みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
5.《ネタバレ》 「銃を持ちたくない衛生兵の沖縄戦」との概要から、沖縄南部戦線の惨状に直面した米軍兵士の内面を描いた作品だと思いました。衛生兵と云う役職と日本軍側の惨状が、相克として映画的テーマになると思ったからです。でもそれは先入観で、米軍側から見て最も激戦となった首里陥落前の局地戦にフォーカスした内容でした。なぜそんな先入観を持ったかは後述します。ハクソーリッジはその戦場のあだ名となった断崖です。 ハクソーリッジの崖の上で、疲れた果てたデズモンドは眠ってしまいます。目が覚めたら友軍の一人と一緒に日本兵に囲まれた状況。それは夢オチでしたが、私が米軍兵ならあそこにデスモンドと2人ではいたくない思いました。殺人を競い合う場では、彼が役に立たないからです。 でも、これは英雄譚なのでしょう。昨今ときどき耳にする多様性の意義。彼が貰った勲章は、その多様性への寄与と理解します。こんな兵士が(少しは)いても良いだろう、ってことですね。 ここからは余談です。ハクソーリッジの戦闘が終わり、日本陸軍が首里司令部を放棄して南部に敗走したあとに、沖縄戦の本格的な惨劇が始まります。最初に言ったことですが、もしデズモンドがそこに居合わせていたら、何を感じ、どのように行動したかには、やはり興味があります。 鑑賞後にハクソーリッジへ行ってきました(私は沖縄在住です)。現在は浦添城址公園と呼ばれるエリアにあります。採石目的で崖が削られ、その斜面の大部分が霊園になっていました。でも、一部は当時のまま残っていて斜面の落差は実感できました。崖の上で待ち構える日本軍陣地の攻略は、圧倒的な物量を有する米軍でも容易ではなかったことが窺えました。そんなことに思い巡らせている私の頭上を、普天間のオスプレイと嘉手納のF15が頻繁に通過していました。海兵隊と空軍の訓練経路です。かつて殺し合った国の軍隊が、殺し合った戦場の上空で訓練している。何というか…、「歴史」が意識されました。 (あっ、私は基地否定派では無いですよ。むしろ積極肯定派です) 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-19 07:01:59)(良:1票) 4.ちょっと現実味を感じないほどに立派な話である。とはいえ「実話」であるからとても強い。負傷した敵兵(=日本兵)までも救出してくれたというのだから、主人公の尊い働きには畏敬すら覚える。 異端者に対する組織の困惑と、当然浮く彼。しかし実戦における彼の献身ぶりに周囲の考えも激変する様子などは細かいエピソードをこんこんと織り込んでいて、ここが肝とばかりに熱意にあふれた描写が続く。彼のため聖書を拾いに戻る、祈りの時間が終わるのを皆で待つ。こうまで一人の人間が戦場で全員の敬意を集めるのを見るのは初めてかもしれない。 感動場面の肝の押さえどころも、凄惨な戦場の演出もM・ギブソンは手堅くやってのけているなあと思う。 しかし日本人にとってはあそこは「前田高地」なのであり、記憶に留めるべきは米国人の働きぶりよりも第62師団や戦禍に巻き込まれた沖縄の人々のことであろう。ウィキで師団構成員の名を見ているうち泣けてきた。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-18 16:28:21)(良:1票) 3.武器を装備せず戦場に飛び込むなんて無謀な話。 実話というから本当かよってのが正直な感想。 信仰と信念、そして勇気で仲間を援助するが姿は勇敢だが美化しすぎだし、 感動もしないが、つまらなくはない。敵が日本ということにメッセージ性がある。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-24 23:23:58) 2.《ネタバレ》 容赦ない戦闘描写が見所の戦争映画だった。鑑賞者の宗教観や倫理観で感想が左右されると思う。沖縄の地上戦が後半の舞台で、日本兵が一方的に鬼畜に描かれているため日本人としては複雑な心境(なんかモンド映画みたいだったよ……)。 主人公もアメリカ兵も綺麗に描かれ過ぎな気がしてちょっと腑に落ちないのでこの点数で。 【eureka】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-07-02 15:04:36)(良:1票) 1.《ネタバレ》 戦闘シーンは圧巻!でもなんだろう、主人公が銃を握れなくなった理由がどうも胸に響かない。だってあんな場面なんてたま~に見ることもあるし、あれくらいで銃を握れないなんてどう考えてもピンとこない。誰かを撃ってしまったとかならまだ説得力あった気も・・・。まあ実話なんでね、そこは置いときますか。 ただな~、殺さないことが偉いみたいな主張は、宗教観を前面に押し出してるみたいでむず痒い。出来るだけ殺したくないとか、銃は持っても弾が入ってないとか、あまりにも聖人君子すぎてリアルにとらえにくいんです。で、敵である日本兵の、まるで鬼畜生のような行動がより一層主人公を聖人君子として際立たせちゃううんだよな~。同じ日本人としてとっても複雑でした。あと切腹シーン、あれいる? 戦争って、善悪の倫理を持ち込んではいけない領域のような気がするんですよ。どっちが良いとか悪いとか。主人公が助かったのも仲間による援護射撃なわけでしょ。銃によって救われた命でしょ。だから主人公だけがまるで特別みたいなのもやっぱ納得できない。衛生兵なんて他にもいっぱいいるし、たまたま主人公が大勢の命を救える状況下にいただけであって、彼一人が特別であることがやっぱしっくりこなかった。 この映画って自分の中にある宗教概念や倫理観みたいのを、ものすごく試されてる気がする。そこが狙いなのかもしれないけど、だったら平等でなければいけないとおもうんです、描き方が。日本兵は助けてもらったのに、白旗上げて相手を油断させておいての手榴弾って、なんかね・・・これじゃあどう転んだって、絶対的正義=主人公・絶対的悪=日本兵、ってなっちゃうじゃないですか。メル・ギブソンが、いやそうじゃないと言ったとしても、社交辞令のようにしか受け止められんですよ。私は頭でっかちなんですかね。 とはいえ、長時間飽きなかったし決して悪い映画だとは思わないです。はい。悪い映画ではないというのはつまり、多くの人に考えさせる、不変的テーマについて語り合わせる、そんなことができるパワーを持っているからです。それにテリーサ・パーマーちゃんは可愛かった。ただ主人公のアンドリュー・ガーフィールドは、うまく言えないけど、感情移入しづらかった。うまく言えないけど。(^_^;) 【Dream kerokero】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-07-02 07:29:24)
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