みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
3.多くの命のヴィザを発行し、東洋のシンドラーと言われた杉原千畝。 杉原千畝に関しては恥ずかしながらこの程度のことしか知らなかったので、 外交官としてのみならず戦争の時代を通して諜報の最前線に身を置いていたことなど初めて知る内容も多かった。 第2次世界大戦のダイジェストのようになった後半はやや残念ですが、 当地において彼の周りにいた同志たちとのドラマなどはとても良かったと思うし もう1人、ウラジオストクにも彼の意思を継いで船に乗せた人がいたことを知ることができて良かった。 作品タイトルに関しては、直球勝負の「杉原千畝」よりも、 作品の内容からも「ペルソナ・ノン・グラータ」かその和訳タイトルが良かったんじゃないかと思います。 【とらや】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-26 16:12:01)(良:1票) 2.《ネタバレ》 製作委員会の中に某旅行社が入っているが、劇中でもその会社の「客船乗務員」が出て来て、難民を助けたいと領事館に対して涙ながらに訴える場面があった。自社の美談として世界に広めたいのかも知れないが、子どもの顔など見てしまえば助けたいと思うのは人として当然のことであり、それ自体が特に美談という気はしない。仮に史実とすれば領事館の功績だろう。 自分としてはあからさまな美談にみずから進んで感動したい種類の人間ではないので、この映画も最初から斜に構えた姿勢で見ていたが、しかし話の本筋としては結構まともだったようである。主人公は「世界を変えたい」と言っていた割に具体的な目標があるわけではなく、基本的には大日本帝国の国益のために働いていたようだが、そのために持てる能力を活用したいという思いは結局満たされずに終わったことになる。しかし、いわば本国政府にまでPersona non grata扱いされたビザ発給の方が、結果的に希望の実現につながったのだと解される。 一人の人間が直接世界を変えるほど大きな仕事をするのが難しいのは当然で、それは優秀な外交官でも同じことだろう。しかし普通の人間が普通の人生の中で、普段の行動を通じて周りの人々に伝えることが多ければ、それが少しずつでも世界を変えていくことになる。一人の人間ができることなど結局その程度でしかないわけだが、そのような意志を持つこと自体は誰にでもできるのであり、逆にそういうレベルで考えるなら、主人公のやったことはまさに偉業ともいえる。それを改めて示したことが、単なる美談の紹介にとどまらないこの映画固有の価値と思われる。 ところでこの映画では、主人公が科学者を逃がしたのが結果的に「別の命を救った」という話になっていたが、さすがに日本人の立場として、広島・長崎の人々が殺されたのは世界平和のために有益だったなどというメッセージを許容するわけにはいかない。所詮アメリカ人の監督だから、アメリカの正義は世界の正義と言いたいのだろうと解していいのか。このことでロシア女が主人公を薄ら馬鹿のように憐れんでいたらしいのも腹立たしい。劇中の出来事が事実とは限らないにせよ、これで主人公のモデルになった実在の人物の名誉が損なわれないよう願うしかない。 なお主人公の妻がケーニヒスベルクの近郊で「日傘を差す女」を気取っていたのは意味不明だったが、こういうのは単なるお遊びと思っていいか。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-07-30 21:41:02) 1.《ネタバレ》 これまで表に取り出されることのなかった「日本のシンドラー」波乱の人生。6000人のユダヤ人を救った慈悲深いリトアニア外交官。けれど元はキレキレのソ連諜報員。全ての行動の動機は、「世界を変えたい」という変わらぬ信念ただ一つ。本人の表情とは似つかないが、快活にして情熱溢れる杉原千畝を唐沢寿明が熱演。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-01-11 23:03:19)
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