みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 デパートの屋上を舞台にした青春コメディかと思っていたら、笑えるほど正反対。いや、笑うシーンなんて皆無に近い。色恋沙汰から始まった諍いがエスカレートして殺人に至る。この話の展開のさせ方が秀逸で、登場人物たちの日常の延長上に非日常がぽっかりと口を開けて待っていた印象だ。つまりはリアルってことなんだけど、集団心理に乗ったやり過ぎや、勢いでやったことへの怯えの描写がとても身近に感じられる。その非日常を包み込んでいるのは未熟な若さだ。漫才師を目指すユウキは、痛々しい空気に包まれている。受動的で主体性がない性格が誰からもリスペクトされず、その裏返しで相手によっては虚勢を張ったりもする。彼が発する言葉も受ける言葉も、全てが痛々しい。芸が寒いことも痛く、これはほとんど完璧なヘタレである。もう一人の勇気は、配管工をしながら石垣島でレストランを出すことを夢見ている。好きな女がいるが、バツイチの子持ちだったことが今回の騒動の直前に発覚し、その憂さが過激な暴力に繋がった。こちらは上手く流れに乗れない若者の典型と思える。後半はこの二人が連れ立って行動することになるが、二人の情けない現実を再確認する以上に意味のある展開がない。希望の欠片も見えず、閉塞した状況を連ねたまま終わる。その終わらせ方は潔いが何も解決していない。この二人だけでなく登場した男どもはみな半端で、見習いたい奴など一人もいない。どうも井筒監督は彼なりのリアリズムと物差しで同世代の若者を写す鏡を作ろうとしたようだ。「お前らは、こんなもんだ」という具合に。そして「お前らの晴れ舞台=ヒーローショーは、こんなケンカのことかい?」と。乱暴だけどこの監督なりのエールと思えば納得はする。若気の至りって奴は昭和からあまり様変わりしていないようです。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-14 00:05:45)(良:1票) 5.《ネタバレ》 うーん!殺人までは良かったんだが、その後がなあ、、、。最後、議員の息子たちの末路にはふれてないのかい?前半の怒涛のごとくの流れが非常に、私的にはきいていた為、どんな最後で幕切れスルカーーーーッ!??!ってなもんで、期待ばくばくだったのだが。(わたしてきには、なんかミスティックリバー風の最後になるのではと?)後半、なんか?・?スジも流れも、あれれ?ってな感じで終わってしまい、しばし、考え込んでしまいました。しかも、時間長げーよ!!しかしまあ、まったくこの作品の暴力描写ははっきりいって、その辺の(?)ハリウッドの戦争映画よか怖い。実際、ああいうゴキブリみたいな生命力の悪党と係わり合いになったら、それこそ、生きるか死ぬかって状況になるよ。まあ、当然、世から暴力も戦争もなくなりませんし永遠に。おーーーコワ!まーしかしよ!イー線いってるぜ!!監督!!(力也ふうに) 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-01 18:27:48)(良:1票) 4.子供の頃はみんなヒーローに憧れていた。いつからヒーローが非現実的で滑稽な存在だと見えるようになったか。現実の社会ではちょっと悪役の方がモテるし、かっこよく見えたりする。 それでも自分は辛くてシビアな問題ばかりの現実社会でダサくても惨めでもヒーローのようにあろうとするリストラされた独身の夢見るおじさんを馬鹿にするような人間にはなりたくない。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-03-13 21:23:02) 3.《ネタバレ》 途中まではすごく良かった。 色々と詰め込みすぎたか? 【虎王】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-12-04 03:47:15) 2.結末が中途半端。まったくリアリティなし。結末以外は楽しめました 【ミッド】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-10 02:34:19) 1.《ネタバレ》 無軌道な若者の姿はとても上手く描けていると思う。 映画全体(特に前半)にヒリヒリした暴力性が漂っていて、若者特有の刹那的な安っぽさの演出もとてもリアルに感じた。 肝心の暴力シーンはとてもリアルに描けていたと思うし、俳優陣それぞれの演技も思いのほか素晴らしかった。ジャルジャルはじめ、ほとんど名前の知れていない若手俳優でも、凄く良い表情が切り取られていたように思う。 ただ、これは人それぞれ感じ方が違う部分だと思うが、個人的に 「人を殺しておいて、その程度か?」と強く思ってしまった。 主人公2人の事件後のそれぞれの葛藤は確かに描かれているし、最終的報復もされているのだけれど・・・ なんだかヌルい気がした。 近年のケンカ・暴力映画について、監督は本作の暴力シーンで落とし前を付けることが出来ているとは思うが、暴力が生むその後の辛さ、痛さについては踏み込みがなんとも中途半端な気がする。 この作品のメッセージを観る側に強く響かせたいのなら、そこは容赦なく描くべきだったと思うのだが・・・・・・・・・・・・・どうでしょう。 良い意味でも悪い意味でも「投げっぱなし」な映画なので、鑑賞後はイヤでも色々考えさせられる。 まぁこの感覚はなかなか他では味わうことが出来ないものなので、とにかく一度観ることをオススメします。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-02-14 09:34:34)
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