みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
2.《ネタバレ》 一つの家に色んな考えの人が集まり、衝突したり影響し合ったりしながら変化・成長(?)していくが、融合できない人は出て行ってしまうというような、群像劇的な話…という解釈でよかったのか?観ているぶんには、衝撃的なシーンの連続で飽きません。まあ、一人一人の主義・主張はそんなに大事じゃないんだろう。大人はただ単に身勝手な人が多くてなかなか共感しづらいし。まだそれほど汚れていない子どもたちが救い(ただこれから徐々に染まっていくんだろうな…)。ただ、個人的に。フリーセックス主義者(というと聞こえはいいが、実質はただの欲求不満女)の存在が不快で仕方なかった。このまま気弱な叔父があの女を受け入れていくのかと思いきや、あのラストで溜飲が下がった。そこに1点加算。ところで、まだ鑑賞し終えてないけど作品としての印象が「イディオッツ」と少しかぶるなあと思ったら、こちらもデンマークなんですな。満たされない現実を捨て去りたい人の駆け込み寺としてあったら楽しいかなと想像してみるものの…私には無理。無難に生きます。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-25 00:03:45) 1.《ネタバレ》 例によって殺人も起きず、ゾンビも幽霊も宇宙人も出てこない映画である。例によってというのは…スカパーを導入したことにより、チャンネルの選択という必要不可欠な行為を通して、自分自身の好みというものをはっきり認識せざるを得なくなってきたからです。で、殺人も起きずサバイバルもせずゾンビも幽霊も宇宙人も出てこない映画というのは自分にとって異物(数ある映画のジャンルの中で)なのだなあ、という前提のもとに見てみる。 殺人も起きずサバイバルもせずゾンビも幽霊も宇宙人も出てこない映画としては、なかなかうまい見せ方である。話の省略の仕方もおおむねよい。父親のシャワーシーンあたりはくどいが。 子供の描き方もうまい。子供ながらもステファンが父親ゆずりのマチズムをすりこまれていることを、「女の靴か男の靴か」でさりげなく見せたり、浮かれる母親の影で鬱屈がたまっていくステファンの様子を自然に描いている。 当然ながら、ムーディソンというのは映画の中で「ジャッジ」をしない。 口下手な夫に手を上げさせるまで追い詰めたと思われる未熟な母親も、口が重いから先に手が出てしまい、逃避に走って酒びたり、の父親も、優柔不断を「自由」と思い込んでいる叔父さんも、幼児なのに酒タバコを覚えたテトとそれを教えた大人も。 特に、母親の描き方が非常に微妙である。 無一文で子供を連れて家を飛び出す割には、弟に頼るという依存心、他のコミューンのメンバーへの迷惑を承知しながら、口をつぐんでいるずるさ、家を出た開放感でいっぱいのあまり、子供のメガネが壊れたことにも気付かず浮かれ遊ぶ中年太りの母親。 私は、他のメンバーよりもなによりもムーディソンは「母親」の変化を描きたかったのだと確信する。 この状況では、父親の謝罪を受け入れ夫婦が和解し、迎えに来た父親と一緒に一家が帰っていく、というのが普通である。 だからこそ、母親が「あなたを愛しているけど帰らない、育児と家事に縛られるのは二度と嫌だ」と言い放つところこそが、衝撃のラストだったのである。なんだかほんわかムードでごまかされて終わるけどもー、ここは「家族学(そんなものがあれば)」的に考えればショッキングな場面なんだ本当は。 そして、ムーディソンはさらにすごいことをほのめかす。「パパがここに住めばいいんだ」。 それが「TOGETHER」の意味なのか。…私はちょっとムーディソンがこわい。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-23 12:29:36)(良:1票)
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