みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
5.《ネタバレ》 少年二人は死んじゃったんだな。。。救いようがない悲しいラストだ。 初めの母親視点では、教師側の生徒に寄り添っていない他人事丸出しの態度はあまりにひどく思われた。しかし、教師の視点に代わるとそれは誤解で正しくない・・・となるが、でも実際どうなのか? 母親がモンペで自分の都合の良いようにしか物事を見ていないとしても、担任教師のあの感情のまるでない冷たい態度は観客を大きくミスリードしていないか?おまけに会話の最中に飴玉を食べるとか、そりゃ、ふつう怒るよ。 教師の視点になると、担任教師には普通に感情があり(そらそうだ)、いくらなんでも母親視点で担任教師にあそこまで感情がなく、終始非常識な態度を取られたと感じるだろうか?母親はそこまで異常に見えなかったし、さすがにおかしくないか? 母親、担任教師、校長先生、少年達は自分のターンで都合の良い解釈を語る当事者なので、こちら(観客)としては100%信用することができないから、この場合、第三者の客観的視点での事のあり様が真実であり、それをアンサーとして知りたかった。 そうすると、この物語で足りないのは当事者ではない他の先生方の視点ではないだろうか。 そもそも母子家庭だからモンペだと決めつけて、母親の訴えについて真摯に取り合わず、事実確認をせず、誤解があれば解く努力を初めから放棄している学校側にも十分問題がある。 母親にも問題がないとは言えないが、一人息子のために必死になるのは理解できる範囲であり、なのに最後は母親が怪物として暗示される感じに違和感がある。母親は夫に続いて子供まで亡くしてあまりにも気の毒だ。 「怪物だーれだ」という問いかけだが、みんな問題はある。でも、だからと言って誰も怪物ではないと思う。 また、作品の余白は観客の想像に委ねることも良いが、母親、担任教師、校長先生、少年達、そして同級生についても想像しないといけないほど余白が多いのはちょっと勘弁してほしい。特に、あの作文(あいうえお作文?)を読んで担任教師は何を謝罪したかったのか。ラストにつながる部分だからこそ、ここだけははっきりと提示してもらいたかった。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-06-26 21:02:13)(良:1票) 4.《ネタバレ》 皆さんの感想と少し異なるかも知れませんが、私は「怪物」は大人から見た「10歳の壁」だと思いました。子供から未熟な大人になる2次性徴なりかかりの少年少女、小4-6年位までは10歳の壁と言われて人は全員経験し、皆混乱した時代を送るけどいつの間にか終わって忘れているものです。星川と麦野中心に強調されて描かれているけど、一見問題ない様に見える教室の全員がおかしい(10歳の壁の中にいる)。私自身10歳の壁の時にいじめや親、先生への嘘(その時は仕方ないと思っていた)、異常な教室、動物虐待、暴力事件など経験しました。その時、大学出立ての新米先生は迷いながらも正面からぶつかってくれて、還暦過ぎていまでも年賀状を交換しています。 作品はスタンドバイミーのオマージュとかモンスターペアレント、校長先生の個人的問題、LGPT的な要素とか混ぜているから一番描きたい所が分かりにくくなっている様に感じました。羅生門みたいな行ったり来たりしないで正面から10歳の壁をがっちり描いたらもっと見ごたえがある作品になったようにも感じます。ヒトはそこの対応次第で思春期以降とんでもない人生になったり、本物の怪物になってしまったりするのですから。校長先生が「ああ、嘘ついちゃったんだ。」と言ってラッパを勧めた所、この先生が一番この壁を理解してたのだと思いました。 壁の時は慾をどこにぶつければ分からずに同性愛的な方向に進むことは普通にあります。それはLGBとは違います。性同一性障害はLGBという性の嗜好とは全く違う範疇なので一緒に論ずるべきではありません。芸術・美術的描き方をしすぎてかえって分かりにくくなったと感じたのでこの点数で。 【rakitarou】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-10-21 17:23:46) 3.《ネタバレ》 日本の現実との乖離をちょっと感じた。皆いい家いい部屋に住んでます。高級住宅街の話かな。やや貧乏そうに見える人が多少いてもよさそうなもんだがそう言う方は見受けられず、おとぎの国の映画。二人の名前をつなげて書く。いかにも小学生らしい。小学5年生で秘密基地かー。小学5年生ってもうちょっと大人なんじゃないかなー。知らんけど。字も下手すぎる。あの秘密基地、蚊がすごそう。蚊取り線香必須のはず。 担任の先生、前半は謝罪を強制されるいかにも新人類っぽい先生なのだが、後半は生徒に寄り添おうと健気に頑張る熱血教師みたいになっていて、あまりの落差に違和感はある。 まとめ: 狂気は誰にでもある。 【ほとはら】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-07-01 19:15:11) 2.《ネタバレ》 約8ヶ月ぶり2度目観賞。是枝裕和監督による学園・家族ドラマ、サスペンス。アカハラ暴力教師のエータくん、モンスターペアレントのサクラちゃん、やる気のない田中裕子校長(ヤツと同姓同名)、2人の小学生。前半ドラマは中学生日記の小学生版やな。多様な人物の視点で描かれる群像劇的な後半。前半の種が明かされて面白くなるはずだが、なんだかとても冗長で入り込めなかった。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-06-18 02:27:38) 1.《ネタバレ》 自分の理解を超えたモノは「怪物」。だから何とかしないといけない。 母親にとって事件と向き合わずにいる学校。教師にとってこんなものだと思っている子ども。男の子にとって妙に女の子とつるんでいる男子。 それぞれに現実の結末とそうでないものを見せる。 観客も怪物と思う側に引き寄せるための演出がちょっと過剰気味。 【ぶん☆】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-06-04 16:41:43)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS