みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
5.《ネタバレ》 映画としては最後の方まで展開、というか主人公がなんのためにいろいろな人助けをしているのかが読めなかったので最後までしっかりと見ることができた。しかし、オチの臓器移植に関してはなんだかな~って感じだし、移植問題を取り上げるとするならいい加減すぎるだろって感じだった。 【ほかろん】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-06-12 19:49:09) 4.《ネタバレ》 原題が「Seven Pounds」(7ポンド=約3.18kg)。 シェイクスピアの「ベニスの商人」に出てくる金貸しが、貸した金の代わりに借りた人の体から1ポンドの肉(=命)を要求するシーンがあるんだけど、これになぞらえて7ポンドの肉=7人分の命としているんでしょう。 臓器提供のテーマ自身は興味深いんだけど、事故を起こしたんだとしたら、まず遺族への償いが先に来るんじゃないかなぁ。 そこをきちんと描いた上で、最後まで謎を引っ張るミステリーちっくな演出にせずに、きちんとしたヒューマンドラマにした方が感動できたし、臓器提供の問題をきちんと世に問えたんじゃないかと思いました。 【かずろう】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-09 17:26:58) 3.《ネタバレ》 主人公がなぜそうしようとするのか、ということは終盤まで明らかではないが、何をしようとしているのかについてはかなり序盤の段階でわかってしまう。そのため、衝撃のエンディングといわれても、すっきりするものは何も残らない。このサイトを含め見た人たちの感想を見ても、何を贈られたかに関しての記憶はかなりばらばらである。つまり、あまり印象に残らないエピソードがばらばらに並ぶため、最後まで見てもつながらないのである。どうして骨髄採取の時には局所麻酔だったのか(自分を罰するため?)、どうしてピアニストと心臓をもらった女性が最後に会うように手配したのか、などよくわからないところが数多く残る。これらの確認のためにDVDが出たら借りてみてもいいかなとは思うが、何度も繰り返し見たいと思うような映画ではない。 【HK】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-03-03 16:46:39)(良:1票) 2.《ネタバレ》 終始愁いに満ちたムードに包まれている映画。主人公ベンはある計画を立てている。友人や弟を巻き込みながらそれを進めていくのだが、観客にはそれが何の計画なのかラストの場面になるまでわからない。これが観客に一貫した緊張感をもたらし、飽きさせない。導入部でラストの一部を見せるのもうまい演出だ。美しいハブクラゲを使った自殺方法も印象的だ。 一方ネタ割れしてから振り返ってみるとどうだろうか。ベンは不注意から自動車事故を起こし、最愛の妻を含めた7人を死亡に至らしめた。(本来なら交通刑務所のようなところに収監されているのだろうが、そこのところは無視しよう) 罪悪の観念から自殺願望に取り付かれてしまったが、お詫びのしるしに、自分の臓器を7人に提供しようと考える。弟に片肺、福祉児童課の女に肝臓、白血病らしき子供とアイスホッケーのコーチに骨盤移植をする。そして家を暴力夫におびえる母子にあげる。残るは検体。盲人に網膜を、心臓病患者に心臓をと考える。しかし誰に贈るかを決めるにはルールがあって、第一に性格のよい人、第二に困っていても自分から他人に助けを求めない人ということ。養護施設のオーナーはこのふるいに落とされ、殴られる始末。 心臓病患者のエミリー・ポーサとは打ち解け、恋仲になってゆく。だが、それで自殺の決意がゆるぐわけではなく、ポーサの延命時間が短いとわかると自殺を決行する。 迷惑をこうむったのは、後始末を頼まれた親友と、国税局のIDカードを無断使用された弟と、モーテルのオーナーだ。 一般に自殺志願者は他人のことなど考えない。ましてやストーカーまがいのことをしてまで、他人の身元調査などするエネルギーはない。そういう意味では特異のケースだ。 結論として自殺はよくない。検体のために自殺するなど愚の骨頂だろう。まねする人が出てきたら、誰が責任をとるのか。それに死んで奥さんに合わせる顔がないのでは? 【よしのぶ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-27 19:46:17)(良:1票) 1.《ネタバレ》 結論を抜きにすれば、全体的にはそれほど悪くはない映画とは思う。(賞を取りたいという)関係者の熱意やマジメさは十分に伝わってくるレベルの高い仕上がりにはなっている。 問題は、ベンの選択に対して賛同や共感ができるかどうかだろうか。批判を承知で映画を作っているとは思うが、「他人の人生を不幸にした者には、ああいう形でしか救いがない」というオチでよいのかどうかは疑問に思う。もし、そういう人が本作を観たとすると、どういう気持ちになるだろうかと考えてしまう。 映画というものは、観た者に対して、希望や夢を与えてくれるものではないか。 確かに、ベンのような気持ちになり、誰かを救いたいという気持ちは分かる。 彼のプランも十分に理解はできるが、エミリーとの出会いにより、ベンの心に何らかの変化が生まれて欲しかったところだ。 自分を犠牲にして誰かを生かすよりも、“償い”の方法には別のものもあるはずだと。 エミリーと接することで、人を救う方法には様々な形があるということを。 病気に苦しむ誰かの人生を助けようとして、助けようとしている誰かに逆に助けられていると気付く。そういうものが人生ではないのだろうか。 ベンの閉ざされた心を、死に迎えつつある病人のエミリーならば開くことはできたはずだ。仮に、エミリーが死ぬことになっても、エミリーはベンを助けることができれば、人生の意義を見出せたのではないか。ベンは愛する人を含めて多くの人を救い、助かる見込みのない愛する者を救いたいという想いを成就させたものの、彼の人生はある意味では絶望のままで終わってしまうこととなる。 どんなに酷いことをした者であっても、人生は続いていくものではないか・・・。 親友がいて、弟がいて、愛する者がいながら、一人で背負った苦しみから、誰も彼を救うことができなかったことが、何か寂しさを感じる。 気になったのは、交通事故を起こした者が考えることは「自分を犠牲にして誰かを助ける」ということよりも「もう二度とクルマには乗らない」ということではないか。 暴れたら事故が起きそうな大型犬をクルマに乗せることが、果たして事故を起こした者のやることだろうか。 映画自体はマジメには作られているが、こういったことも含めて根本的な部分で本作には相容れないところがあるので、やや評価を下げたい。 それにしても、序盤のアップの多さはなんとかならないものか。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-21 23:08:28)(良:1票)
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