みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
31.《ネタバレ》 (ネタバレ含みます。未見の方はご注意ください。なお原作は未読です。)石神の行動が理解できません。彼のアリバイプランは、DV夫の遺体隠滅が絶対条件。それなら最初からDV夫の遺体の始末だけで済む話ではないかと。殺人そのものを無かった事にするのが、最も合理的な遣り方です。石神が要らぬトリックを弄しているように見えるのはマイナス。彼の自己犠牲の価値も失われます。謎解きミステリーに過度なリアリティを求める気はありませんが、犯人の行動に理由付けは欲しい。より大切なのはトリックの実行性ではなく、必然性と考えます。ミステリーとしては物足りないです。ただし石神と花岡靖子のドラマ部分は見応えがありました。堤も松雪も流石の熱演。とくに靖子の心情が興味深かった。石神への感謝と謝罪の念は当然のこと。彼の好意に甘えて罪を逃れようとした気持ちも理解できます。自分はともかく、娘だけは守らなくてはいけないから。でもそれが、本当の意味で娘を救うことになるのか。何度も自問自答を繰り返したはずです。その間も主導権は石神に握られている。負い目は人を動けなくします。彼女たちは刑罰の免除と引換えに、生き方を決める権利を失いました。極めつけは石神の身代わり出頭。しかも彼は自分たちの為に新たな罪を重ねたという。もう娘云々ではなく、靖子自身の心が耐えられない。だから彼女は出頭した。石神の献身は一切の見返りを求めていません。でも純粋であるが故に花岡親子を苦しめた。もし石神が靖子の恋人だったら、あるいは娘の父親だったら。彼の“好意”は受け入れられたかもしれない。彼女らは献身の見返りに、石神へ愛情を注ぐことが出来るのだから。結局、靖子は石神の想いを拒みました。その謝罪の言葉は、石神の耳にこう聞こえたのではないか。「あなたと私たちは他人です」。これが石神の嗚咽の正体だと感じました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-02-06 19:27:15)(良:4票) 30.《ネタバレ》 何しろ原作は大ベストセラーですから、当然原作既読でこの映画を観る人も多いわけですが、そういう観客からすると原作の魅力をあまり損ねていない映画だったかと思います。 主演陣の演技には引き込まれるものがありましたし(特に石神役の堤真一)、個人的に「???」と思ったのは映画オリジナルの山登りシーンくらい。あれって必要性あったんでしょうか? さてこの映画、内容以前に好き嫌いで語られる事がときどきあり、それは「愛する女性を守るために何の罪もない人を殺す」事の是非が理由です。 「どんなにかっこつけてても、その行為自体がそもそも許せないし嫌悪感しか抱かない」という意見ですね。 ここで面白いのは「同じことをしているにも関わらず原作小説においてはそういう批評はほとんどなかった」という点です。 これは原作はミステリというジャンルであり、ベストセラーとは言え、読んでいるのは主にそのジャンルを好きな人。 そういう人にとってはその行為自体には特に問題には感じないわけです。 なにしろこのジャンルにはこれよりひどい内容の小説なんかごまんとあるわけで、この程度でとやかく言っていてはミステリは読めないですから。 しかし映画化される事で、より広い客層の人が映画を観る事になり、結果としてミステリ慣れしてない人がそこに嫌悪感を抱くのではないかと思います。 特にこれは人気ドラマとなったガリレオシリーズの劇場版ですし、ガリレオシリーズはわりと軽めの話が多くこの原作が異質ですから、まぁ、これはなるべくしてそうなったと言えるでしょう。 さて私のこの映画に対する点数は低めなのですが、これは先に小説を読んでいてトリックとかを知っていたからです。 この映画、「替え玉殺人トリックだと思わせておいて実は時間差トリック」だという深い構成になっていて、そこがミステリとして高く評価されているゆえんなんですが、すでに小説を読んでいる人間からすると一番のキモであるそのトリックはすでに知っているわけで、映画で観ても「一番キモの部分に何の驚きもない」わけです。 これはある意味構造的な欠陥で、どうにも回避しようがない問題。 この映画には罪がない事ですし役者陣の演技も素晴らしかったのですが、しかし「オチを知ってて謎解きミステリを観る」以上、どうしても一定以上の面白さを得る事ができません。 そういう意味で謎解き主体のミステリ映画の映画化は難しいのかな、と思います。 【あばれて万歳】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-11-08 11:17:39)(良:1票) 29.《ネタバレ》 アイデアはホームレスから作り上げたのでは?原作の東野圭吾さんは、ある日、陸橋を歩いていて、河川敷に住むホームレスを見て、「こいつら殺しても誰も気が付かないだろうなぁ」と思いついたのではないでしょうか。ホームレスなんて輩は税金も払ってないし、誰も同情しないだろう。アイツら、どうせ俺の本なんて読むわけないし、まさか自分たちが映画の中でネタにされているなんて絶対気づかないだろう。この映画はそこから膨らませていったに違いありません。そう考えると福山なんてのは客寄せの餌みたいなもので、正直、筋にほとんど絡んでいってないことも納得できます。テレビは観たことないけど、そこそこ面白かったです。 【クロエ】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-03-05 19:40:21)(良:1票) 28.《ネタバレ》 人を殺しても自首しない女と、好きな女のために関係ない人間を殺す男、自分とその手の届く処までしか考えられない愚かな人々、世の中恐ろしい。 【こねこねこ】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-01-14 00:09:46)(良:1票) 27.《ネタバレ》 確かに面白いプロットでした。2日の夜に何をしていましたかと問われて、実際に母子で映画を見ていたならば、真実を疑われることもなく証言できますからね。堤さんも好演でした。但し、この映画の最大の欠点は、果たして石神さんは第二の殺人を犯す必要があったのだろうか、という点です。石神さんのアリバイ工作のためには第一の殺人の遺体が簡単に見つかってはいけないわけで、それゆえ死体を巧妙に隠しました。ならばそれで終わりではないのでしょうか。富樫はホームレス同然でしかも多額の借金を抱えて逃げ回っていたわけで、そういう男が消えてしまったからといって誰も捜索願などは出さないし、警察も死体がでなければ捜査を始めないでしょう。現に警察が殺人事件として捜査を開始したのは死体があったからです。石神さんが母子に恩を売りたかったのであれば、何も第二の殺人など犯さずにに、富樫の死体の隠滅をすれば目的は達せられたはずです。この点は映画が封切られた際に指摘はなかったのでしょうか? 【キムリン】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-12-30 16:03:32)(良:1票) 26.原作既読+ドラマはたまに見ていた程度で飛行機で鑑賞しました。冒頭の爆破と実験シーンで「ああ、テレビの延長なのね」と思いましたが、本編が始まれば、もう別の「映画」になってました。全体を通してみて、堤&松雪がつくる「映画」の世界と、福山&柴咲の「テレビ」の世界が最後までかみ合っていなかったように感じて、うまく物語に入れませんでした。ただ、過酷なシチュエーションを感情移入を廃して淡々と描く東野作品の雰囲気はうまく出せていたのではないかなと思います。ベタベタになりそうなところをうまくコントロールしていたのでは。それだけに、二つの世界の不整合が残念。他のベストセラー原作邦画のように、いっそのこと別モノにしたほうがよかったんじゃないのかなあ・・・。 【ころりさん】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-03-31 13:28:25)(良:1票) 25.《ネタバレ》 原作未読、TV未見で観賞しましたが、楽しめました。松雪泰子は薄幸な母親に見事にハマっていたし、石神役の堤真一も抑えた感情表現で天才数学者を表現していて好演でした。本編との絡みのないクルーザーを爆破するくらいなら、石神の背景をどこかで少し見せて欲しかった。冒頭での爆破シーンは、ハリウッド映画の常套手段だが、今作の場合静かな印象の本編に対して変に浮いていた。福山雅治のお芝居はなんというか相棒の水谷豊とダブってしまい、キャラ作り過ぎで気になりました。言葉は悪いけどTV的な感じ。とはいえ、全体的には脚本がしっかりしていて、うまくまとまっていたと思います。改めて原作を読んでみたい作品です。ラストの私なりの解釈は、すべて計算通りだった石神の筋書きが「一緒に償います」という一言で覆されてしまった絶望。でも、そんな形でしか愛情を表現できない石神が、おそらく初めて触れた人の体温なのでしょう。 【ポテサラ頂戴】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-10-07 06:25:10)(良:1票) 24.全てがTVドラマ的な作りだと感じました。キャラ設定が作り物めいています。演技も稚拙。 冒頭の松雪泰子のダメさかげんにげんなりしましたが、その後はたいした技術が必要とされないシーンばかりで、不自然さは感じなくなりました。この人だけではなく、概ね俳優陣には、皆 演技力を期待せずに作られているように見えました。 私は俳優ついてほとんど興味がないのですが、かつて「そして、父になる」での福山雅治の演技に感心したことがあります。なのに、この現実感のない平板さは何なのでしょう。キャラ設定に問題があるんだから演技もそれなりですとゴリ押しされている気もしました。 トリックには感心しましたが、映画のプロットとしては単純すぎるのではという物足りなさも感じました。 原作はどうなっているのでしょう?。これだけでは小説として成り立たないのではと思います。ちょっと調べてみようかなと。…、と皆さんのコメントを読む限りでは読む価値ないのかな?。 【傲霜】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-03-31 09:25:16) 23.《ネタバレ》 見ている間はそれなりに面白い。でも軽い。もう少しなんだがなあ。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-01-23 16:45:54) 22.《ネタバレ》 死体を消せばよいのに。同じ指摘をしてる人がいっぱいいるよね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-01-15 20:49:26) 21.《ネタバレ》 皆さんの倫理観の高さに驚き。「愛の為に人は罪を犯す」がテーマなのでホームレス殺しが許せない事に関心がいってしまう人は作品との相性が悪いんだろうな。 突っ込み所満載の安っぽい謎解きミステリーがメインになってしまって、人間ドラマが希薄になってしまったのが難点か。石神の献身も独りよがりなものでしかないし、湯川が暴露するとか、花岡靖子が白状するとか、「人の心は計算できない」という事がわかってない事が、石神の最大の問題点ではあるのだが。その割には人生に絶望とかしてるわけで、「人の心は計算できない」事に気がついての自殺未遂ではないのか?その辺の絶望の背景や石神の挫折や屈折等々の心情・人間性がよくわからなかったのでモヤモヤしたかな。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-07-07 13:44:11) 20.物理学者対数学者の構図は面白い。(まあ実際の学者があんなに殺人事件のアリバイ作りやその解明に詳しいわけはないのですが。)トリックも良く出来ていて、後から振り返ると細かい点についても、ああアレはそういことだったのかと思わされた。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-07-18 10:45:19) 19.終盤近くまでは良くできたトリックものというだけの感じだったが、ラストは人間ドラマにもなっていた。数学や物理の問題に愛が入り込むと解けなくなるというのがおもしろい。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-01 22:03:31) 18.《ネタバレ》 最後、留置所での堤真一の演技がすべて。連れて行かれる場面で、光を石神が眩しい目で見るシーン。今まで暗闇の中で生きてきた男がやりきった充実感の清々しい目で対照的な光を見る。あの表情は並大抵の役者じゃできない。そこから再度突き落とされる闇。無表情な石神が声をあげて泣く。やっぱり堤真一はどんな役でもこなす超一流。福山は…。 【成迩】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-10 22:33:54) 17.観ていて飽きないので、時間の無駄だったとは思わないが二時間テレビドラマの枠でいいんじゃないかとも思う。そういう意味でDVDで観るのは正解。なぜ映画、と二時間ドラマ、の差を感じてしまうかは自分でもよくわからない。推測するに、時間の使い方が密すぎるからだろうか? 飽きない、ということは時間を目いっぱいに使い、観客の目を釘付けにしているわけだが、これは観る範囲が狭まることにもつながる。独自の視点を持たないまま、「あぁ、終わったな」と思ってしまうのはいかにもテレビ的だ。こんな本来の映画とはまったく異質なところでいろいろ考えさせられてしまった。ちなみに原作は既読だが、原作と比べてもうまく映像化していると思う。テレビドラマとしては9点近くつけていい。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-05-04 09:36:04) 16.《ネタバレ》 原作未読。どういうオチにするのか少し心配しましたが、湯川の推察は素晴らしいです。人を愛することも素晴らしい。隣に松雪泰子が引越してきたら、惹かれてもしょうがないかなぁ。設定で石神が殺人をしてしまうのは少しやり過ぎ、数学者なら自ら殺人を犯さずに母娘のアリバイを作る計算が出来たはず。ラスト近くの展開は楽しめました。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-03-21 10:55:57) 15.堤真一うまいね。原作の設定とは違うタイプの役者なのに違和感なし。面白かったですよ。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-01-09 19:09:40) 14.単独の映画としてみたら、見ごたえがあったのかもしれないが、 TV版のノリを期待していたので、ちょっと重すぎで肩透かしの感あり。 【fragile】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-05-02 13:59:00) 13.うん、面白く観れますね。今回は完全に堤真一のための物語になっています。福山がなんでそこまで推理できたのかの伏線が足らなくて、ちょっと残念。 【noji】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-12-30 01:26:09) 12.《ネタバレ》 そこそこ感は否めないですねー。 原作未読ですが、そんなに警察が思っている程難しい事件ではなかったように思います。 理由は容疑者がちゃんと最初からピックアップされ、容疑者がいつまでも自白しないもしくは精神的動揺を見せないとは思えないからです。 それに観ている側が何故追い詰められないのかという気持ちにならないと成功しない。 それに、最初から石神の人の良さが出すぎていて献身を疑う気持ちが湧かない。そこがハラハラ感が全く無く、いつ湯川が追い詰めるんだろうとしか見えない。TVドラマ1本分でも良かったんでは無いですかねー、これなら。 理詰めで行く人が殺人をする事自体理詰めじゃない。という事は最初から殺人を行う人は殺人を行う感情的な人である事を示しており、犯人家族も献身者にも同情心はわかない気がします。で、あれば最初からいい人ばっかり印象で行くのは偽善な気がします。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-27 10:17:14)
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