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潮騒(1964)

1964年【日】 上映時間:82分
ドラマラブストーリー青春ものロマンス小説の映画化
[シオサイ]
新規登録(2003-10-12)【_】さん
タイトル情報更新(2021-05-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(1964-04-29)


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監督森永健次郎
キャスト吉永小百合(女優)宮田初江
浜田光夫(男優)久保新治
清川虹子(女優)久保とみ
石山健二郎(男優)宮田照吉
菅井一郎(男優)大山十吉
高橋とよ(女優)お春ばあさん
清水将夫(男優)灯台長
原恵子(女優)灯台長の妻
松尾嘉代(女優)千代子
光沢でんすけ(男優)若い者
青木富夫(男優)吏員
鴨田喜由(男優)歌島丸船長
高山千草(女優)(ノンクレジット)
八代康二(男優)(ノンクレジット)
榎木兵衛(男優)使用人
小池朝雄ナレーター(ノンクレジット)
原作三島由紀夫「潮騒」
脚本棚田吾郎
企画笹井英男
配給日活
美術西亥一郎
編集近藤光雄
照明高島正博
その他IMAGICA(現像)
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4.《ネタバレ》 原作は牧歌的な島を舞台に、少年と少女とに芽生えた恋とその成就を抒情的に描いた作品。裸になって焚火の火を飛び越える行為は、文明という皮相の衣を脱ぎ棄て、人間の原初の姿に立ち還ること。原初の人間として純粋に愛しあうことが最も美しい。二人が漁師と海女という、自然を相手とした生業であったからこそ可能だった。その為、映画では、主人公新治と初江の、普段は隠れている未開の自然人としての本来の姿、美質を描くことが重要となる。新治は日焼けした筋骨隆々たる海の男で、島を五周できるほど泳ぎが巧みだ。映画では優男で、とても海の男には見えず,又、泳ぎの巧者という紹介がないため、最高潮場面での嵐の海に飛び込む行為がやや唐突に思える。初江は健康的で純朴、内気だが芯の強さを秘め、野の花を絵に描いたような海女見習いの少女。映画では、申し分のない演技を見せるが、遺憾ながら、少女の美しさの象徴であり、処女を証明する乳房の露出がないので、原作の意図が表現しきれていない。原作では、乳房は欠くべからざる美質として最重要扱いで、詳細に記述する。『それは決して男を知った乳房ではなく、まだやっと綻びかけたばかりで、それが一たん花をひらいたらどんなに美しかろうと思われる胸なのである。薔薇色の蕾をもちあげている小高い一双の丘のあいだには、よく日に灼けた、しかも肌の繊細さと清らかさと一脈の冷たさを失わない、早春の気を漂わせた谷間があった。四肢のととのった発育と歩を合わせて、乳房の育ちも決して遅れをとってはいなかった。が、まだいくばくの固みを帯びたそのふくらみは、今や覚めぎわの眠りにいて、ほんの羽毛の一触、ほんの微風の愛撫で、目をさましそうにも見えるのである』新治が灯台長の家に魚を届けるのは、中学の卒業が困難となった時に、灯台長が学校に陳情して卒業叶ったという恩義があるから。灯台長の娘千代子は、二人の噂を流したことを後悔して、東京から贖罪の手紙を送るが、その心境の変化の理由が明かされない。千代子は顔の劣等感を持っていたとき、新治に美しいと言われて好意を抱くようになったが、東京に戻って島の二人の噂を聞き、真に彼の幸福を願うようになったのである。映画としての出来は悪くないが、奥行きがない。欲望や醜さも描いてこそ、真の人間の美しさが見える。恋愛を魅せる青春映画としては合格だが、人間の真の姿を描く芸術映画としては物足りない。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2014-11-02 14:25:34)(良:1票)

3.「その火を飛び越えてこい」が気になってたのですが・・・。なんや、あの程度の火やったんかい。 ケンジさん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-16 19:35:43)

2.《ネタバレ》 まあ、筋的には言うほどのこともなく、原作を変えてるのもマイナスポイントなんだけれど、とにかくわずか数十年前の漁村の光景、人々の暮らしぶりが面白かった。
日本って本当にこの半世紀で変わったと思う。
吉永さゆり綺麗でした rhforeverさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-04-21 22:47:35)

1.40年以上前の作品で、その時代性と漁村の地域性が色濃くでている映画だった。今となっては使い古されたエピソードの連続だけど、その当時は新しかったのだろう。今作を観た当時は、吉永小百合の映画は「キューポラ」についで2作目だった。その「キューポラ」と合わせて、真っすぐで健康的なキャラクターで売っているんだなぁと認識した記憶がある。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-10-01 19:13:20)

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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 5.85点
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4215.38% line
5323.08% line
6430.77% line
7323.08% line
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