みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
3.《ネタバレ》 なかなか面白かったけれど少々気になる点も。まず狼の仮面を被った少女はスバルのお姉さんであったわけで、私が亡くなったら神様にお願いしてスバルの願い事を叶えてあげる...であのかがみの孤城が誕生したみたいなのだが、それにしてもなぜ孤城?病室に孤城ののドールハウスがあったけれど、別にスバルは孤城を望んでいなかったしスバルの望みはお姉ちゃんと一緒に学校に通いたい、だったはず。だからそこがちょっと疑問。それと1番のクエスチョンはなぜ門限過ぎると狼に食べられちゃう設定になっているのか。物語終盤で実際にスバル食べられちゃってたし、あれでこころも城にいたらみんな死んじゃってたってことでしょ。いや~そこがやっぱり腑に落ちないな~...。例えスバルに成長をするための試練だとしてもあまりにも酷すぎないか。あとこの作品にとって個人的にとても好きな、個人の願いかみんなとの思い出かの二択がいとも簡単になかったことにされちゃったこと。あれは究極の二択だからこそとても深い意味があるわけで、覚えていなくてもそれでも運命的な出会いをみんなしていくほうがドラマチックだったと思うんだよな~。本当にあれはそりゃないよだった。それとアキのお婆ちゃんが亡くなった通夜の日にお父さん?義理のお父さん?よくわからないけど、なんで急にアキのことを襲おうとするんだ?あの展開がよくわからなかった。前々から狙っていたけどお婆ちゃんがいつも家にいるから邪魔だったのか?なんかね、あまりにも急な展開すぎては?てなってしまった。てかそもそもアキはその襲われる前から登校拒否になっていたはずで、アキの登校拒否の理由だけはよくわからなかった。 色々と不可解なところもあるけれどそれでもこの作品の根底にあるテーマは好きだし、物語のキーパーソンである北島先生が年代ごとにちゃんと年相応な顔立ちになっている細かい演出もなかなか手が込んでいて好感は持てる。(←見返して気付きました) それと一番グサッときたのは、ウレシノがどうせ笑ってるんだろう!て言ったあとにこころが、うんうん笑ってない...いや笑った...ウレシノだからいいやって笑った,,,ここ!ここですよここ!笑われてた者が自分よりも格下に見える相手を笑ってしまうこの負のスパイラル。さらっと流して物語は進んでいくけれど、これははっきり言って刺さりましたね。 傷つきやすい多感な時期の少年少女の繊細な心理を描いている作品なので、アニメ映画ならではのダイナミックさや躍動感はあまりないけれど、観たことで色々と考えさせられる点もあって記憶に残る映画になりました。 【Dream kerokero】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-17 21:49:44) 2.《ネタバレ》 クローズドサークルのデスゲーム系かと思ったら全然違いました。不登校がテーマで、これはこれで良く描けているのですが、最後の方は亡くなったお姉さんに全て持っていかれてしまい、テーマがブレたと感じました。せめてラストでみんなが転校とかした後、立ち直っているところを見たかったです。孤城の探検とかほぼゼロだったのもマイナス点、というか勿体ない。もう少し娯楽に振って欲しかったというのが正直な感想。 【クレイバード】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-02-12 19:43:02)(良:1票) 1.《ネタバレ》 今年の4月から中学生に上がる長女が、学校の図書館で借りてきた原作小説を読んでいた。その翌週、たまたま地上波放送で放映されていたので、子どもたちと共に鑑賞。 “居場所”を見失った中学生たちが集い、各々の存在の意義を見出す物語。 映画の作品上では、その物語の発端や、事の真相が、少々ご都合主義に感じてしまったことは否めないけれど、登場する少年少女たちの悲痛な現実は、そのファンタジーを許容させていた。 ネタバレになるが、想像の世界を生み出すことしか叶わなかった一人の少女の願いが、6人の未来を救ったのだと捉えると、とても切なくもあるが、心を揺さぶられるには充分だった。 原作を読んだばかりの娘が、「小説のほうが面白かった」とぽつりと言った通り、辻村深月の小説は、当然ながら更に深い深い物語世界を構築していたのだろうと想像するに難くない。機会があれば是非小説も読んでみたいと思う。 その一方で、確実に残念だったポイントとしては、アニメ映画としてアニメーションのクオリティや創造性において、あまりに魅力が乏しかったことだ。 アニメーションそのものがもっと独創的で魅力的であれば、小説に対するストーリーテリング的な不備はもっと補えていただろうと思う。 全体的にキャラクターの作図のバランスが悪かったり、動きや、構図が稚拙に見えてしまったことは、これがアニメ映画である以上、致命的な欠陥だった言わざるを得ない。 多数の制作実績を誇る原恵一監督作品だけに、ことさらに残念なことだと思う。 監督の力量不足というよりは、アニメーターのリソース不足のようにも思える。 根本的なアニメづくりがもっとアメージングなものだったならば、それに付随してこの映画作品の価値は、飛躍的に増幅していただろうと思う。 (まあかと言って、宮崎駿が映画化していたならば、まったく原型を止めない作品世界になっていただろうけれど) ただ、558ページの長編小説をしっかり読んで、同じ年頃の主人公たちの物語に感動することができるようになった娘の成長は嬉しい。 中学生になって、これまで感じることはなかった辛さも、苦しさも、いろいろ渦巻くだろうけれど、一つ一つ踏みしめていってほしいものだ。 【鉄腕麗人】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-02-12 17:22:30)
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