みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
2.《ネタバレ》 かなり真面目に作られたB級ゾンビ映画。 ゾンビは『のろのろタイプ』。私の好きなタイプです。 緊張感あります。緊張感の作り方はややずるい。 画面を暗くする。視野を狭くする。アップを多用する。突然目の前にゾンビが出てくる。 手法として否定はしませんが、それに頼りすぎるのはどうかと思います。そればっかりだとお化け屋敷です。 登場人物は少ない。 モブキャラはいっぱい出てきますが、メインは2人だけ。 ゾンビ映画では『サバイバル』『人間ドラマ』の2つをいつも楽しみに見ています。 ですので、私にとって登場人物の人数ってのは極めて大事。 やはり5人以上は欲しいところですね。 まったく立場も違えば国も違う2人が協力していくっていうシチュエーションは嫌いではないです。 ですが1人が退場すればあっという間に1人ぼっち。しかもその退場の仕方が寝込みを襲われるっていうのはどーなんでしょう。ってゆーか普通あの環境下で2人共寝ますか?交代で見張りにつくでしょう。 最後が八方塞がりのバッドエンドで終わっちゃうってのは終末感が出て良かったのですが、後味はよくありません。 サバイバル系のカタルシスはぎりぎりの状況下をくぐりぬけて最後は助かるというその1点のみ。 実はロメロ作品ではその終わり方が非常に多いのです。 ただゾンビ映画としてのクオリティは守っているし、この映画の雰囲気は大好きです。 時間は長すぎ。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-03-29 16:59:08) 1.ゾンビ映画としては初のアフリカが舞台となりますが、どこまでも広がる大自然をノロノロと歩くゾンビの姿はかなり印象的でした。具体的な国名は明示されないものの、アメリカ軍が平和維持活動に従事していたり、現地人にやたら軍人が多いという辺りから察するに、シエラレオネ辺りの紛争国が舞台だろうと思います。紛争国が舞台ならば死体が多く転がっているためゾンビの人数には事欠かないし、入手可能な場所に武器があるため、生存者達に必要なアイテムも整っている。論理的によく考えられた舞台設定だったと言えます。さらに、この設定はドラマパートにも有効活用されています。主人公と旅をするダニエルや、彼らが旅の途中で出会う軍人達は反政府軍に所属していたことがセリフの上で説明されるのですが、シオラレオネの反政府軍といえば、ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイアモンド』で暴虐の限りを尽くしていた悪党たちです。かつて悪魔の所業をやっていた連中が、世界の終わりを垣間見たことで家族愛や郷土愛を取り戻し、そのサバイバル技術を人々のために行使しているのです。なかなか泣かせる筋書きではありませんか。。。 フザけたパチモンを連想させる邦題とは裏腹に、内容はかなり禁欲的です。派手な見せ場や劇的な展開は意図的に排除されており、主人公達の地獄巡りが淡々と描かれるのみ。娯楽作としての面白みには欠けるものの、硬派な語り口は終末感の醸成につながっており、ロメロの血統を受け継ぐ極めて真っ当なゾンビ映画となっています。さらに、イベントを減らしたおかげで飢えや乾きといった大自然の脅威を描くことにも成功しており、主人公の旅の過酷さがきちんと表現されています。。。 以上、全体としての出来は悪くないのですが、大きな問題だったのが主人公の個性が極めて薄かったという点です。決して悪い人ではないのですが、積極的に好感を持てる要素も少なく、さらには彼と家族との関係性の描写も希薄であるため、観ている私たちは過酷な旅の目的を見失いがちになってしまいます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-04-11 00:53:14)(良:2票)
【点数情報】
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