みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
10.《ネタバレ》 3人の可愛い子供たちに恵まれ、現在子育て真っ最中の専業主婦ベス。手のかかることも多いが、優しい夫にも助けられ幸せいっぱいの充実した毎日を送っていた。そんな彼女をある日、悲劇が襲う。子供たちを連れて高校の同窓会に出席した際、ちょっと目を離したすきに3歳になる次男ベンが迷子となってしまったのだ。当初はすぐに見つかると思っていたベスだったが、何処をどう捜してもベンの姿は見つからない。友人たちの助けでテレビでの公開捜査に踏み切るも何の手がかりも得られることなく、時間だけが空しく過ぎてゆく。罪悪感と喪失感からふとした瞬間に半狂乱となるベス。次第に険悪となってゆく家族。失踪から1年が過ぎたころ、ベスは残された子供たちのため気持ちに区切りをつけることを決意するのだった――。9年後、成長した長男や長女とともに穏やかな日々を過ごしていたベス。それでもベンのことを1日たりとも忘れたことはなかった。そんなある日、ベスはたまたま近所の少年を目にした瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けるのだった。その男の子は自分が思い描いていた成長したベンと瓜二つだったのだ。果たして彼は本当に9年前にいなくなった我が子なのか?警察とともに少年のことを調べ始めたベスはやがて衝撃の事実に辿り着く……。失踪した我が子を巡って人生を翻弄される母親の苦悩を描いたヒューマン・ドラマ。非常に丁寧に描かれた作品で、冒頭から流れるように続く子供失踪までの過程にまず惹き込まれました。その後、3歳の子供がいなくなってからの母親の苦悩はとてもリアルで、ミシェル・ファイファーの抑えた熱演の力もあり、見ていて痛々しいくらい。夫や残された長男の苦しみなども抜かりなく描かれており、この監督の演出力の高さは相当なもの。特に、自分のせいで弟が居なくなってしまったと自らを責める一方、弟一辺倒で自分を二の次にする母親に反発する長男の哀しみはダイレクトに伝わってきました。ただ、これはきっと意図してのことだと思うのですが、良くも悪くも軽いんですよね、この作品。心に重くのしかかってきそうなシーンもそうなる直前くらいにすぐ別の場面へと移行する。最後まで流れるようにテンポよく進んでゆく。きっとそれがこの作品の美点だと思うのですが、自分はもう少し魂を震わすような圧倒的な現実を見せつけるような物語が好みですかね。それは失踪したかもしれない次男が9年後近所で見つかるシーンで顕著になります。真相はネタバレになるので避けますが、いや、さすがに偶然が過ぎるんじゃないですか。そこの部分もちょっと引っかかってしまって、僕はどうにも物語に入り込めず。途中からほとんど出てこなくなる妹の存在も気になりました。と言ったわけで完成度は確かに高いとは思うのですが、好みの問題もあり自分はそこまで嵌まれませんでした。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-01-19 07:30:22) 9.《ネタバレ》 家族というものをじっくり描いた、静かでじんわりくる作品。 誘拐で子供を失った家族に生じた歪みがリアル。 最近どこかで似たような設定の映画を観たなと記憶を辿ったら『八日目の蝉』もそうだった。 生みの親か育ての親かというのは、昔からよく扱われたテーマでもある。 弟が発見されて戻ってきても、9年間の空白はあまりにも大きかった。 弟が育ててくれた男の元に戻りたがったのも無理はない。 誘拐犯だった女が自殺して、残されたものは誰も悪くない善人ばかり。 犯人が起こした不幸ではあるけれど、女も子供を失う不幸があった。 誘拐しても結局心の隙間が埋められずに自殺してしまった、悪人というよりも悲しい人。 不幸な出来事ですべての歯車が狂っての軋轢がもどかしい。 子供を喪失して崩壊状態だったカッパドーラ家は、もがきながらも再生の道を探る。 ベスは夫に愛して欲しかったし、兄は母に愛して欲しかった。 もちろん当人は愛しているつもりだけれど、いろんな事情にとらわれてそれが疎かになり、伝わっていなかった。 愛情不足でできた隙間は、愛情で埋めるしかない。 そんなメッセージが聞こえてくる王道のホームドラマ。 兄は何をふてくされているのかとガキっぽく見えたが、あの年頃だとそれが普通か。 むしろ、そんな兄を素直に受け入れる弟が出来すぎている気もする。 そうでないとドラマが収拾しなかっただろうが、兄弟のどろどろとした葛藤が続いても不思議ではないところだ。 あくまで子供の頃のよくある兄弟ゲンカとして仲直りしたのが微笑ましかった。 違和感を感じたのは、犯人の夫が意外と被害者家族に強気で、子供の扱いについて責めるようなことも言っていたこと。 誘拐のことは何も知らなかったとはいえ、身内の犯罪なのだから日本的な感覚でいえばもっと低姿勢で当たり前のところで、その辺はお国柄の違いだろうか。 弟がカッパドーラ家に戻るにあたって養父との別れのシーンがなかったが、そこはちゃんと描いて欲しかった。 カッパドーラ家にとってはハッピーエンドだけれど、養父にとっては厳しく寂しい結果でもあるので気になった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-01-08 21:48:00) 8.だいたいこういう内容だと離婚ということになるんだけど、この夫婦はよく頑張ったなあと思う。子ども時代も含め、お兄さんの心理描写がもっと上手く出来てると良かったかな。 【noji】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-03-04 21:43:47) 7.映画の内容を知らずに見始めてラストはとても感動的でした、いい兄弟、いい友達になれる気がして、後味よい映画でした。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-02-03 16:46:49) 6.弟の事よりも、、途中から妹の存在が無くなった事を気付かせない演出が秀逸だったり。。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-02-03 00:07:15) 5.《ネタバレ》 とりあえずハッピーエンドでよかった。「死ぬのが一番楽になる方法だ」みたいな会話があったところが印象に残ったなあ。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-07 22:16:43) 4.次男がミッシング・チャイルドとなってしまった家族の喪失感と、家庭の再構築を描くヘヴィなホームドラマ。家庭という共同体の中に、ある日突然ポッカリと穴が開く。しかしそれでも月日は流れ、暮らしは営まれていく。開いた穴は何時しか塞がれ、歪な形ではあっても、以前とは違う形の家庭が出来上がる。例え次男が戻ってきて、塞がれた穴に無理矢理押し込んだとしても、家庭の形は更に歪さを増すだけで、もう元には戻らない。ここは家族というピースを一度解体し、新たに組み直さなければならない。収まるべき形は必ずあるのです。それにしても惜しい作品。残された家族の間に常に張り詰めている緊張感を「イン・ザ・ベッドルーム」レベルまで表現できてれば、もっともっと上質の人間ドラマになったと思います。ウーピー・ゴールドバーグのキャラクター設定(アフリカ系アメリカ人で女で、おまけにレズビアン)にも全く意味がありませんでした。そういうことで、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-07 00:24:18) 3.確かにいい作品ではありますが、割と淡々と月日が流れていきますね。6週間、8年とか。。。あと妹は??どっか途中で行っちゃったの??ファイファーはがんばってたけど、旦那さん役の方がイマイチステレオタイプの演技ですね。映画としてはもうちょっと感情の起伏であるとか「見せ場」が欲しかったかな。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-04-07 15:05:40) 2.次男が生きていることを知った父親の反応ぶりに共感。この現実の姿をもうちょっとリアルに描いて欲しかったけど、ドキュメンタリーじゃないからまあこんなとこなのかな。 【mimi】さん 6点(2003-11-24 18:51:38) 1.愛する子供を失う親たちの恐怖と喪失感がうまく表現されている。ただ、個人的にはもっとシンプルに描いても良かった気がする。マスコミを使った公開捜査など大げさな演出はアメリカ映画らしいが、少々冷める。 【ゆたKING】さん 6点(2003-03-09 20:58:28)
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