みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
5.《ネタバレ》 元気に話す幽霊の浩二くんと母の会話を見ていて、 浩二くんのような将来有望な若者のたくさん命が戦争によって奪われてしまったんだな。 そして生きながらえた周りの人たちの気持ちを思うと胸が詰まって途中涙が止まりませんでした。 恋人役の黒木さんもとてもよかったです。 でも結末が、、、。。。もう少し違うラストを私は期待しました。 【カルーア】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-12-30 20:16:49)(良:2票) 4.《ネタバレ》 井上ひさしが構想していたという「父と暮せば」に対する長崎原爆をテーマとした物語を山田洋次監督(井上ひさしとは「キネマの天地」で一緒に仕事をしている。)が映画化した作品で、「父と暮せば」とは逆に原爆で死んでしまった息子・浩二(二宮和也)が生き残った母親・伸子(吉永小百合)の前に現れるという設定は見事に「父と暮せば」と対になっている。「父と暮せば」と同じく二人の会話劇が中心で進んでいくが、夢や希望に満ちた将来がありながらそれを原爆によって絶たれてしまった息子の無念さや、息子に先立たれた母親の悲しみがよく描かれていて、考えさせられるものがあるし、戦争に対する山田監督や井上ひさしの思いも伝わってくる。あまり回想シーンを使わずにセリフだけで語らせているのも「父と暮せば」同様に舞台的ではあるが、登場人物たちの口から発せられるセリフを聞いていて思わずその情景が頭に浮かんでくる。中でも浩二の恩師(橋爪功)の最期や、浩二の恋人・町子(黒木華)が友人を原爆で失った時のことを話すシーンは思わず胸が張り裂けそうなほどつらかったし、町子の同僚のメンデルスゾーンのエピソードも良かった。山田監督は作品によっては説明過多になってしまう場合もあるものの、映画を見ている人に想像の余地を与えるのがうまいなとあらためて思う。(回想シーンとのバランスも良い。)冒頭の原爆投下シーンの見せ方も決してスペクタクル調になることなく、それでいて原爆の尋常ではない恐ろしさを伝えるにはじゅうぶんな映像になっているのが見事で、直接には生々しさを見せていないのも山田監督らしい。主演の吉永小百合はいつものように演技は微妙ながら「母べえ」ほどの違和感はそれほど感じなかった。ただ、坂本龍一の音楽はやはり少し癖があって山田監督の映画には合わないかもしれない。(このテーマだからこそのこの二人の起用なのは分かる。)それにラストの結末部分がファンタジーに寄りすぎてしまった感があり、とくに伸子が死ぬシーンは完全にホラー映画のようで、全体的にかなり浮いてしまって見えたのが残念。せめて同じ展開でももう少し違う描写の方が良かった気がするし、伸子の死を暗示だけで済ましても良かったのではとも思う。しかし、エンドロールの合唱は多少宗教的ではあるものの、原爆への怒りよりも戦争によって亡くなってしまった人々に対する山田監督の鎮魂の思いがストレートに感じられるエンディングで、同じく長崎原爆を題材とした木下恵介監督の「この子を残して」よりも幕引きとしてはこちらのほうが良かった。(ただ、音だけならもっと良かったような気はする。)「父と暮せば」には劣るものの、全体的には優しい雰囲気で作られた山田監督らしい良作だと思う。7点でもいいのだが、やはり話の結末はもう少し違う展開や描写でもっと余韻のあるほうが良かったと思うので1点マイナス。それにしても山田監督も80歳を超え、そろそろ死を意識する年齢になってしまったが、あと何本新作が見られるだろう? 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-03-25 17:14:59)(良:1票) 3.う~ん、序盤から中盤にかけて、なかなか良かったのに..終盤、展開が早すぎて、しかも意外で(予想していたものと違ってて)、ガッカリ..作者は何を伝えたかったのか..あの結末を観て、何を感じろというのか..何も感じない..それから(いつも言っていることだが)、いい加減、吉永小百合 は、自分の年齢(72歳)相応の役をやった方がいい..親子だったり、夫婦だったり、ギャップがありすぎて..違和感を感じる、観てて痛々しい... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-05-29 23:34:27) 2.そろそろ死を意識する人が作りそうな作品だった・・・。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2016-12-11 22:05:19) 1.《ネタバレ》 原作も「父と暮らせば」も未見の状態で映画館で観ました。 原作が舞台にために書かれたものだと聞いていたので、演劇的な脚色は受け入れられましたが、 そもそも幽霊が出てくる演劇は薄っぺらくなりがちなので監督は色々工夫をすべきだと思いましたが、 どうも逆に薄っぺらさを印象づけられた感があります。 ハタキの取り扱いはその典型だと思います。 しかし、原爆の炸裂シーンは見事でした。CGを使えばいくらでも大げさなスペクタル調の映像が作れたでしょうに、 小さなフレームだけで尋常ではない光と熱を感じさせ、それ故に計り知れない破壊力とその恐ろしさを伝えた演出はお見事でした。 この映画を観てすぐに「父と暮らせば」をDVDで鑑賞しましたが、優しく温厚な母親が自分の娘が死んだ後訪ねてくれた友人に、 「なぜわたしの娘が死んだのにあんたは生きているんだ!」と形相を変えたエピソードがありましたが、そのエピソードが本作では2つのパターンで使われていました。そう、2つめに吉永小百合にそれをさせたことで戦争のむごたらしさが迫ってきたように思います。 吉永小百合については、職業柄大切なガーゼのたたみ方や、ラスト近くで布団を敷くときの敷布の扱いが雑に見えたのが残念でした。こう言うことの身のこなしが病弱とは言え、ちんとこなすはずの女性として描いて欲しかったと思いました。 【karik】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-02-03 16:55:55)
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