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日本の悲劇(1953)

1953年【日】 上映時間:116分
ドラマモノクロ映画
[ニホンノヒゲキ]
新規登録(2004-10-09)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2019-10-31)【イニシャルK】さん


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監督木下恵介
助監督川頭義郎
キャスト望月優子(女優)井上春子
桂木洋子(女優)井上歌子
田浦正巳(男優)井上清一
上原謙(男優)赤沢正之
高杉早苗(女優)赤沢霧子
佐田啓二(男優)達也
柳永二郎(男優)岩見
高橋貞二(男優)佐藤
須賀不二男(男優)藤田
多々良純(男優)闇屋風の男
日守新一(男優)一造
北林谷栄(女優)すえ
淡路恵子(女優)芸者
谷よしの(女優)
桐野洋雄(男優)
青木富夫(男優)
脚本木下恵介
音楽木下忠司
撮影楠田浩之
高村倉太郎(撮影助手)
製作桑田良太郎
配給松竹
美術中村公彦
編集杉原よ志
録音大野久男
西崎英雄(録音助手)
照明豊島良三
飯島博(照明助手)
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3.《ネタバレ》 随所に実録映像、時事ニュース映像、新聞記事を挿入し、戦後日本の混乱期の世相を伝えている。一家庭が崩壊する姿を描いて、「日本の悲劇」とはいかにも大仰である。その意図は、個人の悲劇を「世の中のせい、政治のせい、戦争のせい」とみなし、個人の不幸の責任を国家が負うべきだと考えているのだろうか。そこまで極端でなくとも、責任の一端は国家や政治にあると訴えたいのだろう。結論から言えば、実録映像等などは一切不要である。戦争未亡人春子一家の悲劇を粛々と描けば、それはそのまま国家批判、世相批判につながるからだ。そもそも個人の不幸と国家を同一には論じられない。
主題は家庭の崩壊である。春子にすれば、戦後の混乱期の中、女手一つで二人の子供を育てるのに死にもの狂いだった。二人を盲愛し、その将来を心配する余り、我武者らに闇屋をやったり、売春めいた行為に走ったり、子供達を義理の弟夫婦にまかせて住み込みで旅館の中居になったり、相場に手を出したり、気が付けば海千山千、世間の裏表を知り尽くした女丈夫になっていた。娘にすれば、闇屋や売春行為などをする母親を到底許せるものではない。また、従兄に強姦された傷心から人を信じることが出来なくなってしまった。一方で不倫相手との逃避行にも惹かれる。息子にすれば、大学には行かせてもらったものの、医師になれる将来性は無く、老医師の養子に入るしかない。母の婚前交渉による妊娠は不潔である。客観的に見れば、母親が二人の子供と別居したことが最大の問題である。これにより二人は母親に見放されたと思い込んでしまった。電話や仕送りでは愛情は伝わらない。膝下において育てることが重要である。二人に去られたことで、生き甲斐を喪失したと感じた母親は咄嗟に鉄道自殺してしまう。娘も息子も生きているのだから、自殺するほどの境遇では無いと感じたので意外だった。同情の念は浮かばなかった。演技は達者なものの、主演女優に魅力がなく、終始退屈に感じた。こうした役柄は同情を引きやすい、可愛い手合いの女優が演じるのがよい。この母親にして娘が美人過ぎる。 よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-06 17:49:02)

2.突っ込んでいくといろいろ深い部分もありそうなのだが、この話の展開は、日本がどうのとか敗戦がどうのというよりも、各登場人物の個人の資質に依る部分が大なのではないだろうか。ラストシーンのインパクトにかなり頼っているような気がする。ただし、家族間のすれ違いや崩壊を正面からテーマ化したという点においては、今に至るまで類作はあまり見当たらず、その意味で貴重。 Oliasさん [DVD(邦画)] 6点(2009-06-17 23:34:16)

1.《ネタバレ》 悲劇というより、世の殺伐たるを嘆いてる様かの内容。
他人を信じようとはせず、自分の殻に閉じこもる。
そんな世界観が作品内を支配していて、どうも好きになれない。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-06 12:13:34)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 7.64点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 3.66点 Review3人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

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