みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
39.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンは『サイダーハウス・ルール』や『ディアボロス』の正統派美女イメージしかなかったため、まるで別人のようでビックリ。 すごい役作りで、ここまで醜く変身できることにプロの女優魂を感じる。 実話を基にした映画だが、その実在のシリアルキラーと面相がどことなく似ている気がした。 13の時から体を売っていた娼婦が、就活で相手にされず逆ギレするのが惨め。 子供の頃から愛に見放された人生で、同情すべき点がないわけでもない。 だからといって何人も殺していいわけがなく、被害者は下衆野郎だけでなく心やさしい妻子ある紳士も含まれていた。 その罪は本人も自覚があるのだろう、自分自身を許せず自分を愛することも大切にすることもできない。 だからこそセルビーが最後の希望だったわけだが、唯一愛してほしかった相手にも結局は裏切られてしまう。 救いのないラストは自業自得ともいえるが、最後までセルビーを責めなかった姿は哀れを誘う。 セルビーは罪を全部アイリーンに押し付けて、自分はまるで被害者であるような風なのが気に入らない。 アイリーンよりもこちらのほうが本当のモンスターに見える。 そう感じるように描かれているのは、シリアルキラーというモンスターを育てたのが周りの環境であり社会であるとのメッセージとも取れる。 ただ、環境が悪くともまっとうに生きている人はたくさんいるわけで、本人が選択を間違え続けたことは否定できなし、罪の正当化ができるわけでもない。 犯罪者は社会を憎み、社会のせいにして自らを正当化する傾向があるが、罪は罪だ。 責任転嫁を許さない前提があった上で、落ちこぼれや切り捨てをできるだけ生まない社会を考えることは、無駄ではないのだろう。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-06-26 21:49:04)(良:2票) 38.はっきり言って「実録犯罪シリーズ」の域を超えていないと思うし、シャーリーズ・セロンの中に誰が入っていたって出来栄えはそんなに変わらなかっただろう。ものすごくリアルな話ではあるが、実話なんだからそんなの当たり前だろう。実際アメリカの片田舎へ行けば、殺人を犯してないだけであのぐらい可哀想な女の人は山ほどいるし。主人公のあまりの可哀想さにうっかり泣かされてはしまったものの、やっぱりこういう覗き見趣味的な映画って私は嫌いだ。特に小細工も無しで正々堂々と観客の涙を絞り取った『21g』のナオミ・ワッツと比べて、増量と特殊メイクが9割のこの役がそんなに優れていたのかは正直疑問に思う。要するに“あの”シャーリーズ・セロンが醜女役をやっているから興味が持続するわけで、それって演技者としての力量とはあんまり関係ないんじゃないだろうか。それに引きかえ、クリスティナ・リッチのあの異様な存在感はいったい何だ。どちらが凄いって圧倒的にクリスティナ・リッチの方が凄いと私は思うよ。何しろあの嫌らしさ、わざとらしさ、とにかく不自然な純真さ。彼女無しでは絶対にあり得なかった映画だと思うのでクリスティナ・リッチに全点。シャーリーズ・セロン、美人でスタイルが良いことも確かにハンディの1つではあると思うが、そういう個性から逃げたらダメだと思うよ。不細工な役者が特殊メイクで美女役をやっても誰も褒めてはくれないでしょ。そういえば『エレファント・マン』もオスカー獲ってましたよね。演技というものをナメない方がいい。 【anemone】さん 6点(2004-11-08 17:40:27)(良:2票) 37.《ネタバレ》 C・セロンを知っていればそりゃあ驚くわ。人間眉毛が無いってだけで、あんなに風貌が変わるのかあ。いや、肌の質感といい、画像処理もしてるのかな。けどあのダルダルの身体は本物のぜい肉にも見えるなあ。 と、美人女優の根性仕事にたまげること必至のこの一本、話は限りなく重い。重いんだけど、なんか「聞かされたって困るよ」的な気持ちにもなる。 アイリーンは”モンスター”というより、ただただ可哀想な”愛を乞う人”で元ネタはあるにしても、この造型は監督の意向が反映してるのだろう。アイリーンが必死に愛を求めたセルビーにしても、C・リッチでは反抗心を抱えたティーンエイジャーなので実在したという24才の女とは別物だ。十代の年頃特有の自分大好き人間だから、とてもじゃないがアイリーンの飢えた愛を満たしてやれるほどの器は備えていない。 救いを求める手を拒絶されっぱなしの哀れな娼婦、として米国で十人目の女死刑囚を描いた監督。気持ちは分からなくもないけど、きちんとかわいそすぎに偏って描いているような印象を受けたんだけどな。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-11 00:40:49)(良:1票) 36.いいたいことはよーく分かった。 娼婦のいいたいことはよーくわかった。 人を殺すってことも、よい気がする今日この頃。 ただ法律で守られているから、普通の人は、殺さないのだけれども、 殺したくなるのは、本能的なものなのだろう。 自分の身を守るためなら、誰かを殺してでも、身を守らなきゃいけないときはあるとはおもうんだけど、こんな映画があってよかった。 捨て台詞がとても気持ちいです。けどまゆげのない女性は気持ち悪いです。 くそみたいな人間には、「くっそたれ」と言いながら生きることにします。 【杉下右京】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-02-24 19:33:36)(笑:1票) 35.《ネタバレ》 モンスターというタイトルから残虐・無慈悲な連続殺人犯を想像してたら、随分違いました。 この“モンスター”という単語はリーだけでなく、セルビーのことも、社会全体のことも指してるような気がします。社会的弱者として蔑まれながら生きてきて、抜け出そうとしても、救いの手も無ければ好意の眼差しも無い。小さいことの積み重ねでちょっとずつ歪んでいってしまった結果が、連続殺人犯リーを生み出してしまった。 もちろん、どんなに好意的に見てもリーが自分で言うように「良い人間」とは思えないし、そういう立場の人間が皆犯罪を犯すわけではありません。でも決して彼女が特別な人間だとも思えませんでした。それがなんとも悲しくて、観ていてつらかったです。 【Trunk】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-09 20:32:27)(良:1票) 34.シャーリーズ・セロンの役作りには感服しました。10kgの体重の増加と特殊メイクでかなり本人に似ています。7人を殺した連続殺人犯なのですが、実際この事件の真相が曖昧なため、実話に近いと言ってもどこまで忠実かわかりません。逮捕の詳細は描かれていませんでしたが、個人的には逮捕後も細かく描いてもらいたかった。物証が弱かったため死刑を避けようと思えば避けられたのが、最愛の人に嫌疑がかかるのをさけるために自白する。そして、最愛の人に裏切られたのが原因でか、悪態をついたり死刑を求めるようになる。当然、犯した罪を償うのは当然のことだが、その背景を知るとやりきれない思いになる。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-08 23:50:53)(良:1票) 33.《ネタバレ》 なぜ、アイリーン役がシャーリーズ・セロンなのか。実際のアイリーンが綺麗じゃないなら、特殊メイクをほどこしてまでシャーリーズを起用する理由がないじゃないか。宣伝のためにシャーリーズを起用したんじゃないか…など、色々意見はあるようですが、どうも(推測ですが)シャーリーズの生い立ちがアイリーンと重なるところがあることが関係しているのではないでしょうか。 ~(以下、Wikipediaより)1975年、南アフリカ郊外ベノニで道路建設会社を経営していたフランス系の父親チャールズと、ドイツ系の母親ゲルダの間に一人娘として生まれる。一家は幼い頃からアルコール依存症の父親による家庭内暴力に悩まされていた。シャーリーズが15歳の頃、晩に酔って帰ってきた父親に暴力を振るわれ、娘の命の危険を感じた母親が父親を射殺してしまうという事件が起きる(母親に対しては、正当防衛が認められた)。~ 似たような過去を持つ二人だが、シャーリーズはアイリーンが夢見ていたスターという光の道を手にする。対照的に、暗闇へと落ちていったアイリーン。一歩間違えたら、この二人は逆だったのかもしれない…。そう考えると、現実というのは本当に妄想とは違うと感じる。そんな過去を持つアイリーンだからこそ、シャーリーズはこの役を引き受けたのではないかと思うし、素晴らしい演技ができたのではないか。そして、ラストの電話越しでのセルビーとの会話、裁判所でのセルビーの表情があまりにも印象的。最後まで、セルビーを愛し続け擁護したアイリーンと、自らの幸せのため保身を考えたセルビー。セルビーはもともと、幸せになりたいと思っていただけだし、そういった意味でもやはり純粋だったのかもしれませんが…本当のモンスターはこの純粋さかもしれません。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-13 18:14:29)(良:1票) 32.《ネタバレ》 「人生は綺麗事では片付かず、置かれた環境で決定する」 これも一種の格差社会なんだろう。 一度道を踏み外した者に対して、世間は怖いくらい残酷で容赦がない。見下すだけならまだマシな方で、そこから這い上がろうと必死に頑張る人をさらに突き落としたりもする。やりなおすチャンスなど誰もくれないし自分でも掴めない。 これを観た後つくづく自分は幸福だったんだと思う。やりたくもないことを生きるためにやらなければならず、しかしやればやるほどに罪の意識が増していく。そんな環境で自分ならと思うと、生きていられる自信がありません。 ある意味、アイリーンはすごく神に対して真摯に向き合っていたのではとも思えます。最後まで無感情に人を殺したりしなかったし、後で後悔の念も持てる。それすらない犯罪者もたくさんいるだろうし、彼女をして「モンスター」と呼ぶのは可哀想すぎる・・・。 セルビーもあんな決着のつき方で後の人生すっきり生きられるんだろうか。自分勝手さではむしろセルビーの方が嫌悪感を覚えるし、せめて同罪で決着して欲しかった。まぁ実話の話にそんなこと言っても仕方ないですが。 これ観る前に同じシャーリーズ・セロンの『イーオン・フラックス』を観たんですが、これまじで同一人物か!?Σ( ̄□ ̄;) てゆーか、役作りもけっこうだがその役に近いキャストを最初っから選べばいいだけのことではないのだろうか。役そのものより、上映前から話題だった「この役のためにセロンは13kg太った」とかそういうキャッチコピーが鼻につきました。そういう映画自体と関係ないところでの宣伝はやめて欲しい。 カメレオン俳優はデニーロだけでたくさんです。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-12 02:21:40)(良:1票) 31.胃の腑にざっくりとくる、苦々しさの塊のような映画で、何とか目をそらさずに見続けた。S・セロンの見た目も含めた役作りは評判どおりで気迫に満ちていたが、その脇に座り、諸悪の根源のように描かれたセルビー役のC・リッチの持ち味も見事なものだった。ただ、映画としては足らない部分が多いと思う。リーの無謀な殺人動機を理解するには、彼女の生い立ちが必要不可欠だったと思うし、セルビーの無茶苦茶な発言も、彼女の人物像がさっぱり分からないので観ている私は首を傾げるばかり…そして二人の間の、特にリーが頑なに守ろうとした愛というのもちょっと見えづらい。やたら説明過多なのも白けるが、このプロットはなんだか宙ぶらりんな印象が強かった。しかし、ラスト近くでリーが逮捕された瞬間、ホッとしたのは私だけだろうか。これでリーがやっと解放されたね、と溜息が漏れた。それくらい辛くて疲れた。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-06 02:22:10)(良:1票) 30.題名通り、醜悪なモンスターと化したおばさんがえげつない殺人を犯すホラーかと思っておりました。が、意外とポップに撮られていたのでそんなにおぞましさは感じませんでしたね。 惜しむらくは、映像美が感じられなかった事。普通の海外ドラマを観ている感じでした。 シャーリーズ•セロンは目が綺麗なので目元の違和感が気になりました。クリスティーナ•リッチは太っても可愛いかったです。 でも、セルビー面倒くせー! 【Kの紅茶】さん [地上波(吹替)] 6点(2015-07-11 00:04:21) 29.この映画は役作りに徹したシャーリーズ・セロンにつきる。 まるで女版デニーロだよ。必見。 【mighty guard】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-07 12:19:08) 28.最後の数分間はドキドキした。 【黒ネコ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-08-10 14:32:37) 27.別人や・・。女やのにまるでジョン・ボイトみたいや・・・。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-01-11 00:52:34) 26.《ネタバレ》 こわい映画やった。本人は殺人したことも反省なく自己肯定してしまうんだな。人間なんてそんなもんかもしれない。そうでないと自責の念でいきていけなくなってしまうかも。現代版の「罪と罰」を見ているようや。 【ホットチョコレート】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-06-15 06:29:50) 25.アイリーンの過去の犯罪歴からすると、やるべきしてやったって思います。実話ものなんですが、妙に美談な脚色をされてる気がしました。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-05-27 13:36:46) 24.内容としてはそれほどというところだが、とにかくシャーリーズ・セロンの演技が全ての映画です。泣いてばっかりで何にもしないセルビーにイライラしました。 【noji】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-05-18 22:30:21) 23.シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ共に素晴らしかったです。2人の愛を中心に描くことで、普通の猟奇殺人ものとは違う作品になっているところも良。ただ、重く悲しい設定に対し、物語の展開が少し深みに欠けていたように感じてしまいました。個人的にはそれほど感情移入出来なかったというのが、正直なところです。なんだか惜しい。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-17 15:37:41) 22.このカップルの頭の悪さと身勝手さには、今まで観てきた映画の中でも屈指の嫌悪を感じさせられました。特にクリスティーナ・リッチ、何なんだこのキャラは! と、思わせるところは彼女の演技力の賜物で、シャリーズ・セロンよりうまいかも。モンスターはセロンかもしれないが、リッチはまさにデビルです。それにしてもシャリーズ・セロン、そこまでしてオスカーが欲しかったのですか、あなた…。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-18 00:39:45) 21.《ネタバレ》 綺麗で可愛い役ばかりから脱皮しようと、この役を引き受けたというセロン。みごとに主演女優賞をとったのはスゴイです。しぐさとか話し方とか、ガサツで品がない雰囲気をよく演じていたと思います。連続殺人犯のモンスターにも、殺人を犯さなければならなかった苦しみや不運があったのは伝わりました。でも、共感できるはずもなく、救いのない実話なので人に薦めようとは思えません。 【むーみん】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-14 11:43:36) 20.シャーリーズ・セロンの変貌のインパクトのせいでそれなりの内容はあるように見えてしまうが、実際にあのような特殊な人生を歩んだ死刑囚の内面なり背景なりをどれほど突っ込んで深く描写できていたかというと、疑問符をつけざるをえない。セルビーとの出会いに至るまででも、彼女の人格を形成した要素はたくさんあったと思うし、逮捕後はどうだったのか、裁判後は何か変わったのかどうなのかというところもきちんと見せてほしかった。逆に、大半の重点を置かれているセルビーとのやりとりも、特段目新しいものがあるとはいえず、かえって作品を単調にしてしまっている。むしろ、彼女の登場時間はもう少し絞った方が、主人公の人生の中での存在の意義を高められたと思う。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-17 00:12:45)
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