みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
4.《ネタバレ》 宮部みゆき氏の原作を先に読んでいます。 高層マンションの一室で殺されていた家族は、実は住んでいたはずの家族ではなくて、しかも他人同士であった・・。 一言で言うなら、現代社会における人間関係の希薄さ、がテーマと思います。そして、こういった事件が起こりえる法律の脆弱性 (抜け穴) という、社会派の一面も持っている。原作はまさに現代ミステリーの最高峰で、必見の名作でした。 しかし映画版は、そのどちらのテーマも取り上げつつ、大林監督らしさが色濃く出た内容となっています。まず登場人物の多さから、ドキュメンタリータッチになったことは理解できます。それよりも、とりわけ印象的なのが、ノスタルジー漂う荒川区の一昔前の風景。どこか尾道を彷彿させるというか、、 とても愛情をこめて撮られていますね。対象的に事件の起きたマンションの冷たいこと。人間の生活感が感じられなくて、無機質な建造物といった感じ。風景にそぐわない億ション、遠目から見た二つの高層タワーの姿は、明らかにこの地域に歓迎されたものではなく、懐かしい風景や下町の人情味を破壊した悪しき土地開発の象徴とされています。 もちろん事件は人間がやったことですが、犯人の動機や心の闇にはさほど言及することなく、むしろ事件の「理由」として、そういった人間を生み出した時代性や環境の変化も背景にあることを見逃すことはできません。 オープニングの軽さや、視聴者に考えさせるべき問題提起を画面上に文字でナレーションしたり (ラストとか) 、やや演出面に難を感じましたが、名作「理由」の映像化としてはこれしかなかったように思えます。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-04 20:07:34) 3.《ネタバレ》 凡作。もともと大林宣彦監督の落ち着きのない映像は苦手である。それは好き嫌いの問題ではあるのだが、これなら小説を読めばよいのではないか、とは感じてしまう。話がつまらないわけではないが、消化不良な点は否めない。【ネタバレ注意】そもそも“映画化”までネタにする必要があったのだろうか。なぜ雨の中で傘も差さずに赤ん坊を抱きかかえて現場に行くのか。自分はよくても赤ん坊が病気になったらどうするのか。犯人は病気だったのか。どうして落ちたのか。なんだかスッキリしないまま終わってしまった。 【mohno】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-24 21:43:50) 2.《ネタバレ》 極めて異常で凄惨な殺人事件を題材に扱っているにも関わらず、なんとなく爽やかで且つファンタジックな後味が残るのは、この一種独特の大林監督の演出手腕ゆえという事なんでしょうか。多くの手練れ役者がひしめくこの映画でも、僅かな出演場面にも関わらず「大人になる前の少女たち」が、誰も彼も皆魅力的に描かれていますね~。かつてヒロインを演じた小林聡美・中江有里・宝生舞なんかを差し置いて。実はそこが一番大林監督作品らしいなあと自分は思いましたが(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-01-25 15:47:21) 1.物語としては面白い。 殺人事件の真相を知りたいという気にさせてくれる。 ただ残念なことに一部の役者の演技が酷すぎる。 下手というよりは、演出でそうさせられてるんだろうけど、 気持ち悪いとしか言いようが無かった。 そういった苦難を乗り越えてようやく迎えたラストがまた酷い。 映像的にしょぼいシーンがあると途端に作品全体がしょぼく感じる。 無駄なシーンをカットして編集し直せば、もっと良い作品になりそうな気はする。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-25 07:17:18)
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