みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
9.《ネタバレ》 摩訶不思議なウェスタンといえば、もうこれしかないでしょう。まあどう考えてもイーストウッド演じる“ストレンジャー”はこの世の存在ではないわけですが、いきなり女を手籠めにしたりする生臭い奴なので“こいつは何者”感が濃厚になり、ここがこの脚本の上手いところです。広大な湖のほとりにまるで住宅展示場みたいなこぢんまりとした町(というか集落)があるというのも、普通のウェスタンではあまり見かけたことがない景色でした。一見善良そうな住民たちが私欲のために保安官殺しを黙認するという展開は、ジョン・ウェインが激高しそうなストーリーです。保安官に町の住人が非協力的な『真昼の決闘』が反米的だと激怒した人ですけど、もう製作当時は人生の終わりも近かったので丸くなってたのかな。駆け出し監督のころですからイーストウッドの作品はまだB級色が強かったので、大して注目されていなかったのかもしれません。 こうやって観ると、イーストウッドはハリウッドでもウェスタンを危篤状態となってから撮りだしたようなものなので、いろいろと捻った観点の作品がウェスタンでは多いですね。そこは50年代からどっぷりウェスタンで生きてきたペキンパーの様なこのジャンルへの哀悼は感じられませんが、彼の死後にはイーストウッドがウェスタンに施した心臓マッサージが効いて『許されざる者』という傑作が生まれたんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-07 22:26:37)(良:2票) 8.イーストウッド、監督2作目にして監督としての初の西部劇。にしてはなかなかの異色作です。 ラストで、「そういえばあんたの名を聞いてなかったね。あんたはいったい何者?」 に、イーストウッドは一言、「知っているはずだ」と去っていく。 彼は一体何者だったのか。それは最後まで見てご判断いただくとして、 後にイーストウッドは「ペイルライダー」でも似たことをやっています。名もなき西部の流れ者。 この頃には既に「ダーティハリー」をはじめ、独自のアンチヒーロー像を確立していた頃でもありますが、 やはりイーストウッドには西部劇が似合うし、本作のような流れ者の凄腕ガンマン役が絵になります。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-11 11:15:18) 7.《ネタバレ》 初期のイーストウッド作品。荒削りだけど、野心的で型破りな西部劇だなぁと思いました。 鞭打ちシーンは痛々しかった。ストーリーも相まって、独特で不思議な魅力を放つ一本です。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-18 19:37:27) 6.不思議な映画だったけど、おもしろかったのでよろしい。 【センブリーヌ】さん [地上波(字幕)] 6点(2017-04-10 02:28:58) 5.《ネタバレ》 なかなか意味深な終わり方ですねぇ。いろいろと解釈できそうな話なのですが、私は「持たざる弱い人間」と「武器を持った強い人間」を対比した物語だと思いました。持たざる町の人は武器を持っても弱い。そのあたりが、「武器を持ったら強行になる」アメリカ的な行動原理とはズレていて、興味深かったです。一見平穏な町の人間にも裏があるとか、なかなか一筋縄ではいかない。ああいう一見無害な人間が実は一番やっかいだったりするわけです。とはいえテンポはあまりよくなくて、とくに序盤はしんどいですし、ストーリー自体はそれほど面白いとも感じられませんでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-07 22:02:30) 4.イーストウッドの映画を語る上で、恐ろしいほどの射程を秘めている映画だと思う。ペイルライダー、アウトローの原型が見える上に、彼独特のシニカルさというか冷徹な視点が見える。強すぎる主人公は、生身の人間ではない証左である。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-24 19:33:43) 3.異色の西部劇です。映像はなかなか良くて、じっくりと描かれています。しかし、テンポが悪く、ストーリーはそれほど面白いものではありません。「ダーティ・ファイター」で活躍する面々がこの映画に登場していて、ほほえましいです。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-10 22:08:23) 2.サスペンス作品「恐怖のメロディ」に続く彼の監督第二作で、「荒野の用心棒」と「真昼の決闘」を合体させたようなウェスタン。謎のガンマンの正体?などアイデアと意欲は買えるが、今の時点で見るとやはり古くて陳腐なのは否めない。出世作「用心棒」シリーズ風の映画を自分でも作ってみたかったという、彼の監督としての、サスペンスに続く二つ目の出発点の評価は出来るかも知れない。 【きりひと】さん 6点(2004-09-04 05:42:48) 1.イーストウッド監督、2作目にして異色なウエスタンをお撮りになりましたなァ。何が異色たってねぇ・・・「なるほど(フンッ)」と思うか「えーもしや彼は(ブルブル)」って思うか、はたまた「何が?」と全く気づかず普通に見終わるか・・・それは見てのお楽しみだね。イーストウッドはとにかくカッコ良くて、男でも惚れちゃうくらいなんだけど、舞台となるラーゴの町がショボかったり、悪役がイマイチだったり、劇中そこはかとなくB級感が漂っているんだなァ~。まあ、その辺はわたし好みなんで良しとしますけど。しかし、西部劇を語るうえでやはり見ておかなければならぬ1作であることは間違い無しです。 【カズゥー柔術】さん 6点(2004-02-05 10:59:29)
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