みんなのシネマレビュー

酔いどれ天使

Drunken Angel
1948年【日】 上映時間:98分
ドラマ医学ものモノクロ映画ヤクザ・マフィア
[ヨイドレテンシ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-06-26)【イニシャルK】さん


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監督黒澤明(演出)
演出小林恒夫(演出補佐)
キャスト三船敏郎(男優)松永
志村喬(男優)眞田
山本禮三郎(男優)岡田
木暮実千代(女優)奈々江
中北千枝子(女優)美代
千石規子(女優)ぎん
進藤英太郎(男優)高浜
清水将夫(男優)親分
殿山泰司(男優)ひさごの親爺
堺左千夫(男優)ギターの与太者
大村千吉(男優)ヤクザの子分
谷晃(男優)ヤクザの子分
飯田蝶子(女優)婆や
久我美子(女優)セーラー服の少女
笠置シヅ子(女優)「ブギ」を唄ふ女
宇野晃司(男優)
脚本黒澤明
植草圭之助
音楽早坂文雄
作詞黒澤明「ジャングル・ブギー」
作曲服部良一「ジャングル・ブギー」
撮影伊藤武夫
製作本木荘二郎
配給東宝
美術松山崇
村木与四郎(美術助手)
ヘアメイクうしおそうじ(刺青)(ノンクレジット)
録音小沼渡
あらすじ
眞田医師は闇市の近くで開業する貧乏医者。昼間から酒をあおり、口も悪いが、シャイな性格で正義感も強い。ある日ヤミ市の顔役松永がピストルの創の手当を受けにやってくる。眞田は、松永の結核を疑い、治療を受けることをすすめるが、松永は全く取り合わない。強がりを言い相変わらず酒と女の日々の松永だが、兄貴分の岡田が出所してくると、羽振りも落ち目になり、身体も徐々に病魔に蝕まれてくる。松永の中の汚れていない部分に共感を示す眞田は、しつこく安静を迫る…。

みんな嫌い】さん(2004-01-11)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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16.冒頭の弾丸摘出シーン。ものすごく痛そうでした。自分の手がうずくくらい。映画としては後味わるい部類なんで個人的には評価しにくいのですが、人の道に背いたヤクザな人生の末路はこんなもの…とでも言いたいのでしょうか?話は少しそれますが、「ハウル…」でソフィの声が年齢に合わない婆さん声だ!と感じていましたが、この映画の17歳役の患者の声を聞き、ソフィの声はアリなんじゃないかと思ってしまいました。 クルイベルさん 6点(2005-02-28 10:15:28)(笑:1票)

15.志村喬と三船敏郎のキャラ設定が絶妙の作品。
演出はいい部分と悪い部分がくっきりしていて、空振り演出には思わず苦笑してしまったけど、
「面白そうだからやってみよう」といった、若かりし頃の黒澤監督の意気込みが窺える。
やくざと女子高生とを、さりげなく対比させているところがいいよね。
テーマはちょっとぼんやりしているが、読み取る力のある人なら十分伝わるはず。
それにしても、みんな若いね。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-09 06:18:22)

14.《ネタバレ》 刑務所帰りのやくざ岡田のキャラが中途半端。怖さや凄みが感じられない。ギターを上手に弾いたりさせるからだ。悲劇を盛り上げるためには岡田を冷徹な敵役にする必要があった。
◆舎弟の松永は岡田を殺しに行ったが、動機が釈然としない。親分が松永の縄張りを岡田のものにしたのが原因だ。だが松永の病気の体では土台やくざ稼業は無理だ。それに恨むなら親分を恨むべきだ。ここは岡田に悪逆非道の振る舞いをさせて、正義感に芽生えた松永が岡田を諭しに向かい、勢いで殺し合いになるという展開にすべきだった。それなら松永に同情できるし、収まりが良い。
◆眞田医師のキャラは個性が強く、良くできている。酔いどれ天使を自称。正義感が強い。病気を憎み、悪を憎み、悪を作り出す環境を憎む。一方で若いころ放蕩したことへの自責の念が強く、お酒が手放せない。松永と似たもの同志だ。だから同情も反発も強い。
◆一方松永の掘り下げが弱い。生い立ちややくざになった経緯を示すべきだろう。しんみりと過去の境遇を漏らす場面があってしかるべきだった。どうしてあんなに退廃的で、死に急ぐ生き方をするのだろう。居酒屋の女との関係も描けていない。女はどうして松永に優しくするのか。どういう関係であったのか。描きこみが足りない。松永にはっきり足を洗って、田舎に引き籠ると言わせればよかった。どうでないので、ラストシーンで悲しくならない。悲劇になりきっていない。
◆松永と好対照の女子高生を出したのは良かった。松永の生き方が浮き彫りになる。ただあんな病院で結核が治るかどうか疑問である。レントゲンもないのだから。
◆中途半端な内容になってしまったのは、脚本の植草圭之助とそりが合わなかったからだろう。黒沢は徹底したやくざ嫌い。一方植草はやくざに同情的で、環境が悪いのであり、本人ばかりの責任では無いと主張。植草は幼馴染で大の親友なので切ることはできなかった。やくざの愚かさ、怖さ、苦悩といったものが全く伝わらない平凡な作品になっている。
◆感心したのは最後の殺し合いの演出。松永が飛び込む。誰もいない廊下。女が逃げ出してくる。三面鏡に移る松永の姿。恐怖にゆがむ岡田の顔のアップ。構図が次から次への決まる。音楽を廃し、時が止まったような印象を与える。黒澤監督の初めての芸術的な演出と思う。夢のシーンも超現実的で印象深い。 よしのぶさん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-03-06 07:17:39)

13.録音状態が悪く早口で喋る台詞は半分くらいしか聞き取れなかったんだけど、どんなことを言っているのかは前後の流れと役者の表情と勢いで分かるのでストレスが無かった。台詞を気にする自分にとっては珍しいことだ。セオリーを踏み外さない演出と、志村喬と三船敏郎の二人の芝居によるところが大きいと思う。三船敏郎は初めての黒澤作品のようだ。大河内傳次郎や藤田進が主演していた本作以前の作品と比べると、黒澤映画が芯のある柔軟さと機動力を獲得したような印象である。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-10-10 23:12:37)

12.三船敏郎が20代の頃の作品で、後年の脂ギッシュで貫禄のあるイメージがあるだけに、新鮮味を感じた。
話としては卒がなく楽しめる内容。
脚本ありきの黒澤映画は多少苦手だが、これは案外すんなり観られた。
ヒューマニズムがいきすぎていないのが良い。
『赤ひげ』までいってしまうと、クド過ぎるので・・・ にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-07-08 22:21:01)

11.良い映画でした。
どろどろした沼と寂しげなギターの音色、逆にギラギラした街が混沌と無常感を醸し出していたと思います。
志村喬は演技の幅が広いですね。素晴らしい。
でも何より秀逸なのは、若き三船演じるヤクザでしょう。
悲しみを隠し切れず、ヤケになっていくところはとても切なくなりました。
エンディングでもっと泣かせてくれるのかと思いきや、
意外とアッサリ終わってしまったのが個人的には残念。
おーるさん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-14 13:45:30)

10.《ネタバレ》 何だか出てくるキャラクターが漫画みたいに表層的でイマイチな感じもするが、主役二人に救われている。他のレビュワーさんがおっしゃるとおり、荒削りな演技なんだけどエネルギーがスクリーンからあふれてきて、気持ちがいい。眞田が死んだ松永の遺骨に触ろうとしてやめてしまうシーンが非常に印象的だった。松永のことを一番理解しながらも救えなかった眞田。あそこで遺骨に触れば、そのやるせない思いが噴出してしまいそうだったんだろう。そこのところがすごく泣けた。 枕流さん [DVD(邦画)] 6点(2007-09-04 00:08:33)

9.あの沼、汚すぎるって!!! ケンジさん [DVD(邦画)] 6点(2006-06-30 22:13:53)

8.「あしたのジョー」を思い出したのは僕だけ? この危うさ、脆さが作品として成立する理由を考えずにはいられない ようすけさん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-10 06:16:12)

7.ストーリーはこれといって普通ですけど、なんといっても志村さんと三船さんの個性、この個性でもってるようなもんですね、この映画は。もうすでに音楽の対比的な使い方とか、黒澤さんらしい手法が出てきますね。あと、演技に時代を感じますね。今の人がこういう演技やったら大根とか言われそう。 あろえりーなさん 6点(2005-02-27 02:25:00)

6.《ネタバレ》 主演の志村がとても良かった。口は悪いが人情に厚いって…確かに赤ひげと同じですね。
テンポ良く話は進むもののラストは少し後味が悪いのでマイナス。
三船が救われる結末でも良かったのでは…まぁこれは好みの問題ですね。 ふくちゃんさん 6点(2005-02-21 15:20:05)

5.古い映画だからもちろん演技のセンスも演出も古い。でも三船がすごい。ギラギラした抜き身の刃のような迫力に参った。 天球儀さん 6点(2004-01-04 08:32:26)

4.暗い雰囲気がどうも好きになれない。やはり時代の流れを感じてしまう。三船は怖すぎる・・・。 神谷玄次郎さん 6点(2004-01-03 22:34:19)

3.物を投げまくる志村喬に驚いた。この作品の三船は、見た目は良いのですがあまり魅力を感じませんでした。やはりやくざにろくな者はいないということでしょうか。 のほほん息子さん 6点(2003-10-31 03:17:55)

2.医師、松永、岡田の関係やバックボーンがあまり良く判らず、それぞれの心境が少々伝わりにくいと思う。命を棄ててでも成り上がるヤクザ渡世と命の尊さを伝える医師、もっと2人が早く出会っていればと思わせる。 亜流派 十五郎さん 6点(2003-09-14 08:30:47)

1.ヤクザの末路はこんなにも惨めですと訴えてきます。ここでも志村喬の好演が光ります。 野ばらさん 6点(2003-05-16 11:00:06)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 7.07点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
311.69% line
423.39% line
558.47% line
61627.12% line
71118.64% line
81220.34% line
9813.56% line
1046.78% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review4人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 8.33点 Review3人

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