みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
8.《ネタバレ》 舞台劇の映画化ではありますが、「今まで捕虜収容所が舞台の映画なんて撮られたことがなかった」という冒頭のナレーションの通り、本作がハリウッドで戦後初めて製作された捕虜収容所映画みたいです。捕虜収容所ものというと普通は“脱走”がテーマですが、この映画は“スパイ・裏切り者”がコンセプトということになります。どちらかというと陰湿になりがちですが、そこを思いっきりコメディ仕立てにしてるのがビリー・ワイルダーらしいところです。この映画ではキャスティングなどに小ネタを仕込んでいて、収容所長にドイツ系だけどユダヤ人である映画監督オットー・プレミンジャーを引っ張て来ています。この人は名匠ですけどその現場でのパワハラ親父ぶりは鬼レベルで、キャスト・スタッフから恐れられていました。いわばセルフ・パロディみたいなキャラなんですが、彼に「どういう風に演技したらいいんだ?」と尋ねられたワイルダーは「あなたが撮影現場でやってる通りでいいんですよ」と答えたそうです(笑)。所長の出番は意外と少なかったですが、けっきょく尊大ではあるけどどこか愛嬌も感じられるキャラで、ちょっと拍子抜けでしたが。他にも元俳優でハリウッド・スターの物まねが得意という捕虜もいましたが、この物まねは当時の観客にはウケたんでしょうね。ウィリアム・ホールデンの商売熱心な捕虜役は彼の生涯の当たり役みたいな感じで、後の『戦場にかける橋』でも本作を彷彿させるような捕虜キャラを演じていました。ちょっと不満だったのは誰がスパイかのネタ晴らしが少し早い感じがするところで、これは原作舞台劇があるのでしょうがなかったかもしれません。できればもっと引っ張って『情婦』みたいなどんでん返しのような展開もアリだったかなと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-18 20:21:33)(良:1票) 7.《ネタバレ》 アニマルの演じるギャグが笑えない。収容所の生活をコメディ混じりで描いた作品、といういらぬ予備知識を持って見てしまったため、前半はその笑えないギャグのためにかなりダレたが、本題の方に集中して見てみると人物描写やスパイを暴く過程などがとてもうまく描かれていたことに気がついた。 セフトン役のウイリアム・ホールデンが本当に格好良く、プライスを見張りにつけさせて挑発するシーンの自信に溢れた演技が特に気に入った。そのわずか1年後に「麗しのサブリナ」でナンパな役を演じてしまっているのは驚きである。「麗しの~」のプレイボーイ役も良かったが、彼の適役は本作の方であると思いたい。 しかし、彼の演技の素晴らしさはゆうに合格点をあげられるのだが、彼が自分の存在感を他の役者よりも際立たせられていたかと言うと、決してそうとは言えないのではないだろうか。 この映画のホールデンは「大脱走」のスティーヴ・マックイーンのような「おおっ!こいつが主人公だな」と一目見ただけでそう思わせる大物ぶりがこの時点ではやや欠如している感があり、主人公を演じる割には少々華がなかった。 もしくは、脇役に個性が良く出ていたためにそのように見えてしまったのかもしれないが、いずれにしろビリー・ワイルダーは主人公を引き立たせることに失敗している。「この辺でセフトンの紹介をしておこう」というくだりをわざわざ作ったところからもわかるように、監督自身もやはり主人公を引き立たせることに苦労していたのだろう。 しかし、背表紙にある「ウイリアム・ホールデンがこの作品を契機に大物俳優への階段を登り始めることになる」という解説を見れば少し納得できたと思う。既にこれから見る予定だった「戦場にかける橋」を見るのがますます楽しみになってきた。あと、音楽が非常にマッチしていて、使い方にもセンスが感じられた。 【もっつぁれら】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-09-26 14:10:22)(良:1票) 6.従来の戦争映画とは全く違ったものを作りたかったという意図は分かるが、コメディ色が強すぎると思う。 「厳しい状況の中でも、それに抗うように笑いを求める」的なことならいいけど、これは楽しみすぎちゃってて ちょっと白ける。 そういう乾いた笑いを入れた戦争映画は他にあるし、私はそちらに魅力を感じる。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-20 22:52:01) 5.《ネタバレ》 邦題から察すると、スリリングな脱走もの、あるいは重厚な戦争ドラマを期待してしまう。が、しかし作風はと言うと全体的にコメディ色が強く、とくにコンビ二人の演技がしつこくやり過ぎ。辛辣な風刺を効かしているわけでもなければ、驚愕のラストが用意されているわけでもない。ともあれ本作は、何人もの兵隊が射殺されるという戦争映画。このような作調だと題材が題材だけにシラけてしまい、距離を置き冷めた目で観てしまうわけなんですよね。うーんそうかそうか、本作はもともとブロードウェイのヒット舞台劇を映画化したものなのか…。色分けした個々の登場人物、数々の小道具に趣向を凝らしたプロットなどなど。この辺り、やはりビリー・ワイルダー監督らしいとは思います。裏切り者、あるいはスパイは誰でしょう? まっ気楽に見れる群像劇というところでしょうか。 【光りやまねこ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-05-18 21:29:53) 4.《ネタバレ》 プライスが最後に放り出された後にわめいたのは、「おとり」の役目を全うして 米兵に償いをしたという意味なのか?、それともドイツ兵に「撃たないでくれ!」と叫んでいたのか?、そこが分からなかった。 あと、アニマルとハリーのコミカルなやりとりは、少しなら本筋の箸休めとして良いのだが 、それが頻繁に織り込まれていたので冗長で邪魔に感じた。 【しまうまん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-11 13:35:57) 3.妙に明るい収容所だな。こんな収容所なら入ってもいいな。なんてことは無い。しかしずっとウィリアムホールデンが犯人だと思ってた。見終わった後も…。すなわち俳優を間違えてたわけで…。なんとなくだが、暴力脱獄のハッピーエンド版のように感じた。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-05-17 07:56:57) 2.「大脱走」に良く似ている映画です。捕虜収容所という設定もそうですが登場人物達の飄々とした生き方がとても魅力的に描かれています。「大脱走」のファンには納得の面白さだと思います。ビリーワイルダーの描く人間像の面白さにはいつも楽しまさせてもらえますね。 【たにっち】さん 6点(2004-04-10 20:01:24) 1.暗い話を想像していたのだけれど意外にユーモア溢れるタッチで楽しい収容所生活(?)が描き出されていたので驚きました。ラストにもう一捻りあるのでは?とも思ってしまったのは最近の映画に慣れてしまったせいか。でも裏切り者探しの顛末には充分どきどきさせられました。 【黒鳥】さん 6点(2002-10-24 02:40:29)
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