みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
68.《ネタバレ》 「母親から主人公へ」、「主人公から娘へ」と連綿と続く「世代間連鎖」に強い興味を持ちました。 昨今、取りざたされている「幼児の虐待連鎖」に例を見ると、 「幼児期に虐待された心の傷(トラウマ)が、時間を経て親となった時に、“我が子への押さえられない虐待衝動”として噴出する悲劇のサイクルで、被害者がいつしか加害者に変貌し、新たな被害者と同時に次代の加害者をも作り続ける冷たい鎖。」なのです。この主人公は幼児虐待はしないが、「放浪」という行為で「世代間連鎖」の大きな鎖となっているのです。 主人公は母親と放浪した子供時代に、何らかのトラウマ的精神傾向を植え付けられ、押さえ切れない衝動のまま、自分の娘にも「放浪」という極端な生き様を強要してしまうのです。 問題なのは、深層的に娘がそのライフスタイルを望んでいないところにあり、居もしないカンガルーを唯一の友にしている点に、そんな娘の「心の闇」が見えてきます。 主人公は他者への心くばりを見せる前に、最も身近な存在である自分の娘が持つ、この構造的な悲劇を理解し、一刻も早く解決するべきだったのです。 そんな閉塞情況に、それこそ「河原者」(反権力、芸能の象徴)の彼が船に乗って登場。村の“正統”に突然“異端者”がチョコレート店を開業し、追い討ちをかけるように水上生活者という“異教徒”が大挙して侵入して来たワケで、ちょっとした宗教戦争の様相を呈するのです。(異教徒は“えせ十字軍”に火あぶりの奇襲にあって一時的にその勢力を縮小しますが......。) 筋書きの取りあえずの和解を見て、「中世の宗教的価値観に支配されていた村に、近代の夜明けが訪れる。」という大団円を迎えます。しかし、主人公たちに真の開放がやって来るのは、その後なのです。「河原者」の彼が丘にあがり、「変わり者」の主人公と村に定住するという、“異端者”と“異教徒”の改宗という穏やかな形で具現化するのです。 娘の精神的危うさの象徴であったカンガルーが娘のもとを去り、 放浪衝動の発生起因である「北風」に、トラウマの元凶だった母親の遺灰をゆだねる姿から、幾世代にもわたり強固に繋がってきた「鎖」が切れる音を聞きました。 この映画は主人公の「血縁的因習からの開放」と村人の「地縁的因習からの開放」という二重構造があったからこそ、映画としての膨らみを持つことができたのです。 【マーク・レスター】さん 6点(2003-12-01 23:57:12)(良:5票) 67.ほのぼのムービ!!おいらは甘い物が苦手な為、チョコじゃなくて塩辛だったら・・・・・村の人達が塩辛食べるたびに幸せになる・・・・なんてお話どうかしら? 【ばかうけの旦那】さん 6点(2002-07-21 09:52:00)(笑:3票) 66.《ネタバレ》 フランス語でよかったんじゃないかな。ロケーションや衣装に凝ったわりにリアリティを損なうことを考えると残念な気がする。 ヴィアンヌのファッションが斬新だった。れんが色のシャツに明るいブルーのカーディガンとか。赤い靴とか。 それで問題のビノシュだけども。「ダメージ」で全世界の女性に「なぜこいつの一人勝ち???」と深く疑問を抱かせたビノシュだ。 今回は、そのボンレスハムのような腕、広くたくましい背中、太い胴回り、安定感のある下半身が、役柄の求めるものにぴったりマッチしていたのだった。それはいわずもがなの「生命力」なのであった。 ビノシュにあってレナ・オリンにないもの、それは女優さんの「身体」から発する「スタミナ」「ねばり」である。それは分厚い体から発信されまくる。68キロはあるであろう。レナ・オリンやニコール・キッドマンに勝ち目はない。 まじめなことを少し言うと、原作ものの映画で、「カトリック教会VS人間の欲の解放」がテーマになっているようだが、最後の神父の説教で「何を拒否するかではなく何を受け入れるかが大切である」と言いますね。こういう無責任なことを世界に配給するレベルの映画で言ってはいけない。当たり前だが、「受け入れない」ものは「拒否」するしかないんです。「拒否」しなければ「受け入れる」ことになるんだから。「拒否」と「受容」の間に「グレーゾーン」がないからこそ、国と国、民族と民族、カトリック教会と異教徒や異端との間で争いが絶えず、殺しあってきたわけですよね。カトリック教会の押し付けた因習対無神論者による快楽の解放を描いてそんな極楽トンボな結論でいいのか?原作者でも監督でもいいけど、この問題に答えていただきたい。「拒否と受容の間に何があるというのか。そこに『無関心』をもってくればすむ問題と思っているなら、この現代世界を、歴史をどうとらえているのか。」ファンタジーであっても、こういうメッセージを送ってくるなら「お子様」むけとしか思えない。「サイダーハウスルール」を見るのはやめた。 ジュディ・デンチがすばらしい。007の怖いおばさんだったのね。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-09 14:21:58)(良:1票) 65.《ネタバレ》 人間の価値は 何を禁止し、否定し、拒みそして排除するかではなく 何を受け入れ歓迎するかで決まる・・・・ この言葉を聞くことが、この映画からゲットできるアイテムだな それにしても禁欲を破って、チョコレートを乱れ食う村長(レノ伯爵) の様には 激ワロタwww 禁欲なんて程ほどにしとかないとろくな事ないね。 【アキト】さん 6点(2004-08-25 03:56:45) 64.昨年、彼女とこの作品を観てた時「こういうGodivaみたいな高級感溢れるチョコも良いんだけど、おれはもっと大衆的な味のほうが断然好きなんだよ」などと暴言を吐いてしまいました。そんな私の今年のバレンタインの収穫はキットカットの詰め合わせでございます。いや、これはこれで美味しいんだけど…ごめんなさい。 【Minato】さん 6点(2004-05-22 19:25:48)(笑:1票) 63.全体的にメリハリに欠けている気がしましたが、ほんわかしていて心が温まる映画でした。母と娘、祖母と孫の掛け合いが良かったです。祖母じゃなくて祖父だったら完全に私は泣いてたと思いました。(←おじいちゃんモノに弱いので) 【あっちゃん】さん 6点(2002-01-12 23:32:23)(笑:1票) 62.タイトルは知っていましたが今まで見る気が起きず躊躇していた作品。TV録画されていたので頑張って見ることにしました。メルヘン&コメディということで仕方がないのかもしれませんが、、序盤の入り方が一方的かつ少々強引な印象でした。おとぎ話風に始まったわりには堅実路線で更に困惑してしまって、もしかしたらガチの魔女モノかなと疑ってみたり・・ 脇を固める俳優陣がほとんど主役級ばかりで驚きますし「ギルバート・グレイブ」を撮った監督ということで期待値も上がりますが、ストーリーの骨格自体はいわゆる変わり者風情のよそ者が伝統を重んじる村をかき回して新しい風を吹き込むというありきたりなもの。チョコレートを作る過程など凝っていて美味しそうではありますが、イメージビデオのようで少々鼻につきます。余談ですが、この手の映画を見ていつも思いますが、つくづく人間と宗教ってあまり相性が良くないですよねえ。結局のところ、できる人間は宗教に頼らずともできるし、できない人間はどんな宗教にすがろうともできないものです。 アルマンドばあさんが良い味を出していて意味ありげ。素晴らしい演技力でさすがのデンチ様といったところです。その娘のキャロライン(キャリー=アン・モス)もかなり意味ありげでチラ出しますが結局最後まで立ち位置不明のままよく判りません。ルー船長(デップ)も同様、イマイチよく判らない立ち位置で解釈に困ってしまいました。セルジュ(ピーター・ストーメア)も明らかにオーバースペックだし、よく判らない&勿体無いのオンパレードです。 結局最後まで予定調和の域を出ませんが神父の説教はスマートで素晴らしかったです。情緒不安を心配していましたがジョゼフィーヌ(レナ・オリン)も最後にはイイ場面をもっていきました。予定調和的でほとんど文句も出ない無難な仕上り具合をどう見るかでしょうか。私はテレビドラマ程度のライトな作品だったと感じてしまいました。7-8点付けられる内容ではありますが、映画としての評価はあえて厳しめの6点としておきます。 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 6点(2023-11-09 12:49:12) 61.《ネタバレ》 (理由は実は好く分からなかったのですが)当初からかなりメルヘンな雰囲気が感じられるのですケド、そのワリにはソコまで分かり易く明らかにポジティブ&ハートフルなドラマでもねーかな…と思ったのです(⇒ラスト付近は色々とご都合主義にも近い感じでカタが付きまくってゆきますが)。また、好くある「ふと現れたスーパーな主人公が一切合財解決して回る」というお話に思いっ切り見えるヤツでもあるのですケド、中盤深くまではその辺の感じも率直にだいぶ曖昧だとも思うのですし(特にキャリー=アン・モスとジュディ・デンチの関係性があまり改善した様に見えてゆかないのが私としては大きかったのかな、と思います)、ソレでいてレナ・オリンの元旦那はラス前には一発トンデモなく深刻なコトをやらかしてくれるのですし。個人的にも、ごくまろやかに観てるしかない感じで進行してきて…のあの辺からの暫くのシリアスさは、全体としても少~しバランスが悪かったかな…と思いましたかね。 ただ好意的に捉えれば、見た目は分かり易い様で実際は全然そーでもない、タイトルどおり甘い様で実はほろ苦くもある、とかっていう(種々の側面で)ごく複雑で奥行きのあるドラマだ…と思うコトも出来るかと感じるのです。ソレこそ苦くも甘いチョコレートの様な、と。ロケーションがとても素敵で、美術系の小物も総じて綺麗で、何よりジュリエット・ビノシュは超・魅力的で(外見も内面も)かつ少なくともレナ・オリンに対象を絞るならばごく分かり易くポジティブ+爽やかなお話だったのも含め、いつ観ても全然フツーに楽しめる映画だったかな…とは思いましたですね。観て損とゆーのは全く無かったと思います。 【Yuki2Invy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-25 19:14:51) 60.《ネタバレ》 ジョセフィーヌが逃げ込んだあたりで「原作者は女性じゃないの?」と思ったのですが、案の定でした。いかにも女性原作という感じの甘いご都合主義。冒頭「むかしむかし」で始まり、北風と共にやって来るなど(メリー・ポピンズかいな)、メルヘン調の要素があるのですが、どうもそれをある種の「逃げ」に使っている感じ。メルヘン調だからご都合主義が許されるというわけでもないでしょう。旧弊で閉鎖的な村を変えていくというのは必ずしも悪くないですし(ただし、全面的に肯定するわけでもありません)、特に最後の神父様のお説教は普遍性があり、大変よいと感じました。しかし、その芯を包むパーツが好ましくない。嫌な亭主は出て行き、ラスボスである伯爵は改心し、すばらしい恋人にも巡り会い、何よりも放浪の宿命から解放される。特にこの最後のところが、最高に(最低に?)がっかりです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-09 22:03:21) 59.《ネタバレ》 ファンタジーのような要素もあって、温かみのある映画。 ヴィアンヌの存在が周りに変化をもたらしていく。 チョコレートのように甘くマイルドな話かと思えば、排他的な守旧派との戦いは船に火を放たれたりして西部劇のような激しさも。 ついに古い因習から解放されるところにカタルシスがある。 それにしても、チョコレートを料理にかけるのはとても美味しそうには見えないんだけど。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2014-04-07 21:41:30) 58.《ネタバレ》 母娘でフラッと町にやって来てあれだけの店をすぐオープンできるのがすごい(笑)食材や資材、器具や皿はどこから仕入れるのだろうとどうでもいいことを考えてしまいました。でもDVの被害者のジョゼフィーヌがヴィアンヌの笑顔とチョコレートで心を開いていくところは何かほろっとしましたね。もしあんなチョコレートのお店があったらスイーツ苦手のアタシでも行きたいと思います。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 6点(2013-01-02 00:14:52) 57.なんかの宗教色をはらんでいるのか、まったくのおとぎ話として観るべきなのか、メッセージがピンと来なかったのだけどひとつだけハマったなー、と思ったのはビノシュのどかーんと重たいおばさん体型。このお節介キャラはやっぱりオバサンじゃないとできません。あとジュディ・ディンチが肝。この根性すわったばあちゃんがいるのといないのとでは、作品の格すら違ってくるかも。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-16 18:24:24) 56.《ネタバレ》 チョコレートという身近なものを持ってきたことでメッセージを分かりやすく伝わりやすくしたのはうまいと思うし、音楽や雰囲気も好みで大まかなメッセージも嫌いじゃないものだったが、村長を象徴的なものにし過ぎて少し残念に思った。まあでも遺灰やカンガルーの描き方はなかなかスマートで、それらの解放を良い気分で見られたので良い仕上がりだと思う。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-10 13:53:32) 55.《ネタバレ》 なかなかジョニーが出てこないので、ひょっとしてこの村長が変装したジョニーなのでは?と疑惑の視線を向けてみる、という無駄なことをしてしまった。それにしてもチョコレートって食べることの官能を象徴する食べ物だとつくづく・・・「赤い薔薇ソースの伝説」を思い出したが、こっちの方がよほど平和でお子様もOKな感じ。死ぬまでツッパリ上等の不良婆さんアルマンドの生き様が格好いい。ちなみに唐辛子入りのチョコといえば「一味唐辛子キットカット」というのを食べたことがあるが、確かに意外なほど違和感のない味で美味しかった。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-31 00:21:53) 54.《ネタバレ》 異端の者が周囲に波を立てるなんてのはよくあるし、放浪していた者が腰を据えるなんてのもよくある話。 チョコレートってアイテムを使ってというのが斬新なのかな。 個人的には放浪者が根を下ろすことを善しとするような説教臭さは嫌い。かといって再び、あの親子が旅立つ展開も頂けない。せめてジョニー・デップは戻ってこない方が良かったかな。 安定することの癒しと恐怖はうまく表現されていたと思います。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2007-08-12 10:37:21) 53.好きなジャンルではないが、よく出来ていて楽しめた。ジョニー・デップの登場が遅めだったので、すっかり忘れてた。 【♯34】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-01-05 11:00:57) 52.いい話なんですよね。ただ、私にはヨーロッパの田舎の村に巣くう因習がよくわからないので、その因習からの解放というテーマも今ひとつピンときませんでした。完全なシリアスでもないしコメディでもなく、どっちつかずになってるかな。まあ、あまり力まず淡々と観ればいいのかもしれないけど。ビノッシュとレナ・オリンの組み合わせは「存在の耐えられない軽さ」以来ですが(私が観たのは)レナ・オリンの方が老けてますよね。ビノッシュの顔立ちはあまり老けを感じさせなくて得だなあって変なところに感心してしまいました。・・・ところでレスリー・キャロンはどの人だったのだろうか?気がつかなかった。くやしぃ~~。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-12-28 21:40:22) 51.ジョニ・デップ目当てで見たら、登場は後半からなのね。 鑑賞前まではずっとジョニー・Dとビノシュのラブストーリーだと思ってました。 ちょっとした幸せ、ほんの小さな甘いチョコレートから。 大人のファンタジー、ですね。小さな村のチョコ屋という設定が好い。 見ているとチョコを求めて口元が寂しくなります。 人は皆何かに縛られて暮らしてる、それを崩すのは小さなきっかけから。 村長が存在感強し、タフで・・そしてチョコを貪るその姿に唖然とした。 しかし、笑いもした『どんだけ美味いんだよ』と。 最後の教会での説教は必要なかったかな。 言葉で表されると途端に陳腐に・・。 未亡人カロリーヌが麗しくて素敵。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-25 01:21:58) 50.微妙ですね。悪くはないです。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-24 00:01:44) 49.観た後はそれなりに良い気分になるが、しばらく経つとどんな話だったか詳しくは思い出せなくなってしまう、そんな可もなく不可もない作品。個人的にキャスティングが妙な組み合わせに感じて、こう、何ともいえない違和感があったりもする。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-04 18:37:11)
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