みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
4.《ネタバレ》 台湾では大好評だったようだが媚日映画との批判もあったようで、また台湾の有名な映画賞を受賞できなかったのは審査委員会の大陸関係者に妨害されたからだとの噂もあったらしい。そういうのも台湾社会の様相の一端と受け止めるしかない。 一方で日本では概ね好意的に扱われたらしく、当然ながら朝日新聞も協力している。個人的に不快だったのは、当初あからさまに先住民を侮蔑していながら、風向きが変わると簡単に転向する軽薄な記者が出ていたことで、こういう人格低劣な日本人を毎度見せなければ済まないのなら日台関係の映画などもう見なくていい気がした。多くの日本人の感覚では、無名の三民族混成チームが頑張っているというだけで応援せずにはいられない気になって当然であり、そういう一般民衆の姿も映像に出していたのは間違っていない。 なお台湾の大作映画は2時間に収めるつもりがないのが時々あるようだが、さすがに3時間は長いのではないか(それをいえば「セデック・バレ」は本来4時間超だったわけだが)。札幌の投手の後日談など必須だったのかという気はした。 その他の事項として、八田與一という日本人は野球に関係あるのか疑問に思ったが、それを含めてこの時代を表現すること自体が製作目的の一部だったのなら変ともいえない。「嘉南大圳」というものが、現地の人々の暮らしの向上に役立ったのであれば日本人としても喜ばしい。 また外国映画なのに台詞がほとんど日本語なのは顕著な特徴点である。正直聞きづらいところもあったが、しかし当時の日本語が、現代で事実上の世界言語になっている英語のように、三民族の意思疎通と相互理解の基盤だったことの表現ではあるかも知れない。 野球に関しては、王貞治氏が顧問について演者も経験者を揃えたとのことで、試合の時間も長いが苦にならず、また決勝戦でも惜しかったが悔いは残らない感じをうまく出していた。ここでの選手からは、その後に日台の野球界で活躍した人物が多く出たとのことで大したものである。 ほか個別の場面では、「アウト!」を言い合って大笑いしていたのと「髪型崩れる」というのは笑った。なかなか愛嬌のある連中だった。 [雑記] 映画自体と直接関係ないが調べたので書いておくと、映像に出ていた嘉義市街地のロータリーは日本統治時代の都市計画でできたものらしい。噴水がいつ作られたかはネット上で探せなかったが、地元出身の陳澄波という画家の「嘉義中央噴水池」(1933)という絵に描かれているので劇中年代にも存在したと想像される。 現在は、この映画に出た呉明捷投手の像が建てられていてストリートビューでも見られるが、噴水の方はしばらく止まっていたのが2021.7.27に再稼働したとのことで、その際に嘉義市長が、彼の決して諦めない精神が新型コロナウイルス感染症予防の精神にもつながる、と述べたとのことだった(「自由時報」の記事より)。だから何だということもないが地元ではそのように思われているらしい。 【かっぱ堰】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-10-23 08:58:23) 3.《ネタバレ》 天下の「KANO」が起こした奇跡。3時間を超える、実話に基づいた台湾野球スポコン巨編。厳しくも温かい熱血監督を永瀬正敏が熱演。エースの血に染まる白球を追う甲子園大会決勝戦、敗れはしたものの続くオレたちの青春。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-05-25 02:21:03) 2.物語としてはかなりいい方だと思う。 映画としてはちょっと長い。 邦画ではなく、外国映画、という位置づけだろうか。日本映画のように感じる。 【simple】さん [地上波(邦画)] 6点(2019-01-24 21:47:01) 1.《ネタバレ》 台湾も野球も好きな私にとって、実話ということもあり、半ば義務感で見に行きました。やはり3時間は長いですね…特に前半。嘉農の近藤監督は寡黙な明治人ということもあり、ほとんど自分の考えを言葉にしてくれませんので、何故の叱咤か、何故のしごきなのか、生徒たちだけでなく観客も分からないまま進みます。重要なアイテムのパパイヤも近藤監督じゃなく浜田先生の教えだったし…。万年弱小野球部がなぜ台湾島内で優勝できるまで実力をつけられたのか、物語の核と思われるので、もう少し丁寧に説明して欲しかった感はあります(本筋と絡まない金策のシーンなどは削っても良かったかと。あと八田与一もサービス出演という感じ)。しかし後半の甲子園大会本戦に入ってからは、俄然熱い展開の野球ドラマで引き込まれました。ベタベタな展開ではありますが、やはり燃える展開の野球はいいですね。決勝で敗れることは知っていても、もう少しのところで夢破れた嘉農ナインの力闘に思わず目頭が熱くなりました(近藤監督に「泣くな!」と言われそうですが)。彼らがその後の人生で日台球界に貢献した経歴を綴る説明を読む間も涙が…。やっぱり野球はいいなぁ。『バンクーバーの朝日』も見に行こうかしら… 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-01-25 23:58:18)
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