みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
9.《ネタバレ》 約7か月ぶり2度目観賞。原爆を製造した男の生涯を、3時間かけて綴る伝記ドラマ大作。米アカデミー最優秀作品賞受賞作。世界を破滅させるブツを造っちまったオイラ。賞賛と自責の念の間で葛藤。キリアン・マーフィー、鬼気迫る名演で米アカデミー主演男優賞受賞。クリストファー・ノーラン監督、独特の世界観を表現して悲願の米アカデミー監督賞受賞。2024年を代表する作品。序盤に、愛人とのとっても濃厚なアリガタシーン振る舞い。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-10-14 06:17:19) 8.《ネタバレ》 視聴開始30分後には、これはたまらんと「ネタバレなしの解説サイト」を勉強してから(本当にそうしてよかった)、視聴の継続におよんだモノです。さらに、終幕後には再度、「ネタバレありのサイト」を閲覧し、復習し直しておおよそわかったような気になっているモノでもあります。■常人には理解し難い物理法則が世界にはあることを認識した上で生きる天才たちのありようというか、なんかこう、アカデミックな感じのするところとか好きでしたし、「アマデウス」みたいでもあったよねなんて、今は思っています。■いつか、もう一度見直してみると、いろんなことに気づきそうとも思いますが、一体どんな機会に本作を見直すのだろうと思うと、途方に暮れてしまいます。■ちょっと疲れたなあ。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-10-09 15:42:12) 7.当時は,敵国だったのでしょうがないとは思いますが,日本人としては非常に微妙な感じでした. オッペンハイマーは,プロジェクトリーダーとしては非常に優秀だっただろうね. 意外だったのは,悪魔の頭脳と言われたフォン・ノイマンが全く出てこなかったことです. 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-05-26 20:33:41) 6.《ネタバレ》 IMAXで鑑賞。 圧倒的な説明不足により全体の半分も理解できませんでした。 SFならいざ知らず史実映画でこれはマイナス評価をつけざるを得ない。 終盤、名誉回復したオッペンハイマーの受賞パーティで、テラーを睨みつけるエミリー・ブラントに唯一人間らしさを感じた。 彼女が助演女優賞を取らなかった事が唯一残念。 4/24、2度目の鑑賞。もうじき我が街のIMAXシアターはコナンに全て奪われるので。 初見ではさっぱり理解できなかったが2度目では逆にほぼ理解できた。 登場人物の多さとセリフの多さについて行けなかったが、ストーリーの概略が分かっている2度目ではまごつく事がほとんどない。 この映画はその意味でサブスク向きかもしれない。私みたいに定年退職後のヒマな年寄りは劇場で2度見ることに抵抗がないが。 が、2度見ても意見や感想にアップデートする事は特に無かった。 この映画がアカデミー賞を取るのなら「インターステラー」で取って欲しかった。 エミリー・ブラントがアカデミー賞にはふさわしい。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-04-24 15:59:45) 5.《ネタバレ》 IMAXにて鑑賞。音響はド迫力でした。 本映画関連で大昔にNHKのドキュメントがあり(マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪)、ニューメキシコのすさまじい実験の映像とか、赤狩りの対象になり地位から追われた話は何となく知ってました(最近再放送)。 本映画で個人的に一番興味があったのは ・オッペンハイマー氏が核兵器反対に転じたきっかけは何か? でした。期待しつつ観たのですが、それっぽい要素は丁寧に漏らさず取り込まれてましたが、巧妙に恣意的に時系列を混乱させごまかされてるため、結局よくわかりませんでした。 たとえば、有力候補で「終戦から数カ月後、広島・長崎の状況視察者の報告会が開かれたそれを見て改心?」という説があり、その場面もあるのですが(直接映像は悲惨すぎるため映画中では見せられないのですが)、一方、氏の主観的場面で講演時にフラッシュバックで人が焼き尽くされる映像が出て衝撃を受けるんですけど、順序が入れ替わっており、 ・論理的展開:報告映画を観る→それが印象に残って講演時にフラッシュバックをする ・映画の表現:講演時にフラッシュバックをする→報告映画を観る て感じに、実に巧妙に順序を入れ替えた問題の焦点をごまかす印象操作がされてるので、なんだかなあと。 あるいはですね、核実験のすさまじい結果であの甚大な大量殺りく兵器に対する罪悪感を醸造したというごく人間的な説も考えられます。しかしオッペンハイマー氏の女性関係の節制のなさ罪悪感のなさ子供に対する無関心から、全然まったく氏に一般的な倫理観があるように見えずどうなんだろうっていう。まあ、(既婚ですが)以前付き合ってた女性の自殺への強い罪悪感の表現があるので「死」に対しては罪の意識があったのかもしれませんが。 で、実験結果で罪悪感を覚えたとすると、本映画では、爆発映像が大きな花火を打ち上げたかのような実に美しい絵柄で描かれ、時間差のすさまじい爆音と衝撃波でその恐ろしさが表明されるのですが(爆音・衝撃波のフラッシュバックは何度も出てくる)、これも恣意的に「被害」を隠ぺいした表現になっていて、もちろん実験は人を避難させてたと思うんですが、ドキュメントの映像などであるように、近隣の建築物がすさまじい爆風で吹き飛んでたわけですけれども、映画中ではそういう「被害」も一切見せないわけです。だから、人ではないけど、人の作った構築物への甚大な被害を見て、これは良くないと、見識を変えたのでは? と想像したくなるのですが、そのような映像も全て隠蔽される。 あと、世界初の核実験なので認識は甘く(実際、投下時の被害者数見積も大幅に少なく)、日焼け止めクリームにサングラスしただけでは到底足りず被爆してしまった人もいたと想像するんですが何も説明はなく(水爆実験の被爆者は大問題になりました)、本作で一番無神経な演出と思ったのは「実験が無事終わったらシーツを家に取り込んでくれ」てのがあって、映画では家が実験場からそれほど遠くない場所に見えたんですが(勘違い?)、そうすると外に干したシーツが被爆して大変なことになるのでは、ってのがすごい観ててヒヤヒヤした。爆発・炎・爆音・衝撃波等「目に見える」被害は認識するけれど、放射線被ばくなどの「目に見えない(聞こえない)」被害への認識がまったく甘く、無神経な演出をついついしてしまう、という昔ながらの悪癖は全然直ってないな、て感じでした。 あと話の終盤オッペンハイマーがアインシュタインと実はこんな会話をしてた、というネタ晴らしがされるのですが、個人的意見としては、 「アインシュタインはそんなこと言わないんじゃないかな」 と思ってしまった。実際どうなんでしょう。 そんな感じに、まとめると、前世紀最大の発明であると同時に最大最悪の大量殺りく兵器を作り出してしまった「罪」に真正面から対面しようとして、結局対面できずごまかした作品かなあと、私は認識した次第です。 で、今年のアカデミー賞は本作と、大量殺りく兵器に真正面から立ち向かう「ゴジラ-1.0」が同時に各賞を受賞するという、非常に面白い巡り合わせになっており、現実では各地で戦争が巻き起こり、禁止されてたはずの非人道的兵器もバリバリ投入され、最悪、核使用の危機すらあり得る状況で、このような映画が高評価になったのは、世間への問題提議としては良かったのかも、と思ったりなんかしました。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-04-11 13:21:51)(良:3票) 4.《ネタバレ》 まず物理的な問題として映画館の椅子に 3時間座り続けるのはきつかった。最後の一時間は尻が 痛くて痛くて・・・やっぱり劇場公開するなら2時間以内 で頼みますよ。 そして内容ですけど、プロジェクトXのような原爆開発の 技術的、物理的な困難をいかに乗り越えたか的なお話かと 思っていたら、全く違いました。 核開発への後悔や批判よりも、オッピーとストローズの 私的な遺恨を巡る泥仕合がドキュメンタリー風に延々と 描かれていて、公聴会での長々としたやり取りも赤狩り も米国の国内問題であって日本人にとっては正直どうで も良かったような(そもそもあそこにいたおっさん達って誰?) 日本国内では広島、長崎の惨状がほとんど描かれていな いという批判があるけれど、そもそも当時も現在に至って も米国人の日本に対する認識はこの程度のものだという ことでしょう(Nagasakiを言い辛そうに発音していた) とにかく登場人物が多くて誰が誰だか良く分からず テレビドラマのように、字幕に名前と役職を表示して ほしかった。 ジーンのおっぱい丸出しのシーンが何度もあったけどあれ は必要だったのだろうか 公聴会でいきなり二人のセックスシーンが始まったりし たのは意図不明であれでR15指定になってしまったのだろう 【キムリン】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-04-10 10:58:52) 3.《ネタバレ》 長い、とにかく長い・・会話も長いが、見せ場もてんこ盛りで長い。 オッペンハイマーの人物像と太平洋戦争の時代のアメリカを丁寧に描いているが ここまでの物量が必要だったのだろうか・・? 女好きの下半身事情とか 原爆の開発研究課程の人間関係に、最初の核爆発実験シーンも 水爆を否定し共産主義を疑われて窮地に陥る後半の顛末も、もっと編集して 短くする事が出来た筈だし、普通の監督なら、制作スポンサーサイドから要求された筈。 今回は、大御所になってしまったノーラン監督のわがままを通してもらったのだろう。 しかし、長すぎて飽きてしまったのは事実だ。 どう考えても2時間以内の映画にできた筈。 だって大した中身が無いんだから・・ 核爆発による大量破壊兵器の問題は、被害が広範囲過ぎて、軍隊だけでなくその何倍もの 民間人が巻き添えになる皆殺し兵器だという点。 そして放射能による長く続く悪影響。 その現実を理解していながら、敵国に遅れる訳に行かず研究を急ぐ科学者チームのリーダーが その成功により、戦争終結し英雄扱いされる中で、急に冷めていき、更に強力な水爆の開発の 依頼が来たのを拒否。そして原爆開発チームの一部にソ連のスパイが見つかり、栄光の座から 容疑者へ転落し、女癖の悪さをも暴露され女房との仲も最悪になる終盤。 この物語を映画にするのに、あれ程の細かいエピソードを肉付けする必要があったのだろうか。 映画館を見渡すと、高齢者が多くて笑ってしまったのだが、かく言う自分も引退世代、 トイレが持つかどうか不安である。 実際隣の同世代の客は核爆発実験の後でトイレへ行き 戻ってきたが、ラスト30~40分を見ずに出て行ってしまった。 見るからに足腰の不自由な80代のお婆ちゃん、良くぞ耐えたものだ。(他意は無しです) 暖房効きすぎで暑過ぎる館内環境は、発汗でトイレ問題解決の為なのかと思ってしまった。 と言うわけで・・映画は長すぎてはイケないというのが、自分の判断基準の一つである。 それから気になったのは、ただのドラマシーンに大音響重低音の効果音はやり過ぎだ。 先日見た砂の惑星レベルの地響きと振動が、ドラマの中に何度も使われていて煩い。 1度ならまだしも、10回も20回も繰り返す演出は、インパクトを超えて嫌味になってる。 そしてエンディングがまたイマイチ。科学者の名前を付けた映画なのに、どんな人生を 終えたのかは描かれない。 名声を失った後に、核戦争の未来を想像するシーンで 終わりって・・ 中途半端感が大きい。 てな事で、この映画に高得点を付ける気にはなれなかった。アカデミー賞で話題だけど そこまで優れた作品かと疑問が残る。 この長さの映画なので、セルかレンタルで自宅鑑賞を強く推奨します。 で気が付いたら、自分の投稿も長過ぎでビックリ。 追伸・・日本語字幕の文字が、かつてない大きな文字でした。それだけ会話の中身が 重要な社会派ドラマ映画なのでしょう。 その新しい試みは賛同しておきます。 【グルコサミンS】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-03-31 20:16:04) 2.鑑賞して4時間近く経っているが、頭が重い。。。鑑賞した人にはそれがわかるはず。。 ・・・。 NHKのクローズアップ現代で、桑子キャスターと監督の対談を見て、この作品を知りました。 どんな難解な物語になるのか。。。きっとついていけないだろう(テネットの時のように)。。と思いながら、劇場へ。脳がまだ思考停止していない昼間に。 2024年3月31日。 日本公開後初の日曜日。劇場内は、ざっと40人といったところだろうか、、年齢層は高めに感じた。 3時間の大作。さらにノーラン監督の難解(だろう)物語。 ここにいる全員がエンドロールまで辿り着けるのか。何人が途中退場するか。。。それも楽しみの一つだった。私は3人は退場すると踏んだ。 結果 退場者は1人だった。トイレに行ったか、退場したか、、、微妙な時間だったが、戻ってこなかった。きっとついていけず退場したのだろう。 私もセリフと音と、映像で脳が爆発寸前のところまで来てたので、退場したかった。。 この中でついていけた人間は何人いたのだろうか。 ノーラン監督の作品。。。かなりの覚悟を持って挑んだたが、そのエネルギーを受け止める脳のスペースが全然足りなかった。 物語を語るには、一回見ただけでは不可能。 人物相関を自分で描いて、時間軸を整理して、2度、3度見る必要があるだろう。。 クローズアップ現代で監督は、「1つの作品を完成させた時、“問い“が必ず残る。次の作品はその“問い“を拾い上げるところから始まる」と語っていた。 この作品を見て、自分なりの“問い“を考えたいと思う。 【へまち】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-03-31 19:43:46)(良:1票) 1.《ネタバレ》 専門用語が次々に現れ、時系列を交錯させ、培ってきた技法を総動員させたクリストファー・ノーランの力作だが彼のベストではない。 恐らく半分以上は話を理解できなかっただろうし、あれほどの会話劇で本国アメリカで記録的な大ヒットしたことは、ノーランのブランドがなせる業なのか、核兵器を巡る世界情勢の重大な危機に関心が大きいのか、その両方だろう。 唯一の被爆国である日本にとって胸糞悪いのは事実で、戦争という熱狂によって人道・倫理観のブレーキが壊れ、戦場が兵器の実験場に変わり、新たな秩序と発明が生み出されていく。 戦場とは遠い世界でチェスの駒を操れそうな位置にあり、やがて自分自身も利用されて棄てられていく様が同じ天才学者を描いた『イミテーション・ゲーム』に通じるものがある。 国のエゴと利害の一致によって身動きできなくなっていく理不尽と葛藤と矛盾がオッペンハイマーに強烈なストレスとして画面に発露される。 広島と長崎の投下シーンが一切ないのは予め知っていた。 これは日本への配慮とも言えるし、挿入したとしても"オッペンハイマーとは何か"をぼかしてしまうので妥当とも言える。 英雄でもなく、悲劇の人物でもなく、功績と名誉を回復しても、これらは彼以外の大多数の所有物でしかなく、本人がどう思っているのかは知る由もない。 彼がいなくても、誰かが原爆を作り、どこかで投下されていただろう。 全人類を破滅させることができる発明が世に出てしまった以上、もう止めることはできない。 昨今に論議を巻き起こしているAIが世に出てしまったように。 現実、国の最高権力者という名の狂人が核兵器というキャスティングボードを握っている。 話し合いで解決できない相手に我々だったらどう向き合うか? もはや「核兵器について議論しない」という日和見な選択肢は残されていない。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-03-30 23:12:00)
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