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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 数あるホームズ物の中でも、一番好きな本シリーズ。 舞台を現代に置き換えたアレンジが絶妙だった本編に対し、あえて原作と同じヴィクトリア時代を舞台にした番外編的な作りに、大いに期待が膨らんだのですが……結局は劇中の飛行機よろしく「現代の物語に着地した」感じなのが残念でしたね。 これは、あくまでも全十三話あるドラマの中の一話に過ぎず、さほど特別な話でもないし、これ単品で楽しめるような代物でも無かった、という形。 二十一世紀で活躍する主人公シャーロックが、薬物の作用によって垣間見た「一種の妄想オチ」となっており、それゆえに何でも有り過ぎて、観ていて興醒めしちゃうんですよね。 劇中で女装したモリアーティが「真面目にやれよ」「馬鹿々々しい」とツッコんでいるから、スタッフは確信犯的にやっているんでしょうけど、ちょっとノリ切れなかったです。 せめて「忌まわしき花嫁」事件だけは、キチっと十九世紀の世界で決着を付けて欲しかったですね。 トリックやら犯人やらは明かされているんだから、そのまま素直に事件解決として、その後に現代に視点を移した方が良かった気がします。 ……それでも、流石は「SHERLOCK/シャーロック」とでも言うべきか、魅力的な部分も一杯あって、どうにも憎めなかったりするものだから、困りもの。 「現実に存在するホームズは困った奴なのに、小説では紳士的なヒーローとして書いている」とか「私も挿絵に合わせて髭を生やした」とか、ワトソンがボヤく姿だけでも、面白くって仕方ないんですよね。 (へぇ、こっちの世界のモリーは男性なのか……)と思ったら、実は女性で男装しているオチだった辺りも、良かったです。 「本編に対する番外編なので、性別が違っている事も有り得る」という思い込みを、上手く利用された感じ。 小間使いの少年やメイドなど、十九世紀ならではの人物が登場する辺りも、本作だけの特別な魅力と言えそうですね。 それと、オールバック姿のホームズを演じてみせたカンバーバッチについては、当初こそ(ジェレミー・ブレットに匹敵するくらい素晴らしい!)と思えたのですが……途中で現代のシャーロックに視点が切り替わると(あっ、やっぱり普段の髪型の方が良いな)と思えたりもして、評価が難しかったです。 原作のホームズのルックスに近いのは十九世紀版の方なんでしょうけど、やはり自分としては、二十一世紀のシャーロックの方が好きみたい。 最後の台詞にて「僕は時代を越える男だから」と語られていた通り「現代に甦ったシャーロック・ホームズ」という本シリーズの主人公が、如何に魅力的であるかを、十九世紀の世界を通して再認識させられる。 そんな「第十話」でありました。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-11-18 01:49:38) 5.24でいうところのリデンプション。まあ、見といたほうがいい。 【Skycrawler】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-07-08 00:58:43) 4.《ネタバレ》 面白い事件だったけど終盤にかけての現実とのクロスに頭がついていけなかった。結局は何の話だったのだろう。 【ぷるとっぷ】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-12 00:56:42) 3.いやー、これは「原典の、19世紀ビクトリア朝でも撮ってみたかったんだよね」というモファットとゲイティスの願い叶っての、脚本家による、彼らとSHERLOCKファンのための内輪向けスピンオフ。新作映画と思って映画館に足を運んだ一見さんは気の毒だ。 シャーロックの意識の現在とマインドパレスを行き来するという設定は、時間が交錯したり工夫もあるけどやっぱりちょっと苦しい。ドラマファンの私でも「苦労してひねり出した脚本だなあ」と思ったもんね。 だからですね、これはシーズン4を待つ間の”つなぎ”の位置づけ。ファンはこれでせめてもの渇きを癒すのです。 だってなんだか、キャストの皆もコスプレに付き合わされているかのよう。台詞までが「僕のヒゲだって挿絵画家のせいなんですよ」とはもう確信犯な脚本。この作品の正しい楽しみ方としては、ベネさんやりたかったオールバックにできて良かったね、とかハドソンさんが一番似合うなあ、とかレストレードのカツラがいまいちねえ、とか いやモリーw、全然男に見えないよ、とか身内気分で眺めましょう。 スープロデューサーがお金がかかると嘆いていただけあって、セットや調度品は凝っていてまさしく「映画レベル」の美術であります。モファットとゲイティスのお二方がはしゃいでいるのも微笑ましい。もちろん遊んでばかりいる二人ではないわけで、世界でも指折りのシャーロキアンで、優秀な脚本家でもある彼らの仕事ぶりの凄さはシーズン全シリーズを通して世界が認めているところ。彼らへの強い信頼が、シーズン4まで辛抱強く私たちを待たせているのです。こんな息抜き作品もご愛嬌。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-24 18:46:08)(良:1票) 2.《ネタバレ》 本国イギリスでTV放送されたものが日本では劇場公開という形になりました。日本的に言うと連続ドラマの2時間スペシャルですね。他の映画レビューサイトでは、TVムービーを劇場公開することを批難するコメントが見られますが、私はあまり気になりませんでした。スピルバーグのデビュー作「激突!」も日本では劇場公開されましたが、あれもTVムービーですからね。面白ければいいんじゃないでしょうか。さて、本作はシーズン3と今度放送されるシーズン4の間の話だそうです。私は、てっきりカンバーバッジ・ホームズのキャラを借りたスピンオフ作品だと思っていたので、これは意外でした。無理に現代の話にしなくても19世紀の話のままにしとけばいいのに、と思ってしまいました。21世紀の話にしなければならないから、ホームズが薬(ヤク)をキメてる間に頭の中で考えてた話という無理矢理な設定にしなければならなくなるんですよ。 私が思うにこの映画は、 1.シャーロック・ホームズが好き 2.カンバーバッジのSHERLOCKを全シリーズ見た。 3.カンバーバッジのホームズが好き この3つに全て(最低限1と2に)当てはまる人が見るべきです。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-02-23 21:19:09)(良:1票) 1.《ネタバレ》 本作は本来テレビで放送するものを、日本の配給が無理矢理映画館で上映したモノだったので劇場で見て「あー、やっぱりテレビで見たかったなぁ」と思ってしまった。構図や映し方は本来テレビで映すために合わせた作りなのでアップな構図が多く、映画館では見辛いのわかりにくいのなんの!字幕と画面が同時に見られないよ!せめて吹き替えを…!…と、日本の配給のやり方に対しての不満はこの辺にして、本編は時代が19世紀になりつつも、変わらない二人のやりとり、不気味なホラー要素と、薬でトリップしちゃうシャーロックの不安定さが面白かったです。ただスペシャルと言ってもそこまで派手なシーンは無く、作品規模も時代が違うだけでいつも通りで、ちょっと風変わりなシャーロックという印象でした。小ネタも多く、モリーの男装にビックリ、兄ちゃんの肥えっぷりに仰天。ドラマシリーズのスペシャル編という側面も持ちつつも、シーズンとシーズンの間のお話なので今後の展開が楽しみになるストーリーでした。 ちなみに本作はシーズン1〜3を観ている事を前提に作られているので注意です。 なんかいろいろ配給のやり方に文句はありますが、作品に罪は無いので6点です。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-02-23 17:27:38)
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