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張込み(1958)

1958年【日】 上映時間:116分
ドラマサスペンスモノクロ映画刑事もの小説の映画化
[ハリコミ]
新規登録(2003-10-05)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-08-01)【イニシャルK】さん
公開開始日(1958-01-15)


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監督野村芳太郎
助監督山田洋次
キャスト大木実(男優)柚木隆男
宮口精二(男優)下岡雄次
田村高廣(男優)石井
高峰秀子(女優)横川さだ子
高千穂ひづる(女優)高倉弓子
浦辺粂子(女優)繁子
小田切みき(女優)
内田良平(男優)山田
松本克平(男優)横川仙太郎
多々良純(男優)佐々木
藤原釜足(男優)弓子の父
北林谷栄(女優)信子の母
芦田伸介(男優)捜査課長
近衛敏明(男優)捜査係長
小林十九二(男優)洗濯屋
大友純(男優)飯場の人夫頭
末永功(男優)血液銀行係
松下猛夫(男優)刑事
山本幸栄(男優)町工場主人
菅井きん(女優)下岡満子
今井健太郎(男優)巡査
竹田法一(男優)関西弁の男
山本和子(女優)秋江
文野朋子(女優)弓子の母
原作松本清張「張込み」
脚本橋本忍
音楽黛敏郎
企画小倉武志
配給松竹
編集浜村義康
録音栗田周十郎
その他川又昂(HDデジタルリマスター版映像監修)
近森眞史(HDデジタルリマスター版映像監修)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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4.つい最近に関東から九州にかけての陸路移動をしたばかりだけに、冒頭部の夜行急行での移動のシーンは思わぬ形で時代を超えて感情移入ができた。既に発車した列車に飛び乗るシーンは原作者も喜んだとのこと。

ちなみにその「原作松本清張」という事実はテロップが流れるまでは全く知らず、そもそもが彼の作品をきちんと読んでもいないためにその後の物語のトーンが想像もできなかった。今さらながら彼の作品を元にした映画作品がどれぐらあるのかと眺めてみると…、30本以上…。これから始まる「清張もの」への旅路は長くなりそうだ。

音楽は同じ映画祭での他のラインナップであった「神々の深き欲望」とかぶる形で登場する黛敏郎。彼の名からは妻桂木洋子のみにとどまらず、自分の限られた観賞歴の中からだけでも「カルメン故郷に帰る」、「赤線地帯」、「お早よう」、「女が階段を上る時」、「小早川家の秋」と名だたる名監督の作品群が芋づる式に出てくることに今さらながら驚かされた次第。要注意人物として赤丸急上昇。

あ、高峰秀子をたっぷり観たい方、本作はちょっと後回しかも。出番控えめです。相変わらずいい仕事されてはいますが。 keiさん [映画館(邦画)] 6点(2014-04-01 13:43:49)

3.《ネタバレ》 せっせと主婦をするだけの女を観察するだけの前半が意外に退屈でないのは若い刑事の自らの結婚に関する思索が常にリンクしているからだろう。そしてもうひとつ。その女が高峰秀子だからだ。覇気のない女がどこかでごろっと変わるはずだと思わせるのは高峰秀子の力だ。そしてその変貌を見せることを予告する雨という演出に嬉しくなった。『浮雲』を想起させる雨だ。ここから物語は大きく動くのだが、ここからの尾行シーンが冗長。張り込みシーン同様にリアルを演出し小さなドラマを差し込むことで「尾行」そのものをドラマにしてしまう演出が少々くどい。それでも女をさらけ出す高峰秀子、その後現実に引き戻される高峰秀子の姿は美しかった。この手の映画に多いモノローグによる説明が足をひっぱる。 R&Aさん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-14 13:50:58)

2.タイトル通りの映画。
"執念の捜査"という部分では、徹底したリアリズムを追求した作りで、
推理ものやサスペンスものとはひと味違う、中々重厚な作品に仕上がっている。
ドラマのほうに関しては、張り込む相手が美しい人妻というところがポイント。
すべて刑事からの視点でお話が進むので、ヒロインの心理描写が把握しづらいのが欠点だが、
自分が刑事になったつもりで鑑賞すれば、十分満足できる作品ではないかと思う。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-13 05:45:17)

1.《ネタバレ》 かつて恋人同士だった男と女が、どういう理由か別れてしまう。
男は仕事を求めて上京。3年間汗水たらして真面目に働くが、現実は厳しかった。どの職場も長続きせず職を転々とし、遂に肺病に罹患し、働けなくなってしまう。
進退極まった男は悪友の誘いに乗り、質屋強盗を決行するも、店主を殺害するという最悪の結果に。相棒は捕まり、男は拳銃を持って逃走する。
女は20歳以上年上の銀行員の後妻に納まる。子供は3人。経済的に恵まれ、表面上は平安な家庭に見えるが、子供達と必ずしもしっくりとはいかず、何より強い吝嗇癖のある夫の元での生活は潤いが無い。刑事の目には女はくたびれきっているように見える。
◆そんな二人が邂逅。男にとって女はこの世の最後の名残に会っておきたかっただけ。女をどうこうするつもりはなかった。男は沖縄に行くと嘘をつく。女は情念が昂ぶり、家庭を捨てて男についてゆくとまで言う。3年前に別れたときも未練たらたらだったのだ。それを聴いている刑事だが、あんなに離れていても会話が聞こえるのは不思議である。
◆刑事は終始女に同情的であるが、幾分高踏的なのが鼻につく。ろくに知りもしないのに他人の人生を値踏みするきらいがある。二人は温泉宿で会っている事実があるのに、女は男の情婦ではないと主張。絶対に事情聴取をしなければならない状況の筈なのにそれをせず、無罪放免で家に帰す。バス代まで与える。そして何を思ったか自分の恋人へ前代未聞の電報でのプロポーズ。
◆短編を引き延ばして映画化。脚本が失敗している。肝心な事件の詳細や犯人の心理が描かれておらず、且恋人時代の描写も割愛。従って観客は男にも女にも感情移入できない。女の心情を刑事が想像しているだけ。尺が足らないので刑事の恋愛も加えましたというお粗末さ。刑事があれほど警戒していた拳銃は所持しておらず、逮捕もあっけない。まさに肩透かしだ。見せ場は、旧恋人と邂逅した主婦が生き生きとしだし、女性心理の神秘が垣間見れたあたりか。物語の中心を男と女の心理に据え、刑事はあくまでオブザーバーにすればよかったのに、中途半端に刑事を描いてしまったので、未消化な映画となった。男を善人にし過ぎたのも間違い。無理心中するつもりだった設定にすれば物語が動いた。 よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-25 00:58:58)

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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.39点
013.57% line
100.00% line
200.00% line
313.57% line
413.57% line
5414.29% line
6414.29% line
7932.14% line
8725.00% line
913.57% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review2人

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