みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 シングルマン。 英語に縁のない私には知らない意味が隠されているのか。 劇中、若者が言っていたように、生きる時も死ぬ時も人間は結局一人だということなのか。 生きることも悪くないって思ったのなら、生かしといてもいいような気がするが、それじゃあ普通の映画になっちゃうからダメなのか。 それにしても、ジュリアン・ムーア。 ダメな女性をやらせても完璧に演じてみせるし、知性的な女性を演じても天下一品。 いや、素晴らしい女優。彼女に加点。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-20 10:35:20) 5.ファッション・コレクション用に撮った映像の延長線上で映画になった感じがある。ナルシズム感が強い。映像は美しいのでトム・フォードに興味があるならおすすめできます。 【xnoranorax】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-04 21:11:21) 4.60年代というマイノリティがまだ息を潜めて暮らさねばならなかった時代。その男の目に映るもう別れようとしている世界。他者たちは目や口元やに分解してしまっている。しかしその世界も「少数派への恐怖」が支配している。異端への恐怖と言ってもいい。共産主義からプレスリーの腰つき、おそらく同性愛者に至るまで。「マイノリティの恐怖」と「マイノリティへの恐怖」とが、見えない水面下でがっぷり組み合って停止していたような、当時のアメリカの息苦しさがカメラに乗りうつっている。隣人の笑顔さえ息苦しい。死を決意した男の一日の物語。ルイ・マルにも同種の作品があったが、あちらが旧友たちを訪れるのに対して、こちらはそれほどの交際範囲もなく生徒と(大学教授なの)昔の女ぐらい。死を決意しながら、それでもテニスをしている若者の肉体や町で出会うスペイン人の若者には目が惹かれていく。生徒だった若者に惹かれては、自分で「情けない」と呟く。もううじうじした陰気きわまりない映画で、ときに美少年の尻を見るのが好きな人用のフィルムかと思うときもあったが、あの息苦しさには、ゲイという特殊を越えた普遍性が感じられた。死んだ「連れ合い」が飼っていた犬と同種の犬を見かけると、飼い主に変に思われてもつい匂いを嗅いでしまう。息苦しさをしばし忘れさせてくれるのは、その犬の匂いだけ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 09:57:20)(良:1票) 3.トムフォードの第一作目ということで鑑賞。予備知識なしに、「所詮イメージムービーに毛の生えた程度のストーリー」ぐらいに思っていました。そこから大きく裏切られた感じです。映画として本当に洗練されている印象でした。トムフォードだけあって映像や音楽はもちろんのこと、プロップなど全てに偏執的に思えるほど拘りが感じられました。単純な「白シャツにナロータイ」がここまで美しく撮れる監督は彼ぐらいでしょう。ストーリー自体も画に合わせてこじつけたようなチープなものではなく、全体のバランスが取れていてセンスの良さが窺い知れました。ゲイを題材にしながらも嫌な色気を感じさせず、スタイリッシュな映像に調和させる手腕は流石の一言です。「プラダを着た悪魔」とは全く違う意味で、ファッションは映画になる、そう思わせる映画です。次回作も期待大。見ていて損はない映画です。 【goatherd】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-05 10:08:04) 2.デザイナートム・フォードが監督というだけあって、まあ、いたるところがファッショナボーです。そしてなんといってもコリン・ファースがすごい、幸せな時とのギャップをうまーく演じておられます、切ない物語です。できればもう一度かみしめながらみたい一本です。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-08 20:44:50) 1.《ネタバレ》 期待が大きかっただけに、脚本には肩透かしを食った印象だが、撮影方法や背景、音楽、そして登場人物たちのオシャレ感がすごくて、それなりに楽しめた。トム・フォードについては最新の007でボンドの着るスーツを手がけた人という知識しかなかったが、こういう映画も撮れちゃうとは多才な人である。この作品は同性愛の映画だが、それすらもかっこ良い。イカした顔の男どもなので、絡み合ってもあまり不快感がない。というか美しい。自分は同性愛者ではないが、こういうのなら同性愛ってありかもとさえ感じた。彼らだから許されるという面もあるとは思うが。 さて、映像についてだが、予告編でも映されるスローモーションを使った車の運転のシーンや海で泳ぐシーン、その後のジョージの家のシーンなどどのシーンでも監督の持つ美意識がビンビン伝わってきて思わず見惚れてしまった。そういえば、恋人が死ぬシーンや酒屋のシーンも良かった。そもそもジョージの家からしてオシャレですごく好きなタイプの家だ。完璧な背景でカッチリした構図。寸分の隙も見当たらない。ピアノを主体とした音楽も雰囲気によく合っていた。 だからこそ残念だったのは脚本。ジョージとチャーリー、ケニーとの関係性、ジムの思い出、それらがあくまでもバラバラに動いているのが残念だ。ジョージを中心として、彼らは周辺人物でしかない。ジョージと彼らの関係は完全に個別である。ジョージの意識の中だけでも彼らが溶け合って、もっと有機的に物語をつむぎだして欲しかった。ラストもコーエン兄弟っぽくて流行に流された印象が拭えない。 バーでBGMのように音を消して映像だけ流すには、最高の映画だと思った(悪口ではなく良い意味で)。ウィスキーを飲みながら観てみたい。最高に渋くて美しい映画。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-23 19:51:31)(良:1票)
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