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顔(1957)

1957年【日】 上映時間:104分
ドラマサスペンスモノクロ映画犯罪もの小説の映画化
[カオ]
新規登録(2010-03-06)【アングロファイル】さん
タイトル情報更新(2021-07-24)【イニシャルK】さん
公開開始日(1957-01-22)


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監督大曾根辰夫
キャスト大木実(男優)石岡三郎
岡田茉莉子(女優)水原秋子
笠智衆(男優)長谷川刑事
宮城千賀子(女優)三村容子
松本克平(男優)石渡部長刑事
千石規子(女優)久子
山内明(男優)飯島哲次
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)牧野
内田良平(男優)前田記者
片桐余四郎(男優)小島刑事
原作松本清張「顔」
脚本井手雅人
瀬川昌治
音楽黛敏郎
撮影石本秀雄
製作岸本吟一
配給松竹
美術水谷浩
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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3.《ネタバレ》 松本清張の最初期の推理短編小説が原作だが、調べると驚くほど頻繁にTVドラマ化されていて今年も後藤久美子主演で放映されています、知らなかったけど清張原作としては最多の映像化なんじゃないかな。もっとも原作とは設定等が大幅に改変されていて、犯人自体が男女逆転していてもはや小説『顔』の映画化とは言い難いぐらい、TVドラマ群も似たようなもんですけどね。 冒頭でのヒロイン岡田茉莉子の行動は、これが殺人かと言うとちょっと?でせいぜい過失致死ぐらいなんじゃないでしょうか。死んだのが無免許の堕胎医で岡田が堕胎希望者をこの偽医師に紹介していて、腕が悪い偽医師のせいで何十人も術後に死亡したという事がこのストーリー内での重大犯罪であるわけだが、あまりに昭和的な価値観なので現代の眼では違和感が強い。笠智衆が演じるのは田舎の刑事なんだが、彼が警視庁の捜査に参加して名探偵ぶりを見せるという展開もなんか現実味が薄い、縦社会の警察組織なのに他県の刑事が警視庁に出入りするなんてあり得ないんじゃないかな。でも岡田茉莉子と犯行現場に偶然居合わせた大木実はなかなか面白いキャラ設定だったと思います。見た目は純情そうなファッションモデルである岡田が実は裏ではスポンサーになりそうなスケベ親父には体を許し世話になっていた先輩モデルを蹴落とそうする、まるで『イヴの総て』のアン・バクスターみたいだし、組合活動家崩れの大木の小悪党ぶりもなかなかです。歳を喰ってからの彼女しか知らなかった自分でしたが、若き日の岡田茉莉子の美人ぶりは半端じゃなかったという事が知れたのは、大きな収穫だったと思います。黛敏郎の音楽やストーリーテリングには確かにシュールさを感じるところがあり、岡田が大木を電波塔みたいなところに呼び出して転落死させることを妄想する件なんかヒッチコックの『めまい』を彷彿させてくれるが、実は驚くべきことに本作の方が公開は先なんですよ。まさかヒッチコックの方が本作をパクったのか、そんなわけないでしょ(笑)。 岡田の恋人みたいな位置付けの野球選手の存在や大木のあまりにご都合主義な事故死など雑なところもありますが、なかなか大胆な脚色だったと思います。とにかく岡田茉莉子をとくとご堪能あれ、ですな。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-08-15 22:29:45)

2.《ネタバレ》 なんというか、凄くシュールさを感じる作品でした。そのシュールさっていうのは、映画としてはマイナス要素ばかりなんだけど、それもまた逆に新鮮で楽しめました。たとえば、コンパクトが落ちたり、男が外に出たらすぐに車にひかれて死んじゃったりというのはあまりに出来過ぎな展開だし、水原秋子が塔のてっぺんに男を呼んで、そこから落として死なす妄想があるんですが、目の前に落ちるスポットがあって、男がそこに自ら誤って落ちるかなりアホな妄想なんですよ。せめて男が後ろ向いたときに突き落とすとかね、もうちょっとありえる妄想ならわかるんだけど。それからあのラストは何なんでしょう。水原秋子は必死に生きる為に、色々と道を踏み外してしまったんだと思うが、あのラストは「東京のネオンが悪いんだ」「都会の誘惑が私を狂わせたんだ」みたいな、そんなメッセージにも見て取れる。まぁなんにせよ、秋子の瞳孔開きまくったみたいな目が凄く印象的。映画としては、ヒッチコックを意識したかのようなミステリー演出や、ホラーっぽい付随音楽などが独特の味わいを出しているなと感じました。 あろえりーなさん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-04 00:29:09)

1.《ネタバレ》 松本清張の小説はいくつか読んだのですが、どれもつまらなかったので映像化作品も全然見ません。これは岡田茉莉子が出ているので見てみたのですが、やっぱりハズレでした。
とにかく、ご都合主義が多すぎ。誰もが思うのが、ちょっと見ただけの人物の顔をいつまでも覚えていられるのかということ。一応劇中で「一度見たら忘れられない顔」と言われていますし、なにしろ岡田茉莉子のような美女なので印象には残るでしょうが、やはり疑問です。あと、事件現場にコンパクトが落ちたり、殺そうと思った人物が交通事故で死んだりと、うまくいきすぎて興ざめです。また、主要人物が倫理観のあまりない小悪党ばかりなので、同情できません。このため一応サスペンス映画ですが、こちらが主人公の立場に立つこともなくハラハラドキドキ感を欠いています。
よかったのは笠智衆のひょうひょうとした刑事と、おばさん役の千石規子。どちらもドラマを締めていました。ところで、千石規子は余貴美子みたいだなぁと思って見ていたのですが、考えたら逆ですね。しかし、ああいう感じでいい味を出していました。
それと、目撃者は労働運動の闘志だったという設定で、それがあとで効いてきます。が、脚本でよかったのはそれくらいで、全体としてはそれほどとも思いませんでした。 アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-20 09:02:07)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 5.29点
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200.00% line
3114.29% line
4114.29% line
5114.29% line
6342.86% line
7114.29% line
800.00% line
900.00% line
1000.00% line

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