みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
36.《ネタバレ》 警察の対応のおかしさや話の矛盾と言うか粗雑さも目立つが そこはこの話の主題ではないので脳内処理するにしても、主人公の妻夫木は 被害者女性の態度に多少の問題があったにせよ結局の所、絞殺してる訳で感情移入しにくい。 もみ合った末に打ち所が悪く事故死に見える位の方が同情も出来るかもなぁ。 恐らくラストシーンにつなげる為に絞殺の設定にしたのでしょうが そのラストシーンの深津絵理を絞殺しようとするシーンも蛇足かと。なんと言うかベタに感じる。 見る側に本当に悪い奴だったのか、それとも彼女を為を思っての行動なのかなどなど 想像させる意図を作りたかったのね。と勘ぐってしまって。ない方が良かったかなぁ。 全体的にありがちな古典的ストーリーというか設定の寄せ集めのように感じる。 しかし序盤は見せ方が良く気がつけば自然と話に引き込まれて居る上手さがあったし 映画を見た後も誰がどれぐらい悪いか考える余韻がある。 この映画の悪人度を考えるなら、凶悪殺人を10、法律ではなく倫理・モラル違反を1とするなら・・ 妻夫木聡 悪人度 8 絞殺は目の前に藻掻き苦しむ姿を相応の時間目にするわけで悪質度が高い。 深津絵里 悪人度 2 幇助は罪。だが居場所が無い人間の行動として解らなくもない。 岡田将生 悪人度 6 描かれて居る通りの人間。何があっても同情の余地なし。 満島ひかり 悪人度 3 裏の顔としての言動や行動は不愉快だがこのような女性はゴマンと居る。 柄本明 悪人度 4 被害者の父親として当然の感情と行動とも言えるが相手は実行犯ではない。 樹木希林を騙した悪徳業者 悪人度 7 この話は不必要だったかな。 あと映画の評価には関係ないがコミュニケーションが苦手な建設作業員でスポーツカーに乗って ネットで知り合った女性に他県まで会いに行く主人公の姿を見ると恥ずかしながら 何だか過去の自分が重なってちょっと身につまされる思いも。そういう意味では この主人公は自分にとってリアルでした。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-08-03 23:49:19) 35.《ネタバレ》 妻夫木聡と深津絵里レベルの顔面偏差値男女が出会い系で出会うこと自体にリアリティがないのは仕方ないが、それを少しでもリアルに見せるための当時の妻夫木の演技力(役作りも含めて)が不足している。これで日本アカデミー賞最優秀主演男優賞かーという感じ。プロットは良かったので勿体ないなあという感じ。柄本明、樹木希林、深津絵里は良かった。満島ひかりは彼女の他の作品ほどのインパクトなかったな。マスコミの醜悪さが描かれていたのは忖度してなくて良かった。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-07-29 12:58:51) 34.《ネタバレ》 人を殺した祐一が社会的には一番の悪人だろうが、殺された女も同情できないくらい嫌な女だし、その女を物のように車から捨て去る男、祐一を捨てた母親、祐一の祖母を騙す詐欺師など、いろんなタイプの悪人要素を持つ人物が揃っている。 その中では、祐一は悪人というよりバカな奴という印象。 光代を共犯にしないために殺すフリをしたというシーンだと思うが、警察の現れるタイミングがそんなにどんぴしゃで都合よく合うものかと不自然に思えた。 祖母役の樹木希林の何とも言えない哀感がたまらない。とんでもない身内を持ったがための悲哀が滲み出ている。 【飛鳥】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-07-05 22:48:03) 33.人は誰しも悪人になる素養がある。 犯罪を犯すことは勿論「悪」だが、それ以外にもたくさんの「悪」があり、根っからの悪人でなくても「悪」に 染まることもある。 そうゆう事を本作は表現したかったのかなと自分なりにボンヤリと解釈。 同じ原作者吉田氏の「怒り」がガツンと響いたので、同じ期待をしたけど少し物足りなかった感じです。 【tonao】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-01-28 17:01:43) 32.作品の中に、罪を犯した人、罪を犯しかけた人、残念ながら法律的にはOK(?)な人、いろいろな登場人物が出てくるけれど、結局は、「口数の少ない気の毒な人」と「口数の多い不愉快な人」に分かれてしまう。 ステレオタイプなこれらの人物像に対し、ぶち上げたタイトルが『悪人』ですから、いささか結論むき出しの印象が。「はい、これは皮肉ですよ」と断ってしまうと、もはや皮肉は皮肉でなくなってしまう。 まあ、寡黙な人というものは、良くも悪くも、映画の中でかえって存在感を示したりもするもんですけどね。ただ、本作の場合、そこに「寡黙な人々同士のつながり」を絡めることで、彼らの存在を光らせています。主人公の男女二人の関係はもとより、犯人の母親に路線バスの運転手が声をかける場面だとか、被害者の父親のレンチが別の登場人物の手によって怒りの表現になったりだとか。 寡黙な登場人物だからこそ、視線が活きる場合もあったり。 という魅力もあるのだけど、総じていうと「妻夫木クン、カワイソー」という印象に落ち着いてしまうのが、ステレオタイプな人物描写の弱さかな、とも思えてきます。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 6点(2019-01-04 07:38:49) 31.公開時に飛行機の中で見たのを、Amazon Primeで再見。 本当の悪人は誰なのか?ってことだけど、なんともいえないねー。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2018-11-12 01:07:16) 30.《ネタバレ》 「悪人」というタイトルは殺人事件を犯してしまった主人公を差しているのかと思っていたら、そんなに単純な話ではなく、人間誰しもが持っている闇の部分を描いている映画になっていて、演じている俳優たちの演技も素晴らしく、淡々とした展開だが、最後まで集中して見ることができた。とくに事件の真相が明かされるところまでは目が離せない。しかし、事件の真相が明かされてからの主役ふたりの逃避行にイマイチ乗ることができず、行動がすごく浅はかに見えてしまい、共感はできない。演じる妻夫木聡と深津絵里は熱演していて、演技自体はいいだけにこれはちょっともったいなく感じた。(ついでに言うと前半で初めて会った二人がいきなりラブホテルに行く展開は理解できない。)それよりも娘(満島ひかり)を殺された父親(柄本明)には少しだけだが感情移入することができた。しかし、増尾(岡田将生)のある一面だけを見て人間性を判断しているあたりは「こういう人いるよね」と妙に客観的になってしまったのも事実だ。主人公の祖母(樹木希林)が騙されるエピソードはほかと何も関わりがなく、浮いて見え、取りあえずこの祖母にもなにかないとと付け足した感じが否めない。演出に関しては見る人をグイグイ引き込む力があり、最初に書いたように見ていて退屈はせず集中して最後まで見ることができるのだが、ドラマとしては描き方が一面的な人物が多く、薄みで物足りなさがある一方でいろんなことを描きすぎて大味に感じるという印象が残る。このあたりはもう少しなんとかなったのではと思うと惜しい映画だと思う。音楽は久石譲なのだが、彼の最近の担当作品の中では久々に耳に残るようなテーマ曲だったのは良かった。それともう一つ、作中で出会い系サイトが重要な役割をしていて、主役ふたりが出会うきっかけも出会い系サイトなのだが、深津絵里(ラストのタクシーのシーンでの抑えた静かな演技が良い。)がネットで男と知り合う役を演じていると「(ハル)」をつい思い出してしまう。本作でも赤い服を着て白い車に乗っているのでなにかよけいにかぶって見えた。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-09-20 12:02:18) 29.テレビでやっていたので観ましたが、予想よりずっと良かったです。簡単に「主人公=殺人=悪人」として描かず、遠回りに周りの人間にもかなりの悪人が居たんだよ的な描写が多いです。 しかしながら前提条件として殺人=悪人なので、そういう意味ではシッカリ淡々と描いてあったりもします。美化しようが言い訳しようが結果が伴うということを描いてあるので、ドラマチックな演出もあまりありませんでした。リアルという意味では割と真面目にリアルなほうだと思います。 ただ・・ 被害者側の立場で鑑賞すると納得ゆかない映画だと感じました。頑張ったほうだと思いますが、作り手側が加害者に感情移入していると言わざるを得ない仕上がりです。(加害者側の樹木希林の演技が心に沁みましたので、この点は必見です!) 【アラジン2014】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-11-05 13:37:36) 28.《ネタバレ》 原作を読んだ時のイメージだと、もっと主役の二人がサエない男女だった。 車だけ立派で女にモテないダッサイ男と、これまたモテないであろう、 垢抜けない紳士服屋の女性店員。それに対して、演じている二人が、 どうにも美しい男女で…。特に深津さん。 彼女がコナカで働いていたら、男たちが放って置かないだろう…と 考えずにいられない。それを言ったら映画にならないと反省しつつも。 一方で、深津さんの顔の線の美しさが、光代の哀しみに似合う。 清水祐一に腕を捕まれた時の石橋佳乃(満島)の叫び。素晴らしい。 よくホラー映画で見掛ける安っぽい「キャー」とは、次元が違う。 雨の中、父・佳男(柄本)が語り掛ける。「お前は、悪くない」。 そりゃ、そうだ。いい男見付けて、彼女なりに頑張っただけなのだから。 その後の八つ当たりが悪かったのだが…。 祐一のGT-Rにドラレコが付いていれば、こんな事にはならなかったのに…。 【じょるる】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-14 00:34:01) 27.本筋からははずれますが,榎本さんが学生たちに言っていたことが,40代毒男にはなんとなく刺さりました.一所懸命生きているつもりではあるのですが... 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-29 00:52:46) 26.《ネタバレ》 主人公(妻夫木)が一番損。歯車がずれると、人間愚かなもの。深津絵里も現実を見れない点では悪人か。 【たこちゅう】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-11-25 12:47:06) 25.人の出会いはいいこともあれば悲しいこともあるんだということを再認識した。 【cas385】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-05-06 19:48:05) 24.人間って弱い。 【akila】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-01-02 23:43:41) 23.《ネタバレ》 『告白』もそうだったけど、最近「へらへら生きる者」と「本気の者」の対比の映画が多いな。「本気」に生きる難しさ、って言うか(この二作に岡田将生はどちらにもトホホな役で出演していて偉い)。デートの後で金を渡され傷ついた深津絵里が車で送られたとき、「本気やったと、ダサかやろ」と呟く。「呟き」だけれどほとんど「叫び」であり、つい観ながら「そんなことない、そんなことない」と呼びかけてしまう。そのあと妻夫木君も洋服店を訪れ「本気やった」と告げる。「そうそう、それでいい」とこちらもうなずく。岡田将生一人がへらへら役を任されててちょっと気の毒なんだけど(あと松尾スズキの催眠商法男も、社会にタカを括っている点でへらへらに分類されるか)、彼に関する柄本明の「大切な人はおるか」のモノローグが流れ、それぞれの大切な人が描かれていくあたりはキュンとした。言ってみれば道徳演説で普段なら抵抗を感じるところだが、前に「ダサかやろ」で深津絵里に釘を刺されているので、ダサく感じることを許されない。全体、いろいろ引っかかりかけるところで、あのおずおずとした「ダサかやろ」が蘇ってきて、観ててへらへら小馬鹿に出来ないのだ。ずるい。映画としていいなと思ったとこは、妻夫木君が食事中に母親から警察が来たことを知らされるあたりの演出。ビクッとしたりオドオドしたりがなく、黙々と食ってていきなり吐くのがいい。あと深津絵里の店員としての客への応対。日常の倦怠感をことさら出さず、熟練さを見せて長くこの仕事をやってきた心の裏を感じさせる。この事件に外側から巻き込まれていく深津と柄本の仕事場に、どちらも鏡という世界を裏返しに見返す装置があるのは偶然か。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-14 10:26:29)(良:1票) 22.地上波のカットしまくり版を見てレビュー書くのってどーよ、と思うが、お金払ってDVD借りる気にはならんだろうし、多分カットされたシーンは、お茶の間に流せないようなシーンばっかだったんだろうから、別に大勢に影響ないか、と思って書くことにしました。というわけで、原作は既読。吉田修一ファンの方には申し訳ないんだが、私はこの人の作品2本しか読んでいないけれども、嫌いです。もう1本読んだのは『さよなら渓谷』。選択が悪かったんだろうけど、まあ、嫌いになっちゃったもんは仕方ない。なので、本作もゼンゼン期待しないで見た次第。というか、むしろ、こき下ろしてやろうと手ぐすね引いて見たといっても良いくらい。ところがところが。あら、結構イイじゃない。原作じゃムカついた、佳乃の殺害シーンの描写も、こっちは見ていて「ひでぇなー」としか思わない。これは、多分、満島ひかりの演技が上手いからでしょう。始めから終わりまで、まあ、ムカつくことなく見れたのでした。脚本に原作者も参加しているけれども、こういうのって、むしろ失敗するケースが多いと思うが、本作に限っては成功していると思う。そうか、吉田氏は、こういうことが書きたかったんか、と、原作を補うものがあったような。この人は、小説家より、脚本家の方が向いてんじゃないか? とさえ思った。・・・とはいえ、まあ、だからもう一度見たいかと聞かれると、別に見たいと思わないし、心を動かされる何かがあったかというと、それもない。ふわ~っとイイ作品、でしかない、私には。でも、それはそれで十分良いとも思う。吉田作品を他にも読もうとも思えないけどね・・・。あとこれ、CMが一杯細切れで入っていたんだけれども、日本の企業ってのは、もう少し、ショーバイ根性よりも、文化とか芸術とかの精神性を尊重するっていう度量はないのかね。ある程度まとめてインターミッション的にCM流すとかさー。そういう企業だったら、同業他社の製品より高くても私は買うぞ、率先して買うゾ。そういう、芸術に理解ある(上っ面じゃなくて)本物の経営者っていないのかねぇ、・・・ということを、本作を地上波で見て一番強く感じました。 【すねこすり】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-11-29 21:49:40)(良:2票) 21.脇役の爺さん婆さんたちの演技が良く、惹き付けられた。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-11-25 14:12:00) 20.タイトルが悪人だからどれだけ非道の極悪人が出てくるのかと思ったら、誰が悪人なのかイマイチわからなかった。みんな気の小さくズルをして生きている人ばかりだ。タイトルを「小悪人」に変えてもらいたい。深津さんの役はもう少し年上で小太りのおばさんの方がいいと思った。 【こねこねこ】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-11-22 18:45:42) 19.《ネタバレ》 妻夫木聡と深津絵里といえば、昔ぱっとしない「月9」でも共演してたが、そんなテレビドラマ的キャスティングという制約はありつつも、主演の2人、樹木希林から柄本明まで、見事な演技で吉田修一のイケテナイ世界を再現してました。原作既読でしたが、ほとんど違和感を感じることなく、その世界観に浸ることができました。なかでも、満島ひかりが演じる佳乃の二面性(「性悪女」と「愛される娘」)に代表される主要登場人物の多面性を、2時間少しの制約のなかでちゃんと描いたのは偉い(岡田君の享楽的な生き方も繰り返し見せられると虚しさのほうが伝わってくる)。一方で難点は音楽と演出。音楽はとにかくうるさい上にシーンにあってない。『おくりびと』もそうでしたが、久石譲のしつこいメロディは実写ドラマに向いていないように思います。演出といえば、何と言ってもクライマックスのスローモーション。これまで細かく丁寧に描いてきたものが一気に崩れ去るようでした。そして、イカの目玉は、この映画最大のホラーでした。今思い出しても恐ろしい。 【ころりさん】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-11-21 12:52:52) 18.TV(民放)で見たんですが、エンドロールで海外の映画際で深津絵里が受賞したシーンが映されていましたが映画館で上映した時もこの編集だったんでしょうか?これだけでもマイナス10点ですが…映画は原作を読んでいたので良くも悪くも原作通りです。予想外によかったのは老けたな~と思わせるほどのリアリティを見せた深津絵里と、売り出し中なのに「嫌な奴」役を演じた岡田将生です。逆にうんざりしたのは、いい加減やめたらと言いたくなるラスト部分でのスローモーション。感動的な場面の余韻を作ろうとするスローモーションほど興ざめはありません。 【仏向】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-11-18 01:29:14) 17.《ネタバレ》 深津絵里が賞をとったためにクローズアップされているようですが、妻夫木君が田舎の金髪のおにいちゃんのなんとも寂しいイタイ感じが出てて、断然良かった。社会の片隅でひっそりと生きているそんな感じが出ていないとこの映画は成り立たない気がする。自分の先入観もあるかもしれないけど、なんか深津絵里はいつも深津絵里にしか見えない。 悪人というタイトルから悪とは何かという映画かと思いましたが、親兄弟とか同じ学校とか関係なく、真に人とつながることにしか救われない・・・それが出会い系であってもセックスがきっかけであっても・・・と感じました。「大切なものが無いからそれが自由だと思って、大切なものがある人を笑う」的な柄本明のセリフ迫真でしたが、悪役がやけにステレオタイプだったからかセリフに頼り過ぎな感じも受けました。全体に無駄の無いカメラワークで良かったのですこし残念でした。 【ETNA】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-12 12:09:48)(良:2票)
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