みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 結構、見るのが怖かったのです。原作は、まさに横溝作品を代表すべき傑作なのですから。しかし、意外にも前半は、あの祝言の一夜が、じわじわじわじわと不穏な雰囲気で進んでいきます。いざ事件が起こってからも、軽率に登場人物が騒いだりせず、原作の展開に忠実に進行していきます。これはなかなかの出来の内容でした。●ただ、いざ謎解きの部分になると、急にレベルが落ちてしまうのが、邦画の常というか何というか・・・。まず、そもそも金田一が推理披露をしていない時点で、こんな美味しいシーンを何で放棄するの、と思ってしまいます。三本指の男に関する意外な真相とか、犯人が部屋を密室にした理由とか、器具の選定理由とか、そのあたりもさらっと通り過ぎて(あるいは無視されて)います。密室トリック自体、本当はもっとダイナミックに見せてほしいのですが、すでに指摘されているとおり、何かチマチマしていて、しょぼいです。●とはいえ、ATG製作ならではの(?)独特の暗さも手伝って、一応の原作的世界は維持されていますし、市川崑監督の一連のシリーズをはじめとするこの後に発表される作品群よりは、大幅にマシです。あと、中尾彬の金田一も、案外悪くないです。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-10-22 01:10:06) 5.金田一役に中尾彬。さすが、若い頃からしっかり苦み走ってて、金田一さんにしてはちょっとコワい顔なんですが、それなりに朴訥とした感じもあって、意外に違和感もなく。 何だか、金田一役って、誰でもできるんじゃないの?という気すらしてきますが。 さて、本陣殺人事件。な訳ですが。例のトリックを、繰り返し映像で見せてくれはするんですが、この描写で、原作読んでない人にもトリックの全貌が伝わりますかねえ。この奇抜なメカニズムを、もうちょっと手際よく見せられないものか、と思っちゃうのですが。 庭の琴柱や鎌の存在も、原作を読んだ時に感じる不気味さが、映像ではなかなか感じられなかったり。 それ以上に残念に感じるのが、「雪の密室」の典型たるこの題材、なのに、あまりに雪の印象が薄い事で。季節外れの雪、というのは、花や蛙で示されていることからも、よく判るんですが、やっぱり事件当夜の描写においてまで雪の印象が薄いのは、ちょっとツラい。予算不足、なんですかねえ。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 05:45:37)(良:1票) 4.《ネタバレ》 田村高廣は名優だと思うが、本作についてはミスキャストだと思う。京都弁のアクセントではんなりした感じになってしまい、一柳賢造の心の奥から滲みでてくる悪意が感じられない。また、本作の象徴である高沢順子もアンニュイすぎて鈴子の純粋さが全く感じられない(これはこれでいいという人もいるかもしれない)。当たりキャストは中尾彬で、横溝正史本人がほめたのもうなずける。東宝が市川シリーズを「本家金田一シリーズ」と言っていたが、時系列的にはATGが本家といってもいいんだから、中尾彬で金田一シリーズを作ってほしかった(製作費が安くすみそうな原作で)。絢爛華麗な市川シリーズとは比べるのもおかしい作品だけど、本陣殺人事件のような滅びの美学が題材になっている作品は低予算で地味な方がむしろ良いのではなかろうか。 【陽炎】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-03-11 09:41:15)(良:1票) 3.和服でない金田一耕介とは珍しい(しかも中身が中尾彬!)。市川版「犬神家の一族」と続けて観たので、あまりのケレン味の無さが気になりますが、事件を分かりやすく丁寧に描写しているのは確か。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-04-09 22:30:14) 2.完璧を求める、ぼんやりだがと分かる気がする。 三本指の男が死ぬまでのシーンが一番泣けたが、 中尾彬はどうしても悪役顔で、 本編を見るまでDVDのパッケージ写真は 容疑者の一人だと思っていた。 原作未読だが、結局真犯人は自殺するという 金田一ものの定番はすでにここから始まっていたのか。 【Skycrawler】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-06 14:40:37) 1.こんなにうまくいくものかと疑問は抱きたくなるが、この密室トリックは日本独自のものという点でちゃんと原作を守ってましたので良いと思います。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2003-10-30 11:25:02)
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