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【クチコミ・感想(6点検索)】
3. 故Marcello Mastroianniがいかに優れた俳優で、かつ、愛されていたか、ということを表すためだけに作られた珍しいドキュメンタリー。といっても、単なる礼讚ではなく、「ずぼらであることが、彼の自己防御だった」というようなことが語られ、ドヌーヴとの間の娘キアラ・マストロヤンニに「自分にもそれができれば」みたいに、パーソナリティが掘り下げられれており、そういう形で愛されたというのは、本当に愛されたということなんだろうな、と思う。 老熟の域に入ったクラウディア・カルディナーレが、「彼は私を愛したけど、ふってやった」というのだが、マストロヤンニが「本当に自分が心底愛した女はエクバーグとドヌーブの2人だけだった」って言っているのは、知っててだろうか。ちょっと、見ていられなかった。 エンリコ・ベルリングェルの葬儀(1984年というからベルリンの壁崩壊の5年間)で、マストロヤンニが棺を担いだとは知らなかった。イタリアは、共産党が、本当に浸透している国なのだなあ、と改めて、感心。「人生、ここにあり!」がレンタルされるようになったらしいから、見なくちゃ。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-17 09:44:34)
2.イタリアが誇る名優マルチェロ・マストロヤンニと共演した沢山の女優さん、更に娘のインタビューなどを交えてのドキュメンタリー映画です。出てくる女優さんたちが皆、美しいことといったらない。そんな美しい女優との思い出やら何から何までこの作品はマルチェロ・マストロヤンニが如何に好かれていたかというものが見ていてよく解る。色んな意味で俳優としても一人の人間としてのマルチェロ・マストロヤンニという人の持っている人を惹き付ける魅力を改めて感じさせる作品にはなっている。興味深く見られるもののカトリーヌ・ドヌーブの姿が見られないのは凄く残念な気がしてならず。それにしてもカトリヌー・ドヌーブとの間に生まれた娘さん、父親であるマルチェロ・マストロヤンニに本当によく似ている。誰が見たってマルチェロ・マストロヤンニが父親だと解るぐらいである。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-02-27 22:00:44)
1.あたりさわりのない賛辞の合い間に、いくつかの発言が耳に残った。『甘い生活』でフェリーニは、平均的な人間を探していて彼に行き当たったのだそうだ。そういう反スター的なスタートでフェリーニと組んで、なんと非凡な役柄を演じてきたことか。マストロヤンニは“途方に暮れる”演技で最も光ったと思うんだけど、「気弱さを魅力に変えた男」と誰かが言っていた。本当にそう思う。それまでスターってのは、自分を突出させる場面で魅力を出していたのを、彼は逆に引いた場面で見せた。ヴィスコンティの発言「怠けものとか不精とか言われるが、彼はそれで自分の繊細さを守っていたんだ」ってのも分かる気がする。あと電話魔だったそうで、撮影の間にすぐいなくなって電話を掛けていたって。ヴィスコンティは彼の唯一の欠点と言ったし、フェリーニはセットに公衆電話を置こうかと思った、と言う。アンゲロプロスのマストロヤンニ観を聞きたかったが、インタビューはなかった。舞台人としてのマストロヤンニを外国の我々は知らないわけで、さらにもっと多面的な魅力を見せていたのだろう。私の大好きな映画『最後の晩餐』の数カットとテーマの断片を、随分久しぶりに見て聞けたのが嬉しい。クラウディア・カルディナーレは知らないおばあさんになっていた。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-21 12:03:03)
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【点数情報】
Review人数 |
4人 |
平均点数 |
6.25点 |
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