みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
3.《ネタバレ》 ちょっとしんどい内容だった。いい意味で。 卓巳は里美と子作りな話。 強いて言うなら生む側視点。 とりあえずエロいの入れときゃ客来るでしょって内容。 執拗にエロシーン入れてたけど所謂テコ入れやね。 それよりさっさと話を進めて欲しかったわ。 良太はなぜ生んだのか?的な話。 これは生まれる側視点。 借金まみれ、痴呆の祖母、偏見など不幸とフラストレーション。 しんどい内容だったけど最後の光明が救い。 ただ親切な同僚の動機がいまいち理解できなかった。 卓巳の母は子供の生み方の話。第三者視点。 いくつもの分娩への考え方が描かれる。 そしてここでも不幸を一滴。 ちょっと唐突感があったかな。 もうちょっと前に伏線とか前置きみたいなのあったら自然だったと思う。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-04-24 23:15:14) 2.《ネタバレ》 不妊治療しながら高校生を誘惑して子種を仕込もうとする人妻。 その裏に、子供のできないことを嫁のせいにして執拗に責める姑の存在。 いい年してコスプレイヤーなんてイタイ女だなと思いきや、やりきれない現実を見せられるとそこから目を背けたくなるのもわかる気はする。 閉塞感たっぷりの団地に住む男女高校生が、級友のハメ撮り写真をばら撒く姿にはゾッとする。 自分がそこから抜け出せそうにない鬱憤を他人を貶めることで癒しているのだが、友達面して酷い裏切りだ。 カースト制度や封建制度でもないんだから、中高年ならともかく高校生なら自分次第で何とでもなるだろうに。 主人公は一応高校生の卓巳だろうが、群像劇かと思わせるようなところも。 後半、永山絢斗と田畑智子の出番が急に減って視点が変わるので、軸がフラついた印象を受けてしまう。 それがまた一つの味にはなってはいるけど。 場面場面は惹かれるのだが、全体となると少し食いたりなさは残る。 テーマは生に関する根源的、普遍的なもの。 生きていく苦しさに、生まれてきた意味を問う泥沼にはまった人達。 原田美枝子演じる母が、そのヒントを与えてくれる。 吉野弘の詩「I was born」に出てくる蜻蛉の姿が重なった。 田畑智子が大胆なベッドシーンを演じていてビックリ。 そういうものとはまったく無縁なイメージだったので、脱ぐとは思っていなかった。 絶対死なないと思っていたアニメの主人公が早々に死んだくらいに意外。 良い悪いは別にして、男の監督なら田畑智子をこの役にキャスティングしようとは思いつかないのでは。 今、女性監督では西川美和とタナダユキに注目している。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-08-17 13:54:58)(良:1票) 1.《ネタバレ》 原作と同様に整理しにくい作品でした。その意味で「映画化」のレベルは悪くないと思いました。 助産婦の助手(元レディース姉ちゃん)が良かったです。態度がハッキリしているからです。乱暴に吐き出す正論が分かり易く心地良い。でも、本作のテーマは分かりにくさにあると思います。登場人物たちの不遇を連ねて世の中の生きにくい側面をあぶり出しますが、スッキリとした解決を与えません。まことに映画らしくないんだけど、現実の世の中ってこんなものだと思います。助手の姉ちゃんのような人は少数派なのです。ただ無為に時間を重ねて痛みの風化を待つこともあれば、身近にいる人の存在が助けになることもある。それらは能動的にアクションしても解決できない問題に対して示される仄かな希望の芽です。マジに辛い時は藁にも縋る想いでそんなきっかけを捜すのだと思いますが、それが本当に希望になるかどうかは本人次第です。地味でデリケートなヒントを与えてくれるような作品という印象でした。 ちなみに、原作のアンズは子なしの有閑主婦・おデブ・やや知能未発達・コスプレ狂いと云う設定で、高校生のタクミ君がヤッちゃったのは純粋に「下半身の動機」だけでした。そのアンズに田畑智子をキャスティグした時点で「おデブ」が無くなり、脚本段階で「知能未発達」も消えたようです。おかげで、後に本当にアンズが好きになるタクミ君の変移の意味性が希薄になったように感じられました。タクミ君がアンズに魅かれた理由が興味深かったもので、原作を読んだ者の愚痴として記しておきます。 もうひとつ。この監督にはオリジナル脚本で映画を創って欲しいです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-12-09 03:40:44)(良:1票)
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