みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
5.《ネタバレ》 国境によって人間の運命が変えられてしまうという事は、島国日本に住む我々にとっては夢物語のようで、にわかに信じ難い出来事のように思えますが、映画の中で起きていることは紛れもなく実際に現実に起きている事なのでしょう。 男女が一つになるという生命の本質に関わることが、国同士の諍いの具現である国境によって妨げられてしまう。こんな事があっていいわけがなく、他にどんな不幸がこの世にあるのだろうかと考えてしまいます。 川を挟んだ結婚式は平和の来訪の諦観の念、新郎新婦が再び出会う事を絶望視してのものなのでしょうか? 互いに連絡を取れずにいるにもかかわらず、一年の同じ日にしかも時間まで合わせて川岸で再会するなんて、渡り鳥が海を渡るとか、魚が生まれた川に戻るとかのような、何か神秘的な印象さえ感じます。 このレビューを書いているのが7月8日。前日が七夕だったということもあり、織姫と彦星の物語を連想せずにはいられませんが、バルカン諸国で現実に起きているこの物語はロマンティックのロの字もないほどに厳しく切ないものでした。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-07-08 19:09:39) 4.国境にいる人々を記者を通してとらえた映画。という説明でカタい映画かと思いきや、非常に叙情的でカウリスマキやタルコフスキーみたいな雰囲気。テーマと映像がこれほどまでにかけ離れているのもスゴイ。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-11-15 18:57:00) 3.アンゲロプロスらしい詩的な映像、長回し、ミステリアスな味付け。どれをとっても文句の無いはずなのに、もの足りませんでした。普遍的なテーマであるが故に、もう少し感情移入できる部分が欲しかったです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-22 08:13:05) 2.人と人とを分け隔てるものは様々です。、、、性別(ジェンダー)、氏族、会社、宗教、言語、肌の色、そして国。、、、、もちろん、どれも、全部、人間が決める違いです。その中で、この映画は、国の違い、そしてその境界線を扱っています。しかし、他の様々な違いと、国の違いはどこが違っているのか、そしてどうして国の違いだけを特権化して扱うのか、この映画からは、それが伝わってこないように感じました。、、、、たぶん、国の違いというのが、他の違いとは異なるのは自明のことなのだと、監督が考えているからかもしれません。もしそうだとしたら、だからこの映画は面白くない。、、、、自明だと思うことをこつこつ確かめていかないと、時代を超えた説得力を持つことはできないと私は思います。、、、実際、この映画が作製された時、すでにグローバル化は進行し始め、いまや、多くの場所で国境などボコボコに穴が開いています。そしてギリシア周辺についていえば、いずれはバルカンだけでなく、トルコまでEUに飲み込まれることになるでしょう。ではアンゲロプロスは、国境を形骸化し、人々が自由に行き来することを可能にするグローバル化を手放しで賞賛するのだろうか。 【王の七つの森】さん 6点(2005-03-02 14:20:11) 1.あ、「川を挟んだ結婚式のシーンが出てくる映画」、ってなんだっけなんだっけと探した結果、コレだったのかどらえもん様、ありがとう(笑)ラストの、何人もの作業員が一斉に電柱に上るシーンも思い出した。 【loveandpeace】さん 6点(2003-06-11 21:12:57)
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