みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.映像化不可能とされていた綾辻行人の「十角館の殺人」がドラマ化されるということで話題になっているらしい。 近年の日本のミステリーは叙述トリックを使用したものが多いので、基本的に映像化は困難なところをあえて映像化にチャレンジする映画人も結構いるようです。 そんな作品を観てみると、やはりこれは本当に映像化不可能だったんだなって感想になることがほとんどです。 イニシエーションラブは映像化に成功した希有な例とも言えるのではないでしょうか。 しかもその映像化を可能にしたテクニックというのが、たった一言、「俺あっちゃんのために痩せるよ(実際は、あっちゃんのところは役名)」を追加することだけだというのには目から鱗が落ちる思いでした。 やはり頭がいい人はいるものだなあ。 原作はこの作者さんの奇跡の一作ともいえる超傑作ミステリで、一時期書店やヴィレッジヴァンガードに行くたび平積みにされているのを目にしたもの。 つけられたポップには「最後の一行で全く違う物語になる」と書かれ、ぼくはそれに非常に興味をそそられて読みました。 実は原作の結末は考えオチと言えるもので、直感的に理解しにくいんです。 「最後の一行で全く違う物語になる」と聞かされて読んだはいいものの、その最後の一行の意味が理解できず検証サイトなどを探してやっと合点がいったという読者も多いでしょう。 スッキリと気持ちよく読み終われる小説ではなかったわけですね。 映画ではここのところを非常にわかりやすく直感的に受け入れやすく作られています。 しかも原作と違って爽快感のあるラストとなっています。 これも映画ならではの変更点で、映画と小説という違った二つの表現方法に見事に対応できた作品と言えるでしょう。 人が死なないミステリ(胎児を人であると解釈するならば別ですが)であり、さらに言えば犯罪が起きないミステリという点で非常に珍しい他に例を見ない作品と言えます。 2部になった構成を、原作ではカセットテープのA面B面になぞらえていて、これは作品のトリックを暗示していると同時に、カセットテープが全盛だった時代を想起させるノスタルジア文学の体裁を可能にしています。 映画もそんな時代感を出せていれば、もっと訴求力があったと思います。 自作のカセットを作ってウォークマンで聞いたりドライブの時にカーステレオでかけていたことを懐かしく思うかたも多いですから。 キャスティングについては、ぼくは文句はありませんが、違和感を感じる人がいるのも理解できます。 アイドルにはアンチのかたもいますからね。 原作を読んで意味がわからなかったというかたは、観てみてはいかがでしょうか。 【かずくん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-02 14:18:50) 5.《ネタバレ》 原作既読なので、壮大にネタバレしてから観たら騙されるわけがないのです。全てがラストのネタばらしに向かって進んでいくための伏線で、脳内補完しながら観てました。もし原作読んでいなければ違和感を持ちながらも騙されてたかな、ということで、ちょっと甘めの点数です。あとは、個人的趣向ではありますが、木村文乃さんと前田敦子さんのどちらを選択できるなら、迷うことなく木村文乃さんです。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-09-17 14:15:28) 4.面白いかったけど、2度観るような作品ではない。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-08-20 14:05:13) 3.《ネタバレ》 ミステリーは好きですが、この原作はまだ読んでません。 いきなり映画を観ての感想としては、「こういうどんでん返しは好きではない、というか認められない」という感じでした。 不細工さんが、もっとかっこよくなりたい~と思って次のシーンからイケメン登場。これは役者自体が変わっているので、子役と時間が経っての大人役といった場合を除き、通常は同一人物として観る側が認識するはずないのですが、そこをあえて「まあとりえずそうゆうことにしておきますか」と無理やり納得させて観ているはず。作り手からすると、「誰もそんなこと言ってないじゃん」ということなんでしょうけど、これはミステリーにおけるどんでん返しの醍醐味とは違うと思いますよ。 ただ、この映画の前田敦子の表情や、セリフの感じは、なかなか好印象。卒業したらすぐ忘れ去られるだろうと思っていましたが、ちょっと見直しました。 それと、原作は活字だけだと思うので、逆にどんな形で纏めているのか興味がわきました。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-01-28 11:29:18) 2.《ネタバレ》 後から考えれば髪型チェンジしたデブのたっくんがちょっと松田翔太ぽいのが絶妙。 これは映像作品ならではの引っ掛けテクニックでしょう。 前田敦子は時々何言ってるのか分からない感じでしたが逆にその幼さがどんでん返しの効果を高める事になったか。 【Robbie】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-06 19:44:33) 1.「騙されるなよ」と大風呂敷を広げながら、おそらく多くの人を騙せないという珍しい作品。携帯電話がない時代背景や80年代のヒット曲が頻繁に流れ、当事を知る人は懐かしさに胸がキュンとなるのではないでしょうか。本作はイケメン男性に懲りた女性はノンイケメンに心変わりする、という恋愛あるあるを描いたトリッキーな作品だと自分では解釈します。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-17 15:22:21)
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