みんなのシネマレビュー

ランジェ公爵夫人

Don't touch the axe
(Ne touchez pas la hache)
2007年【仏・伊】 上映時間:137分
ドラマロマンス小説の映画化
[ランジェコウシャクフジン]
新規登録(2009-08-03)【なんのかんの】さん
タイトル情報更新(2011-03-23)【レイン】さん
公開開始日(2008-04-05)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督ジャック・リヴェット
キャストギョーム・ドパルデュー(男優)モンリヴォー将軍
ジャンヌ・バリバール(女優)ランジェ公爵夫人
ビュル・オジエ(女優)ブラモン=ショーヴリ妃
ミシェル・ピッコリ(男優)ヴィダム・ド・パミエ
原作オノレ・ド・バルザック「十三人組物語」第2話「ランジェ公爵夫人」(旧題「斧に触れるなかれ」)
脚本ジャック・リヴェット
製作エルマンノ・オルミ
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1.《ネタバレ》 字幕の使い方が面白い。「彼はこの言葉に稲妻に撃たれたようになった」なんてのが平気で出てくる。おいおい、映画なんだからそれを演技で見せてくれよ、と一瞬思ったが、考えてみれば、今までの映画で「稲妻に撃たれた」ようなショックの演技で納得のいくものがあったかと振り返ると、だいたい大げさにビクンとなって口をあけたりし、さらにはご丁寧にガーンという効果音がはいったりもして、もう映画の中だけで定型になってる様式を反復していたわけだ。それなら字幕で表現したほうがその人物の内面に入れる、って思う監督がいてもいい。映画が得意とする描写、不得意とする描写を峻別し、不得意方面は字幕でサッサと済ませてしまう、そういうことなんだろう。で何が得意なのかというと、この監督にとっては、男女の心理の探り合いなわけ。危険な女と朴訥な男の関係が揺れ動いて逆転していく話。一組の男女が恋愛において優位に立とうとゲームを繰り広げていくの、神が介入する高みに至るまで。こういう形でしか愛し合えない男女の滑稽さなのか悲劇なのか、とにかくそういう話と見た。バルザックとリヴェットのコンビでは『美しき諍い女』も、画家とモデルのほとんど格闘といっていい心理闘争の映画だったし、フランス人はこういうのが好きなのね。ただこれは「十三人組」という秘密結社の連作物語の一編で、原作では序文を初めその結社についてミッチリ書かれてるんだけど映画では説明がなく、誘拐の場やラストで突然現われる連中が、これだけ見た人にはなんだか分からなかったのではないかなあ。 なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-04 12:07:37)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 5.25点
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