みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
14.《ネタバレ》 アメリカの中でも独特なテキサスという土地が歩んできた歴史を、女性の自立問題とかメキシコ人への差別問題なんかも絡めながらベネディクト一家の変遷を通して壮大に描いたこの映画、ちょっとアレコレ欲張りすぎな気がしないでもないけど、さすがに見応えのある超大作だったわ。 でもアタシが何気に一番新鮮に感じたのは、自立するにつれて思い通りにならなくなる子供たちに悩む普通の両親の姿を、大スターのロック・ハドソンとエリザベス・テイラーが老けメイクまでして見事に演じきってることかしら。 戸惑いながらも子供たちに新しい価値観や生き方を教えられる親の姿を、まさかこの美男美女2人が演じるとはねえ。 ってことで家族ドラマとしてもけっこうな良作だとアタシは思ったわ。 そしてジェームズ・ディーン! 石油で大儲けしても結局最後まで満たされなかったジェットの姿は、この映画が遺作となった彼自身とどことなく重なってなんだか切ないんだけど…どこか屈折したような、脆さを秘めた哀愁漂う役柄はやっぱり御手の物よね。 …勝手に複数形にしちゃった日本語タイトルはやっぱりちょっと残念…でも映画史に残る作品であることに変わりはないわね。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-24 16:52:13)(良:1票) 13.ロック・ハドソンとエリザベス・テイラーの出会いが描かれる冒頭の東部でのシーン、そしてガラッと情景が変わる西部へ。このあたりが実に期待を抱かせる素晴らしい画作りに溢れていて好きです。その後人種差別という避けては通れぬ暗い影を主人公が堂々とあからさまに見せ付ける。妻の訴えで偏見が消えてしまうというような生易しいものではない空気をじゅうぶんに見せ続けたからこそ、ラストのレストラン騒動が心地よい。ただこの映画はそれだけの映画ではなく、妻に恋する一牧童のジェームス・ディーンのストーリーも描かれる。とくに中盤からはジェームス・ディーンがメインといってもいいくらいに画面を支配する。後半になってくるとまるで別の映画のようにテーマが拡散してゆく。ジョージ・スティーブンスのこの映画にかける情熱は称えたい。ホントにじゅうぶん伝わってくる。が、この作品は欲張りすぎてただ壮大さだけが残ってしまった感が拭えない。ジェームス・ディーンが名優であることを再認識させるものとはなっているが、この作品ではもっと脇に徹するべきだったと思う。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-22 11:43:39)(良:1票) 12.《ネタバレ》 “Giant”『ジャイアント』。要するにテキサス州のことです。当時テキサス州はアメリカで最大の州('59年にアラスカが州になって第2位になるまで)だったため。というのと、アメリカ本土最大の油田『ブラック・ジャイアント』と呼ばれた東テキサス油田のこともひっくるめてるんでしょう。日本で言えば『でっかいどう』みたいなタイトルですね。 ジャイアンツって複数形になっているのは、なんかジョーダンを巨人(偉大な人物)に例えたんじゃないかな?って解釈があったので、そこに故ジェームス・ディーン演じるジェットを2大巨頭のように絡めてみたから、ジャイアンツなんじゃないかなぁ?と言った解釈…あと絶対、読売巨人軍の人気にあやかろうとしたんだと思われる。 開拓時代の映画だと思ったら割と近代的なタンクローリーとか出てきてビックリした。3時間超えの大作だけあって、色んな物語が詰め込まれている。ジェットの一攫千金物語。ベネディクト家の再興。ショック!息子の嫁はメキシコ人?。え?あれ…もしかしてペドロ!?。誰を主軸に観るかで、大河だったり朝ドラだったりする作品。長時間作品だけど、案外スイスイ観られました。 『テキサスに嫁いだレズリー嬢の奮闘記』として観るとまさに朝ドラ。面白いのはレズリーが動くとき、つまり人生の今後を自分で決めるとき、どういう意図が込められているのか、顔をあまり映さないんです。 まずはジョーダンに告られてテキサス行きを考える時。まだ決まりきっていないためか、木の枝の影で顔の半分が隠れてます。ジョーダンの方針に賛同できず実家に帰る決断をした時。照明の影で完全に顔が観えません。あと子供たちの進路でジョーダンと対立した時。自分の意見を言うレズリーの顔はジョーダンの本に隠れて観えません。他にもあったのかな?どうかな?この『レズリーの顔を隠す』演出って、どんな意図があったんでしょうね?思うにテキサスの男尊女卑で閉鎖的な古い体質を、表現したんでしょうかね? それかエリザベス・テイラーがテキサス人に、男に歯向かう自己主張の強い女!って思わせないように、配慮した演出?う~ん、どうでしょう? 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-27 22:52:11) 11.《ネタバレ》 良くも悪くも大味な映画だなと思いました。 一つの家族を通して、アメリカそのものをぎゅっと詰め込んだ感じ。 時代を考えると、偏見というものに真正面から取り組んだ内容は良かったと思います。 デェームズ・ディーンの遺作ということでして、彼の役柄や最期を考えるとなんだか切ないです。 老けメイクもありますが、とても24歳とは思えない。おじちゃん役を演じていて、素晴らしい役者さんでした。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-18 15:45:35) 10.《ネタバレ》 大作なんですが、お話が平板であまり面白くない。牧畜業から石油成金へとか、女性の政治参加とか、親の思い通りにならない子供とか、メキシコ人(というか有色人種?)への差別とか、いろいろありましたがどれも中途半端に思えます。それらを包括する「テキサス魂」というものがテーマなのかもしれませんが、どうもピンと来ませんしよくわかりません。わかったとしても、魅力を感じず共感もしないでしょう。結局、金持ちになっても孤独であったジェットの心情が、一番わかりやすく共感を呼びそうです。もっとも私は、ジェット・リンクという人物が最後まで好きになれなかったので、そういう点でもハズレでした。親と子の相克は見られましたが、あとはどうでもよかったかな。あと、主役の3人以外が没個性的で、あまり区別がつかないのもマイナス。子どもたちが、鳥が料理されちゃって大泣きする場面が一番よかった。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-04 17:46:14) 9.西部劇はよく牧畜業と農業の争いをテーマにしたが、その後は牧畜業と石油業との争いになったわけか。あくまで牧畜業のほうから眺めるのが、カウボーイヒーローを持つアメリカの神話なんだろう。そしていつも「時代おくれ」なんだ。ジェットは登場のときから馬でなく車に乗っていて、石油産業への方向を暗示していた。そこに「嵐が丘」のヒースクリフ的な匂いも重ねて、歴史とメロドラマを二重写しにしている。あと東部と西部の対比もあり、牛の脳をガツガツ食べる西部で育つには、七面鳥を食べられない子どもは東部の血を引きすぎていた(だから育ってもD・ホッパーになっちゃう)。東の倫理が西の差別を是正していく、ってのはちょっと鼻についたけど、50年代の映画としては上出来なのか。どちらかというと連続ドラマに向いた話で、一本の映画としてはいささか大味。妹の結婚式の誓いの場で夫婦仲が戻っていくあたりとか、ひそかに恋するレズリーの残した靴跡からブツブツと石油の気配が滲んでくるあたりなどに、映画らしさがあった。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-11 10:05:56) 8.長い映画だったね。お話はどちらかといえば、映画というよりはドラマ向きの内容。 もろ大河ドラマだよね。ジェームズ・ディーン、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソンと、 三大俳優の共演で、確かに見応えはあるんだけど、この三人の役柄のキャラがみんな我が強くて、 あまり感情移入はできなかった。映像はきれいで古さは感じさせないし、演出や音楽もいい。 ジェームズ・ディーン最後の出演作か。主演というかたちでなかったのがちょっと残念。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-06 05:14:33) 7.《ネタバレ》 ジェームズ・ディーンの遺作にして老け役までこなしている貴重な作品。 石油を当てて大金持ちになるけど、ここでも屈折した演技が冴えています。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-26 00:13:28) 6.《ネタバレ》 地平線が見える美しく広大なテキサスの牧場を背景に上映時間200分を超える壮大な長編ドラマが描かれています。期待の若手俳優ジェームズ・ディーン遺作。ジョージ・スティーブンス監督は名作シェーンに続いてアカデミー監督賞受賞。挿入歌は名曲「列車は続くよどこまでも」。 【獅子-平常心】さん [地上波(字幕)] 6点(2010-07-18 16:39:52) 5.《ネタバレ》 今さらながら2枚組DVDで観ました。50年代半ばと言えば米国では公民権運動も始まる前ですから当時の状況を考えれば相当に先進的とも言える取組みです。話としては東部の町から種馬の取引が契機でテキサス州の大牧場主と結婚することになってしまった女性の一代記とも言えて、それを代表的な美人女優と種馬男が演ずるややコメディタッチのテキサス近代史です。東部での出会いから場面は一転して自家用寝台列車でのハネムーンで自家用の駅に乗り入れると言うおとぎ話風のタッチですが、当時のテキサスは米国に併合して間もなくで、米国の移住者と先住のメキシコ系住民とが差別の中で共存している状態で一種の植民地とも言える場所です。ここでは努力と幸運次第で牧畜や石油発掘で巨万の富を得ることができるアメリカンドリームの場所でもあり、そこで大牧場主の子供達も自分の夢を実現し、メキシコ人の貧農の息子は大戦に召集されて運悪く戦死するけれど星条旗と州旗ローンスターの下での華やかな葬儀に送られます。反抗的な使用人のジェット(ジェームス・ディーン)は僅かな遺産の土地に賭けて大石油王になるけれどかつての雇用主とのパーティでの突っ張り合いが面白い。メキシコ系住民への差別意識が大きなテーマになってはいるけれど黒人はほとんど登場せず、教会も結婚式以外にはでてきません。この映画でのディーンのイメージはディカプリオとそっくりなことに気づきました。ちょっと時間が長いけれど気楽に観られる映画です。ちなみに原題のGIANTはローンスターの州旗が示すように孤高の大テキサス州のことです。 【たいほう】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 17:14:01) 4.ベネディクト家の壮大な物語でした。ジェームズ・ディーンの映画をもっと見たかったなぁ。非常に残念だ。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-14 18:33:27) 3.《ネタバレ》 ジェームズ・ディーンの嫉妬が入り混じった、どこか屈折した野望がよく描かれていました。成功者にはなるものの、結局愛までは手に入れることができない。ロック・ハドソンも良い味出してました。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-23 19:48:03) 2.壮大な大河ドラマで、観賞後に充実感を感じた。色々な出来事が起こり、どれか一つにテーマは絞れない。しかし夫婦が愛し合い、ぶつかり合いながらも一緒に人生を歩み、一緒に老いていく姿がこの作品の主題だと感じた。ジェームスディーンにそうではない人生を歩ませることによって、一層それが強調されたように思う。音楽に馴染みのある曲ばかり使われているのも良かった。 【プミポン】さん 6点(2004-01-18 12:19:00) 1.名作なんだろうけどうもなあ。ストーリーもかなりしっかりしてたし。小説で読みたいものですね。正直疲れました。でもやっぱジェームズ・ディーンいい。 【なんとこ】さん 6点(2002-02-24 03:17:38)
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