みんなのシネマレビュー

麦の穂をゆらす風

The Wind That Shakes The Barley
2006年【アイルランド・英・独・伊・スペイン・仏】 上映時間:126分
ドラマ戦争もの
[ムギノホヲユラスカゼ]
新規登録(2006-11-08)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2023-03-23)【イニシャルK】さん
公開開始日(2006-11-18)


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監督ケン・ローチ
キャストキリアン・マーフィ(男優)デミアン・オドノヴァン
リーアム・カニンガム(男優)ダン
ロジャー・アラム(男優)
内田夕夜(日本語吹き替え版)
大黒和広(日本語吹き替え版)
浦山迅(日本語吹き替え版)
脚本ポール・ラヴァティ
音楽ジョージ・フェントン
撮影バリー・アクロイド
配給シネカノン
あらすじ
1920年。アイルランドの田舎からロンドンに出て勤務医になろうとしていたダミアンは、出発駅のホームである光景を見てしまった。引き返した彼は宣誓してレジスタンス兵士となり、祖国独立のための戦いを始めた。いまだ目には見えない「自由」のために…千年近くも揺らぎ続けている、ケルト人の泥沼の苦悩を切り取った「隷属」から「共和制」までの激しい1ステップ。

エスねこ】さん(2007-05-11)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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15.《ネタバレ》 舞台は1920年くらいのアイルランド。アイルランド独立戦争と休戦条約締結後のアイルランド内紛を扱っています。青々とした草に覆われているものの、どこか寒々しい感じがするアイルランドの片田舎。草木の緑だけが鮮やかな原色で、人の生活にかかわるものは、落ち着いた褐色。そんな片田舎にも英国軍による支配の手が伸び、反抗的な者が次々と殺されていく中、暴力には暴力で対抗するほかないと、独立闘争に身を投じていく男達が描かれます。密告により、主人公一味は英国軍に一網打尽にされてしまいますが、主人公の兄に対して行われた、ペンチで手の爪を剥ぎ取る拷問には、思わず身がよじれました。人体破壊としては、最も軽い部類にもかかわらず、痛さ100倍ってのが、つくづく不思議な器官です。いろいろとあった後、殺し合いが過熱したところで、休戦条約が結ばれますが、軍隊による暴力的支配から、非暴力的支配への移行という妥協案に対して、条約を受け入れて、段階的に独立に向かおうとする条約賛成派=国防軍と、死んでいった戦友の意志を背負い、一気に独立を勝ち取ろうとする条約反対派との対立が生じます。民衆がひとたび武力を手に入れてしまい、なまじ独立戦争を戦って、殺さなければ殺される状況が日常化していたため、個々人の意志が凛々しいまでに強く、しっかりしているほど、コントロールを失ってグダグダになるという。結果、独立戦争を戦ったもの同士による殺し合いに発展します。世界中で起きた、または、起きている内紛も、似たようなケースは多いんだろうなあと感じました。 camusonさん [DVD(字幕)] 6点(2024-02-01 17:35:16)

14.2008-04月鑑賞。最近はボケてきたのか、よく思い出せない。点数は6点としていた。 ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-17 11:04:16)

13.《ネタバレ》 両国の緊張の歴史になじみがないので、しばらくは、牧歌的な日常での抗争に現実味が感じられなかった。だが話がのみこめるにつれ、それこそ、北の国のきついウィスキーのようにその独立運動の徹底と妥協との葛藤が胸にしみた。奴は敵だ、敵を殺せ。この単純なパトスは世界のあちこちで未だ説得力を維持し続けている。 ねこひばちさん [DVD(吹替)] 6点(2011-03-10 18:19:13)(良:1票)

12.《ネタバレ》 ケン・ローチ作品は、一方的なリベラル視点の映画だろうということで、面白くなさそうで敬遠していたのだが、食わず嫌いも良くないだろうと思って鑑賞してみた。結論からすると、なかなか興味深い歴史モノだったが、鑑賞前の予想と大差は無かった。
1920年代のイギリスによるアイルランド支配が続いていた時代の話だが、当然ながら、視点は徹底的にアイルランド側だ。鬼のようなイギリス兵が傍若無人にアイルランド人を弾圧している。中国映画に出てくる日本軍兵士を想像してもらえば分かりやすいだろう。そんな中、主人公のデミアンは、医者としての将来を嘱望されながらも、兄のテディと共に独立運動に身を投じてイギリス軍を狙ったテロ活動を行う。彼らの活動は一定の成果を上げ、イギリスはアイルランドを自治領とすることを決め、兵士たちを引き揚げた。
しかし、ここからが難しい。デミアンたち主戦派は、あくまでも完全な独立をもぎ取るために活動を継続しようとする。しかし、兄のテディは自治領として成立したアイルランド自由国軍に入り、ここでかつての同士だった兄弟は袂を分かつことになってしまった。兄弟が急進主義者と漸進主義者として対立することになり、ここから物語は俄然面白くなるものと期待させられた。が、ここでも製作者側がデミアンに肩入れしてしまっているため、物語に厚みが出ない。もちろん、テディが悪人として描かれることは無いし、両派が議論する場面もあるのだが、基本的に「大義はデミアン側にあり!」という姿勢で描くから、どうも気持ちが盛り上がらないまま終わってしまった。
カメラワークやアイルランドの美しい風景はとても印象的だったので6点をつける。 枕流さん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-28 17:54:27)

11.《ネタバレ》 暴力が更なる暴力を生み出し、世界中の紛争地域のいたる所で今も、そして過去にもこんな悲しくどしようもない現実がどれ程繰り返されてきて、人間はこれからも続けていくのでしょうか。繰り返し観たいと思う映画ではないですが、俳優陣の熱演が本当に素晴らしく、一見の価値のあるいい映画であると思います。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-29 21:21:54)

10.期待以上のモノではなかったけど、「人間ってヒドイ事するんだな」ってあらためて思った。兵士が戦うとか一応法に従っての処刑はいいとしても、一般市民への虐殺はないよな。コレみて中韓の反日感情は永遠に消えないだろうなってあらためて思った。きっとココに出てくる英軍以上の事はしたんだろうし。で、その事がしっかり教育されて代々受け継がれるしな。日本は空襲や原爆落とされて一般市民が虐殺されたけど、目の前でヒドイ仕打ちがあったわけじゃないので、反米感情が薄いのか?それとも元々の国民性なのか?教育の問題なのかな?って気もするけど。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-20 05:43:36)

9.暴力は何も生み出さない。憎しみが連鎖するだけです。デミアンが「逃げようとしていた戦争からもう逃げ出せない」というようなことを言いましたが、それが全てを表しています。とても悲しい映画です。しかしきっとこの映画はわざと感情移入をしづらくし、客観的に描くことでこの無益さを伝えたかったのだと思います。
映画としてはそこまで観るべきところはありませんでした。リアリティはあるけど。 Balrogさん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-04 00:46:03)

8.貴重な映画だ。アイルランドの歴史を紐解くという意味で。 Yoshiさん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-24 23:18:05)

7.《ネタバレ》 「本当に貧しいもののための国を建国する」。
その理想に主人公は殉じます。主人公だけではなく、この理想を頑ななまでに追求する彼の仲間たちはこの先もずっと殉じていくのでしょう。
でも少し冷静になって数々の歴史を振り返って見るに、かつてこの地上でそういう国が誕生しその理想郷を実現したことがあったでしょうか?フランス革命のジャコパン党が?その後のパリ・コミューンが?それとも20世紀ロシアのボリシェヴィキが?
悲しいことに「本当に貧しいもののための国」を作ることは何故か殺戮の繰り返しに繋がってしまう。それを押さえ込もうとする恐怖政治に繋がってしまうのです。それが金持ちの邪悪さのためなのか、貧しい者の愚かさゆえなのか、その辺のところは私には正直よくわかりません。でも何故かな、この映画に関しては私は、理想からは外れて変節したと見える兄テディの姿勢に一番共感を感じました。矛盾しているかもしれないけど、国を流血の泥沼化から抜け出させるのは理想ではなくこういう卑劣にも見える現実的決断なのじゃないだろうか、とね。
もしも、この映画が弟のデミアンではなく兄のテディを主人公にしたものであったなら・・・そちらのほうがある意味「秀作ではあるがどこか甘さの残る」本作に比べより壮絶で胸に迫る作品になったような気が私にはしてなりません。かつてはあんなにも憎んだ英軍と同じ立場に立たざるを得なかった男。その苦悩を細やかに丁寧に描いたような映画のほうが個人的には観てみたい気がします。
ぞふぃさん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-17 17:07:02)

6.《ネタバレ》 アイルランド独立戦争を庶民の視点から語られます。理不尽な抑圧に反抗して戦争に未を投じ、内戦でかつての仲間と戦わざる得なくなるというストーリーの中に救いがなく、見ていて辛いですね。前半は淡々としていて、とっつきにくかったです。 カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-15 11:24:09)

5.《ネタバレ》 アイルランドの美しさと、それと相反する人間同士の争う醜さ、昨日まで仲間だったものが殺しあう現実。ストーリー自体は淡々と進んでいき、退屈感もありましたが、そこで生きる人たちの理想と現実の合間での葛藤など、良く描かれていたと思います。ただ、自分たちの生活からは想像できない世界ということもあり、あまり主人公達に感情移入はできなかった。 コスッタルイさん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-30 19:42:07)

4.《ネタバレ》 アイルランドの歴史とか、自由を求める難しさが詰まった映画。英国軍とアイルランド独立を願うIRAとの激しい内戦。裏切りを認めず弟分を射殺するシーンや焼き討ちにあう我が家・・・やるせなさでいっぱいになります。面白いというよりは知っておくべき真実かな。 うさぎ大福さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-22 18:57:30)

3.《ネタバレ》 国家の独立のための戦い、そして独立した後も国家を建設していく上での考えの相違での内戦。時には愛する者や仲間ですら引き離され、兄弟と言えども対立する。日本に住んでると他人事に思いがちですが、こういう事って普通にあり得るのだなと考えさせられました。アイルランドの美しさも引き立ち、物語的にも全く飽きの来ない作品でしたが、人間の愚かさ、残酷さが目立ちすぎて、その先のメッセージ性がイマイチつかめませんでした。但し出演者の演技は文句無しでしたし、観て損のない作品だとは思います。でもあまりに救われない話ってあまり高い点数付けたくないんですよねえ・・・。一番痛かったのは指の爪をはがす拷問です、思わず目を背けました。 まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-29 21:41:57)

2.《ネタバレ》 アイルランドを象徴する美しい緑色をバックに、繰り広げられるは銃声と殺戮のシーン。「人間らしい生活がしたい」というもっともな叫びはかき消され、裏切ったとはいえ仲間を殺し、命を賭して自由を手にし、憎き英国軍が去ったと思ったら今度は仲間同士の戦いが始まる。この物語から長い時を経た今でも、どこかで誰かが同じような想いをしているだろう。人の心を引き裂くだけの無惨な戦いはいらない、観た人がそれを強く想い学ぶための映画であって欲しい。最後まで観るのが辛かった。 のはらさん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-29 00:46:25)

1.「面白い」or「面白くない」で言ったら、断然面白くない映画。しかし、リアルに人間の心理が描かれておりとってもお勉強になる映画。まっすぐに生きていくことの難しさを痛感した。 Keicyさん [映画館(字幕)] 6点(2007-01-18 20:39:50)

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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.46点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
312.44% line
437.32% line
549.76% line
61536.59% line
7512.20% line
81229.27% line
912.44% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

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