みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
8.《ネタバレ》 中二病チックな展開で、思春期の心情に戻って鑑賞できるかがポイントの映画だと思いました。 良いと思った点は石原さとみのかわいさ、BGM、日本の地方都市の空気感、丁寧な伏線の回収等。 柳楽優弥は関西弁のキャラではなくて、大人しいもの静かな青年キャラの設定の方が、あのビルの屋上での行動に深みがでたのではと思います。そして、『刺した理由』が薄すぎて、とても残念でした。 個人的には、もう一工夫で良作だったのになーといった感想です。 【まっか】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-06-22 09:52:28) 7.《ネタバレ》 監督が堤幸彦で、原作が天童荒太。 「この組み合わせ、上手くいくのかな?」と不安に思っていたのですが、杞憂に過ぎませんでしたね。 どうしてもコメディタッチな作風になってしまうんじゃないかという不安は「鬱屈とした展開が続いても、どこか可笑しみがあって、重苦しくならない」という形で、良い方向に昇華されていましたし、真面目な場面はキチンと真面目に撮るという切り替えが、しっかり行われている事にも感心。 職人監督と呼ぶに相応しい、手堅い仕事ぶりだったと思います。 幾つか不満点もあったのですが、その一つとして主人公達の身勝手さ、まだ未熟ゆえの「厨二病」っぽさが挙げられて、そこは観ていて痛々しく感じられましたね。 青春映画には付き物な話だし、だからこそリアルなのだとも考えられるのですが 「上から見下ろしてモノ言ってんじゃねぇよ」 「アンタが世間の何を知ってるって言うんだよ」 と不良娘が金持ちの友達に説教するシーンでは、どう見ても不良娘の方が「上から目線」で「世間知らず」じゃないかと思えたりして、感情移入し難いものがありました。 学校側に包帯クラブの活動がバレた際に、自分達がやった事じゃないとしらばっくれて「私達のこと信じてくれないんですか?」と泣き真似する件なんかは、正直言ってドン引き。 騒動を巻き起こして警察に捕まった後に「親父さんが偉い人だから釈放してもらえた」というオチが付く辺りも、凄く恰好悪かったです。 また、原作者の著作に関しては「家族狩り」と「永遠の仔」くらいしか読んでいないのですが、その二つに続いて子供の性的虐待が扱われていたものだから「またかよ」と、少々食傷気味になってしまう気持ちもありましたね。 それらに対し、良かった点はと言えば、まず「包帯クラブ」の活動を行う姿が、とても楽しそうであった事が挙げられます。 ともすれば「癒し」「許し」「救い」などのイメージばかりが先走って、宗教的な画面にもなってしまいそうなのに、あくまでも「若者達のクラブ活動」である事を忘れておらず、観ていて「自分もやってみたいな」と思わされるような魅力がありました。 特にお気に入りの「鉄棒に巻き付けた包帯を逆上がりさせる」件が、実は伏線であり、ラストシーンにて鮮やかに回収される流れなんて、凄く嬉しかったですね。 飲食店に皆で集まって、美味しそうに料理を頬張りながら「将来の夢」を語り合うというのも、微笑ましくて良い。 「誰も知らない」で抜群の存在感を放っていた柳楽優弥が、立派に成長した姿を見せてくれるのも嬉しかったですね。 彼が演じるディノが経験した事件と、その後の顛末に関しては「被害者だけでなく、加害者も、難を逃れた第三者さえもが、傷を負っている」という形になっており、色々と考えさせられるものがありました。 罪悪感を乗り越えて、久し振りに再会した男友達と交わす会話の内容が「包帯クラブに所属している女の子達は可愛いかどうか」なんていう下世話な内容である辺りも、実に良い。 「包帯も自分で巻けるようになった」という台詞によって、彼が自力で立ち直ったのだという事を、端的に示す辺りも上手かったと思います。 包帯そのものには傷を治す力なんてなかったとしても「自分の事を想って、包帯を巻いてくれた人がいる」という事実によって、人が癒される事もあるのだなと、しみじみ感じられる。 ちょっぴり痛みも伴うけれど、それ以上に優しい映画でした。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-03-12 08:47:25)(良:1票) 6.テレビ放映されていて何の気なしに観たら、意外にも良かったです。 【*まみこ*】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-12-11 17:50:13) 5.《ネタバレ》 シュガー&スパイスでの痛々しい柳楽くんのお芝居が気になって観てみましたが、おせっかいな心配は無用でした。柳楽優弥は見事に殻を破っていて、ツッコミとの再会シーンの涙には、思わずうるうるしてしまいました。 所々過剰と思える演出(前半での挿入歌の多用や新しいマンションに咲くお花、包帯を巻いた若者に対する警察の反応など)が気になり感情移入し辛い映画ですが、堤監督の作風なのでしょう。エンドロール後のいかにもな紛争地帯(?)でのディノのカメラマンっぷりも必要だったのでしょうか?それらがなければ7点ですが。。若い人にオススメの映画です。 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-12 14:29:47) 4.《ネタバレ》 決して嫌いではないが、もっと若い時に観ていれば、素直に感動できたと思う。「包帯クラブ」という発想は良いが、うまく納まっちゃった感があり、想定の範囲内で終わってしまったというのが正直なところ。最近、若い作家の書いた小説を何冊か読んで思ったのだが、導入部は面白いが、結末に向けてぐだぐだになっていくことが多く、この作品も、もう少し破壊的なクライマックスを用意してくれていても良いのではないか。ディノのちょっとした過去が語られ、最初の一歩を踏み出すというありきたりさ。普遍的な青春映画でありながら、それを越えられないもどかしさが残る。石原さとみは可愛いが。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-02 22:24:21) 3.《ネタバレ》 ここ数十年で日本社会は、“持ちつ持たれつの村社会”から“個の権利が優先される集団”に姿を変えたと思います。それだけ皆が食うに困らなくなったという事。多種多様な価値観が認められるようになったのも喜ばしい。社会が成熟した証だと思います。私自身も、今の社会が住み易いと実感しています。ただし、得たモノがあれば失ったモノもある。それが「思いやり」。一般的に良いイメージのある言葉ですが、必ずしもそうではありません。要らぬ思い遣りは「お節介」。心遣いが過ぎても人は疲れ傷ついてしまう。個の集団に移行するために、捨てなければならない概念だったと思います。で、私達は個の安らぎを手に入れた代わりに、深い孤独に陥った。そこで包帯クラブ。痛い思い出のある場所に包帯を巻いてもらって癒されるのは何故か。それは、痛みの共有に他なりません。この辛さをほんの少しでも他人に分ってもらえたら、それだけで救われる。それほどまでに、現代人は孤独に耐えている。いや耐えかねている。人は一人で生まれ、一人で死んでいく。でも一人じゃ生きていられない厄介な生き物です。包帯クラブが再発見した「思いやり」の効用は、この世界をもうワンランク住みよい社会に変える手がかりだと思います。でも、今のままでは不十分。包帯を巻いて欲しい人の心は思い遣れても、包帯を巻いて迷惑する人の事までは思慮が及ばない。「法に触れるかどうか」なんてトンチンカンもいいところです。「思いやり」スキルはまだ低い。点と点が結ばれて線になった。今はココ。線と線が繋がりあって網にできるかどうか。革命と言うよりは「ルネッサンス」。まだ道程は遠い。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-18 18:26:11)(良:1票) 2.説明臭い長台詞にだれてしまったけど、結構いい話だと思いました。 安っぽいドラマみたいな演出はどうかと思うけど、ハムを目玉商品にするのを禁止する法律は笑った。 ついでにスカートの下にジャージを穿くのも法律で禁止して欲しい。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-07 16:43:12)(笑:2票) 1.後半部分はイマイチでしたが、柳楽優弥と石原さとみの熱演に癒されました。 【Keicy】さん [試写会(邦画)] 6点(2008-02-12 18:38:42)
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