みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 映画「エラゴン」で主演を務めたエド・スペリーアスの数年後の姿を拝めるという、非常に貴重な一品。 自分としては、劇中で彼がどんな活躍をしてくれるのかに期待していたのですが……良い役とは言い難いものがありましたね。 一応、副主人公に近いポジションなのですが、どうにも憎まれ役というか「主人公の好感度を下げない為に、マイナスな言動を代わりに行うキャラクター」って感じなのです。 最後も(えっ? 死んだの?)って戸惑うくらいにアッサリ撃たれて退場するし…… 何だか凄く不憫で、応援したくなりますね、エドさん。 それで映画本編の方はといえば、これが中々面白い佳作。 登山を楽しむ主人公達が、地中に女の子が埋められている事に気が付き、慌てて掘り起こして木箱を開けるシーンのドキドキ感なんて、凄く良かったですね。 その後に少しずつ謎が解き明かされていくのかと思いきや、かなり早い展開で「彼女は誘拐され、ここに閉じ込められていた」「誘拐犯の二人組は、すぐ近くにいて、銃を手に主人公達を追跡している」と分かるので、これにも吃驚。 謎解きを放棄した、追いかけっこに特化した作りだったとは、完全に予想外でした。 舞台が山の為か、危険な崖を降りるシーンもあるのですが、そこに関しては「急がなければいけないのに、危険だから慎重に、ゆっくり降りなければいけない」というのが何だかチグハグで、緊迫感を削いでいたように思えて、残念。 そんな崖のパートを過ぎて、河の急流に差し掛かる辺りからは、ようやく演出もスピーディーになり、以降はノンストップで楽しめたように思えます。 「追ってくる奴らの狙いは、その子だけだ」と言い出し、女の子を犠牲にして助かろうとするかと思われた男が、自ら囮になって他の皆を逃がしてあげる展開なんかも(そう来たか!)という感じで、実に好み。 誘拐犯の一人が「以前、人質の男の子と仲良くなってしまった事がある」と語り出し、その子が苦しまないように後ろから頭を撃ち抜いてやったと話す件なんかも、彼の恐ろしさと人間味を同時に感じられて、良い場面だったと思います。 最終的には、主人公と女の子の二人は何とか助かるので、ハッピーエンドと呼ぶ事も出来そうな本作品。 でも「実は女の子の父親が悪どい権力者であり、誘拐犯は彼の手によって無残に殺される」というオチまで付いているのは、ちょっと蛇足に感じられましたね。 誘拐された側が絶対的な正義ではない、という深みを持たせたかったのでしょうが(後味が悪くなっただけじゃない?)というのが正直な感想。 どちらかといえば、楽しめた場面の方が多いのですが(ここ、もうちょっと何とかなったらなぁ……)と細部が気になってしまう。 そんな映画でありました。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-01-31 13:20:15)(良:1票) 5.《ネタバレ》 メリッサ・ジョージ、「トライアングル」って映画が、内容も彼女の演技もすごく気にいっていたので、期待値がガガガーーーっと上がった状態で見ました。 実際、山から下りてからの市街地での三つ巴のシークエンス(犯人チーム、誘拐された親が手配したチーム、事情を知らぬまま少女を助けている主人公たち)あたりは、少女が犯人の手元にないってバレたあたりからけっこう心臓バクバクするほど、盛り上がりました。 こういう映画でバクバクするのってなかなかいので、そのあたりすごく良かったってことかな。 誘拐と無関係の市民をムダ撃ちするブタお面の犯人の行動も、銃撃で気分がハイになっていたからと思って受容の範囲内。 山から街に舞台が移るのがNGという意見も多いけど、私の感覚では、テリヤキチキンの和風ソースと、モッツアレラチーズのトマトソースの2種類が1枚のピザで楽しめるハーフ&ハーフのピザだと似ているなと思う程度で気にはしない。 ただ、逃げ込んだ家が犯人によって火事を起こされ、2階から少女を脱出させるようとしたメリッサが、少女を窓の外に両手をもった状態で出してぶらんぶらんと左右に揺らしてトリャって放りだして1階の庭のクッションのききそうな植え込みの上に落として助ける・・・ってところで、えええええええってなりました。 だって、冒頭で断崖絶壁を命綱1本で登る場面を描いていたんですよ。 だって、少女を市街地に連れていってあげるため、近道である断崖絶壁を少女を連れて降りていく場面を描いていたんですよ。 そもそもこのDVDの表紙も断崖絶壁なんですよ。 もう、断崖絶壁がこの映画のテーマなんですよ。 だったら窓の外の2階から1階という”断崖絶壁”というシチュエーションなら、両手もって放り出すじゃなくて、カーテンひきちぢって綱つくってそれで彼女を片手で抱いて、もう片手でカーテンロープを握りしめ「うりゃーうりゃー!」と、数回壁をけりながら、1階の庭まで降りるとか、断崖絶壁降りのワザを見せて伏線回収しないでどーするの! ・・・って、私は思ったわけです。 身代金受け渡しのシークエンスでせっかくドキドキしたのに残念です。 彼女を抱いてカーテンロープで降りていたらもっと高評価だったのにw そうやって残念な気持ちを抱きつつ思い返してみると、犯人は地中に掘った穴に少女を箱に入れた状態で埋めて、空気を通すパイプを地上に出した状態で隠すとか、それはアホじゃないのかと、気づいてしまいました。 こうやって密猟者とかクライマーがやってくるような場所に「たすけて~」って声出そうとおもえば出せるパイプを地上に出させた状態で、なんだかもう、既にそこでアウトじゃないですか。 それに少女の親がけっこうワルっぽい金持ちみたいで、警察を頼らず独自に救出チーム作ってたわけだから、メリッサ一行も、少女を見つけたあとにまた少女を穴に戻して何事もなかったようにしとけば、メリッサ以外の全滅死亡にならず、ほっとけばちゃんと親の作った救出チームが少女と金の交換に成功してじゃんとか思っちゃったりもするじゃないですか。 個人的には、誘拐じゃなくてもっとクレイジーな精神異常者が、山にくる人間を無差別に殺すようなナワバリエリアに脚ふみこんだメリッサ一行を抹殺しようとしてたときに、少女が飛び入り参加してさぁ大変みたいなサバイバルものでも良かった気がする。 それでも6つ☆なのはメリッサのせい。 【フィンセント】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-01-29 19:36:49)(笑:1票) 4.《ネタバレ》 山岳クライム・サスペンスです。 ただのアクションじゃないですよ。 冒頭、5人の登山者が地中に埋められた箱の中から 一人の少女を救い出すのですが、 一体誰が、なんの為にこんな事を?ていう ミステリー要素があって見ていて面白いです。 そして、仲間のロープが何者かによって切られ、 自身もまた岩落としの攻撃にあって川に落下する。 このへんがまた実にスリリング。そして敵の正体は? 他の仲間たちと合流し、必死になって逃げるわけですが、 悪者たちの無慈悲なライフル攻撃がほんと恐ろしい! ここまでは、凄く良かったです。 ただ、山を下りて街に行き警察署に入ってから 物語はスローダウンします。敵や少女の正体も 明らかになっていくのですが、なんだか尻すぼみ。 個人的には、ラストまでやはり山の中の シチューエーションでやってほしかったかなと。 文明の世界に入っていくと、とたんに駄目になっちゃいますね。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 01:48:41)(良:1票) 3.《ネタバレ》 高所恐怖症おじさんとしてはスタートから十分怖かった。 後半の誘拐の流れはまぁ残忍なら誘拐犯だなと。 結局触らぬ神に祟りなしと言うか、君子危うきに近寄らずと言うかなんとも言えないオチでした。 山登り怖い絶対したくないし出来ないと改めて実感する映画。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-16 02:40:58) 2.《ネタバレ》 最初から誘拐ビジネスをテーマにした犯罪映画と 思って観ればそれなりに面白いとは思うし、欧米の誘拐ビジネスの 実態を赤裸々に描いているのですが、皆さんの書いているように、 山岳アクション物だと期待して観たら全く期待外れですね。 始まりから少女を発見するまではこの先どうなるのかとワクワク するのですが、途中からは実質的に物語はの中心はクライマーたち ではなく誘拐犯と交渉人および用心棒中心に展開していきます。 結局一番タナボタで二人分の報奨金を得たのはほとんど何もせず傍観 していただけの生き残った用心棒、戦争犯罪人も金を払うことなく娘を 救出できたわけです。一方で、少女の素性も知らずにを必死に守った 5人のクライマーたちは全く報われなかった(少女からのありがとうと いう言葉だけがご褒美)わけで、ある意味で全く救いがない終わり方で、 そりゃあないだろう、という後味の悪さを残します。 この映画の教訓としては、山の中で誰かの助けを求める声を聴いても 気にせずに無視して先を急ぎましょうということでしょうね。 山に悪人はいないと信じるアルピニストは絶対に観てはいけない映画です。 【キムリン】さん [地上波(吹替)] 6点(2021-07-31 15:21:57) 1.《ネタバレ》 男3人女2人が山に行き危ない目にあうというシチエーションはこの映画の2年前にお隣フランスで作られたデッドクリフと同じなわけですが、映画の面白さで言えばこちらの方が断然上。 とはいえシナリオはこちらもかなり残念で、冷静に考えればかなりお粗末です。 まず(これは最後近くまで観ないとわからない事なんですが)そもそも主人公達が女の子を助けたのは間違いだったという事。 主人公達が女の子を助けなくても、あのお父さんですから十中八九女の子は助かっていたでしょうし、最悪の場合でも犠牲者は女の子1人で済んだはずで、そう考えると女の子を助けた事自体が間違い。 なにしろ女の子を助けた事で、主人公達一行に加え罪のない村人が大量に犠牲になっているわけですからバランスシートは大幅赤字です。 「少女を助ける」というお話の根本的な行動がそもそも間違ってるわけですから…そう考えると実にむなしい映画です。 細かく観ても問題は多く、例えば序盤ロープが足りないだの議論したあげく崖を降りるチームと二手に分かれるわけですが、山に慣れてない人が女の子つれてくのは危ないしそもそもロープ足りないならみんな一緒に山を下りろよ、と。 ここ明らかに作劇上の都合で二手に分かれたとしか思えないわけでさすがにどうかと思います。 それに何より後半です。後半でテイストが変わる事自体は必ずしも悪い事ではないと思います。 山で全部終わらせろよ、という意見もわかりますが、しかし後半でテイストが変わるのもうまくやるのであれば全然ありだと思うのです。 問題はそれがうまくいってない事で…そもそも交渉人用心棒チームが出てくるならそれが主人公達と共闘する…くらいでないとストーリー的に意味がないですよね。 あの用心棒とか最後まで主人公達と一切かかわらず、何のために出てきたのかわかりません。キャラとして出す意味がないのです。 というか「イギリスの傭兵は失敗しない」とかイキってた彼、視界の悪そうな豚の面かぶった犯人に瞬殺されてましたが…もうなんなのよ… あの豚お面も、途中で雑に村人ばんばん殺すし、あんたもはや目的忘れてますよ、と。 最後にしても犯人の処分は中途半端で描かれないし(いや殺されたんでしょうけど)、用心棒は微妙な顔でただ去っていくだけだし…で、あまりにもすっきりしない終わり方。 …とシナリオは穴だらけで特に後半は??って感じではあるのですが、でもまぁ最後までそれなりに緊張感をもって観る事ができたので前述のデッドクリフよりははるかにマシだと言えるでしょう。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-09-03 05:28:44)
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