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バケモノの子

The Boy and The Beast
2015年【日】 上映時間:119分
アドベンチャーファンタジーアニメモンスター映画
[バケモノノコ]
新規登録(2015-04-12)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
公開開始日(2015-07-11)


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監督細田守
役所広司熊徹
宮﨑あおい九太(少年期)
染谷将太九太(青年期)
広瀬すず
山路和弘猪王山
宮野真守一郎彦(青年期)
山口勝平二郎丸(青年期)
長塚圭史九太の父
麻生久美子九太の母
黒木華一郎彦(少年期)
諸星すみれチコ
大野百花二郎丸(少年期)
津川雅彦宗師
リリー・フランキー百秋坊
大泉洋多々良
谷村美月
草村礼子賢者
中村正[声優]賢者
近石真介賢者
M・A・O(声優)
長克巳
牛山茂
岩崎ひろし
宇梶剛士
佐々木勝彦
小林正寛
田中要次
秋月成美
瀬戸麻沙美
悠木碧
宇山玲加
石上静香
松本花奈
井上肇
原作細田守
脚本細田守
奥寺佐渡子(脚本協力)
音楽高木正勝
北原京子(音楽プロデューサー)
作詞桜井和寿「Starting Over」
作曲桜井和寿「Starting Over」
編曲Mr.Children「Starting Over」
主題歌Mr.Children「Starting Over」
製作市川南〔製作〕
日本テレビ(THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS/製作幹事)
スタジオ地図(THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS/製作幹事)
KADOKAWA(THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS)
東宝(THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS)
電通(THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS)
読売テレビ(THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS)
企画スタジオ地図
プロデューサー川村元気
奥田誠治(ゼネラルプロデューサー)
制作スタジオ地図
スタジオカラー(制作協力)
東京現像所(制作協力)
配給東宝
作画細田守(キャラクターデザイン)
伊賀大介(キャラクターデザイン)
井上俊之(原画)
本田雄(原画)
高坂希太郎(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
高橋英樹[作画](原画)
小池健(原画)
山下高明(作画監督)
青山浩行(原画)
美術上條安里(美術設定)
男鹿和雄
武重洋二
高屋法子(ハーモニー)
衣装伊賀大介
編集西山茂
その他文化庁(助成)
丸山正雄(スペシャルサンクス)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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1


13.《ネタバレ》 9歳の九太のがんばりがすごすぎる。
私自身、部屋にホコリがたまれば仕方なく掃除をしたり、またはサボったり、毎夕には家族の好き嫌いを考慮した料理を作っているのに残されたりして、また明日同じことの繰り返し、あー家事って面倒だなあと思っていたけれど、何かを吸収しようとして自主的に弟子としての雑用(家事)をこなしている九太には、ガツン!とやられた。これだけ身を粉にして働きながら、格闘技の技もちゃっかり磨いていく。しかも、ルーティーン・ワークがしっかり九太のメンタルを鍛えているのが観ていてすごくよくわかる。現実の世界に戻って来て、いきなりメルヴィルの『白鯨』を選ぶのは、いくらなんでも優秀過ぎると思ったけれど、好奇心の強い彼が楓を通してどんどん知識を吸収していく様は、見ていて清々しかった。目的をもって暮らすことの大切さを、まぶしいほどガンガン教えられた。

ただ、それ以外ではイライラすることが多かった。バケモノたちの豚鼻が気になって仕方なかったし、何よりキャラクターの名前がいけない。映画を観終わった後、HPで全キャラ名を見て改めてびっくりした。熊徹(くまてつ)はいいとして、多々良に百秋坊、猪王山に至っては、〝いおうぜん〟。無茶だよ。アニメだから、視聴者は当然耳からその名を知ることになるけれど、この発音で「いのしし」をイメージするのは無理。視聴中、キャラ名をほとんど知らずに物語を追っていた(あのちっちゃいモフモフがチコ・・・)。要するに、キャラ1人1人に思い入れることなく、話さえ分かれば十分だった自分に気がつき、少々呆然。

それにヒロインの楓。共感するのが本当に難しい。図書館で騒々しい級友たちを諫めることも、「暴力はよくない」とひと言入れることも、高学歴をめざして独り立ちする夢を持っていることも素晴らしい。でも、絵に描いたようなクセのない模範生。チャーミングなウィークポイントに乏しく、意外性が何もないから全然惹き込まれない。親の期待が大きすぎるって、そんなの進学校に通う生徒なら当たり前でしょ。
それから、多々良と百秋坊。要らないと思う。熊徹と九太の成長を実況中継するだけの存在。熊徹と九太2人だけで凸凹しながら意思疎通していけば、充分すっきりするのに。
それに、一郎彦。九太に斬られて、バケモノ界のベッドで目覚めて、・・・・・・何か成長していることになってる?
それに、人間界とバケモノ界の時制が一致していて残念。九太が青年になって人間界に戻ったら、そこではほとんど時間は経っていなかった、くらいのズレが欲しかった。たとえば、再会したお父さんは成長した息子に驚愕していても楓にはその違和感がわからない、というちぐはぐさがあれば面白かったと思う。
最後に、武器は日本刀って・・・・・・なんか本当に恥ずかしい。何でここに日本色をわざわざもってくる必要があるのかわからない。せっかく異次元の世界が展開しているんだし、オリジナルの武器をデザインしてほしかった。

クライマックスの妖術によるマッコウクジラ戦は迫力満点で青い光が美しく、本当に見ごたえがあった。初めに東京の街のアスファルトを黒い巨体が現れたとき、『天使のたまご』に出てくるプロジェクション・マッピング張りの、建築物の壁面で泳ぐ巨大魚の既視感があった。あれからアニメーションの技術はこれほどまでに進化したのかと目を見張るものがあり、今でも何度も見なおしたくなるシーンだけれど、熊徹の情熱を表す赤い光が流れ込んできたとき、ぶっちゃけて言うと・・・・・・もう、本当にうっとうしかった。この美しい映像を、親子の熱い絆とかのベタなストーリーに絡ませてもらいたくなかった。日本版『ファンタジア』として、ただただ映像美に酔いしれていたかったなあ。 tonyさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-18 21:49:13)

12.《ネタバレ》 渋谷が実に描写が細かく、映像的には見ごたえありました。
ただ、バケモノの街?の方はそれほど魅力的には感じず。
役所広司は以外と良かったと思います。ずっと怒鳴り散らしてる役だったから、声潰れただろうな(笑)。 あろえりーなさん [地上波(邦画)] 6点(2018-09-03 21:15:38)

11.《ネタバレ》 熊鉄や主人公の存在が魅力的で、世界観は良い。
こういう歯に絹を着せない、ぶっきらぼうだけど愛のある会話って好きだな。
声が広瀬すずのヒロインもいろいろ叩かれているけど、しっかりマッチしていて自分の目には魅力的に映った。
ただ、一郎彦が暴走するあたりから、意味不明なシーンが多くなるのは残念。
せっかく強くなった主人公が活躍するよう、もっとストレートに対決させて良かったと思う。 mhiroさん [地上波(邦画)] 6点(2018-07-28 21:35:41)

10.《ネタバレ》 最後は結局力で解決みたいなバトル映画になってしまったのが残念ですね。そういうのはドラゴンボールとかワンピースとかに任せましょう。 いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-21 23:25:24)

9.《ネタバレ》 前々作のサマーウォーズといい今作にも垣間見える闇
それこそ『何だコレと!?』思わんばかりの一郎彦の歪み顔に『またか、細田。。』と幻滅

毎度々々思うんだが最大の闇を抱えてるのは細田自身だろ
時かけの頃の様な純粋な心の表現は何処へ行った

映画という媒体を借りて己が自身の心の闇を撒き散らすな、疲れるわホンマ sting★IGGYさん [地上波(邦画)] 6点(2016-08-07 19:02:26)

8.《ネタバレ》 中盤までは良い。キュータの成長過程をダイジェスト版ではなく
もっと掘り下げて、またバケモノ界をもっと描写して欲しかった。
折角熊徹のアクションシーンが良かったのだから
キュータのもあったらより良かったと思いました。
ラストは一郎彦とガッチガチバトルでも良かったのでは?

人間界でのヒロインの話、父の話は正直いらなかったですね。 とむさん [DVD(邦画)] 6点(2016-04-11 01:06:54)

7.《ネタバレ》 映像と世界観は良かったけど最後の展開がなんだか置いてきぼりになってしまった。 osamuraiさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2016-03-06 20:22:21)

6.《ネタバレ》 観ている最中、赤川次郎のコメントを思い出していました。赤川の小説作法は、大まかな流れのみを最初に考えておいて、犯人や動機などを決めずに書き始める。中盤に差しかかったところで改めて最初から見返して、犯人になり得る人間を見つけ出し、終盤は動機付けなどに費やす。読者に先読みをさせない工夫だといっていましたが、お察しの通り行き当たりばったりで説明的、無理のある薄っぺらい話が量産される所以でしょう。この映画も同様で、終盤の唐突な一郎彦の暴走からの下りはまさにとってつけたよう、一郎彦の掘り下げがまったく足りていないので唐突に暴走されても白けるばかり。友達A程度の扱いだった人物が突然ボス化されてもねぇ。他にも多々雑でとってつけた展開が見受けられたのが残念でした。 kirieさん [インターネット(字幕)] 6点(2016-03-03 10:51:43)

5.「サマーウォーズ」でもそうだったが、クライマックスになればなるほど急に都合の良い展開になってきて置いてけぼり感が半端ない。
世界観だけは良いと思った。 ヴレアさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2016-02-24 02:26:37)

4.《ネタバレ》 前回「熊鉄の生き様が見えない、九太に依存してしまっている」と書いたが、二度目の視聴で多少変わったので修正する。熊鉄はただ勝ちたいだけのガサツな男だったが、九太の声援のお陰で目標を達成、最後に残った望みは命を賭してでも息子を助けてやりたいという父親としての願いであった。つまり熊鉄はただの野獣から父親に変わったのだ。だからタイトルはバケモノの「子」なのだろう。師匠と弟子という関係から始まり、なかなか上手くいかずにいがみ合うばかりだったが、実は互いが刺激し合って成長していた。生物の垣根を越えた親子愛の物語であった訳だ。なかなかにして美しいと思う。そこは評価ポイントとして、他に幾つか不可解な要素に気付いてしまった。まず、なぜ渋谷で人間の心の闇が発現したのか。市街地で突然超能力戦争がおっぱじまって、まるで幻魔大戦だ。異世界だと人間が特殊能力を発現してしまうという理屈なら分かるが、バケモノの世界に行く前から九太には闇が発現していた訳で、なんだろう九太ってのは超能力者か何か?まあバケモノに見出される時点で何かしら特殊な才能はあったのかも知れないが、その辺が説明されていないので不可解なままだ。それと、大変な事が起きているのに一緒にいると言って聞かないヒロイン楓ちゃんであるが、戦いの役に立ったとは思えない。役に立ちたいなら陰で見守るべき。それこそが健気な女の美しさを発揮する最大のチャンスだろう。どうも脇役を魅力的に描くのが今一つ上手くいっていない気がする。百秋坊と多々良は途中からお涙頂戴の解説役になっていき、富樫虎丸のようだ。ラストも少々不満が残る。熊鉄と力を合わせて勝利したまではいい。熊鉄と長く過ごしたお陰で九太はこんなに成長しました、の方が良かったんじゃないかな。熊鉄の剣が宿ったお陰で心が強くなってどうやら人間界で生きてゆけそうですという事になっちゃったみたいで、それが無ければ九太の心は弱いままだったのだろうかと思うと少し残念な気もする。ただまあ、これからも熊鉄と一緒だねってハッピーエンドとしておきましょうか。いつも九太の肩にいたマスコットキャラにも和ませていただきました。前回より少々加点。 にしきのさん [映画館(邦画)] 6点(2015-10-07 13:08:41)

3.《ネタバレ》 ヒトとケモノ、現実と仮想世界。異質なものを組み合わせた独自の世界観。次代のハヤオ・細田守監督によるSFアドベンチャー・アニメ。ケモノに育てられたヒト、人間界とバケモノ界を行ったり来たり。切なさの伝わる場面もあったが、バトルシーンのクセが強くてドロドロして爽快感がない。生涯のベスト50入りを果たしている「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」には遥か及ばない。 獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 6点(2015-08-10 02:55:20)

2.《ネタバレ》 エンターテイメントのツボをしっかり押さえているし、退屈はしないけれど、前半のトーンを貫いて欲しかった。いろいろ詰め込んでいる割に、終盤の展開がジブリみたいに抽象化して、こじんまりになってしまった。混乱を止めるためにバケモノ達を渋谷で大暴れさせるとか、なぜそれをしないのだろう。宮崎駿からの世代交代でプレッシャーは相当なものかもしれないが、時かけみたいに初心に帰って、数人で脚本を書く体制に戻さないと、難解で内省的になったジブリと同じ轍を踏む羽目になるだろう。 Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 6点(2015-08-08 01:18:47)

1.細田守のアニメーションは、夏がよく似合う。
夏休みが始まったばかりの日曜日の初回上映に観に行って、案の定親子連れや子供同士の観客が多かった。僕自身はいつもの様に一人での鑑賞だったけれど、少しばかり夏休み気分を分けてもらうことができた。

自分自身、ここまで四年間、子を育ててみてつくづく感じることだが、子はもちろん親によって育てられるが、同様に親も子によって育てられるものだと思う。
子は育つ。親も育つ。両者は互いに関わりあい、離れつつ、結びつきつつ、共に生きていく。
“人間”の子と“バケモノ”の親による「親子関係」は、どこまでいっても擬似的なのかもしれないけれど、そういう育ち育てられるという関係性が分かりやすく表現されていたと思う。

特に、主人公の少年時代を描いた前半は、極めてアニメ的な愛らしさと活劇性に溢れていて秀逸だった。
前作に続いての起用となった宮崎あおいの声が、少年時代の主人公のキャラクター性に合致していて、この主人公の言動を見ているだけで楽しいアニメーションに仕上がっていたと思う。

アニメ映画としてのクオリティーは申し分ない。きっと万人が楽しむことが出来る作品だろうと思える。
ただし、だ。“細田守の映画”として、過去作並のインパクトがあったかというと、正直そこは首を横に振らざるをえない。

今作を観終えてみると、やはり“前作”の特別感が際立ってくる。
同じく、異型の存在と親子関係を描いた前作「おおかみこどもの雨と雪」が傑作過ぎたのだと思う。
「おおかみこども〜」が深く踏み込み描きぬいた世界観と比べると、今作の物語はどうしてもありきたりで浅はかに思えてしまう。

主人公が成長した後半は、バケモノの世界と人間の世界が絡み物語のフィールドは広がっている筈なのに、ストーリー的な可能性は狭まり、残念ながら作品そのものの質が下降していくようだった。
主人公の人間世界への復帰のくだりが少々都合良すぎたり、後半になって登場するヒロインの存在価値が今ひとつ希薄だったことが、その要因だろう。

無闇に直接的な人間世界への介入を描くこと無く、「サマーウォーズ」のような創造的な世界観の広がりを見せて欲しかったと思う。


とはいえ、そういった「難癖」は細田守という人が、宮﨑駿去りし後の国内のアニメ映画界の頂上に存在し得る映画監督だからこそのものである。まったく我ながら映画ファンというものは欲深いものだ。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 6点(2015-07-26 22:41:38)

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【点数情報】

Review人数 67人
平均点数 5.54点
011.49% line
100.00% line
222.99% line
357.46% line
41217.91% line
51217.91% line
61319.40% line
71319.40% line
868.96% line
934.48% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.42点 Review7人
2 ストーリー評価 5.72点 Review11人
3 鑑賞後の後味 5.90点 Review10人
4 音楽評価 5.50点 Review8人
5 感泣評価 5.25点 Review8人

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