みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
8.《ネタバレ》 北野武の“戦国版『アウトレイジ』”というか“戦国版『日本統一』”といった感じでしょうか。戦国武将たちの国盗り合戦をヤクザ組織の抗争を透写したようなストーリーテリングは、たしかに北野武にしか許されないプロットだったなと思います。『アウトレイジ』で山王会の若頭に出世したのに大友=たけしに復讐されて散った加瀬亮に織田信長を怪演させるので余計に『アウトレイジ』味が感じさせられるのですが、いっそのこと三浦友和・西田敏行・塩見三省あたりまでキャスティングしたらと思ったりしたけど、いくら何でもやり過ぎか(笑)。でも三浦友和は明智光秀には適役のような気がします。■“全員悪人”という『アウトレイジ』のキャッチコピーを引き継いだような武将たちのキャラ付けなんだけど、羽柴秀吉=たけしがここまで悪辣なキャラを演じたというのは北野映画で初めてなんじゃなかろうか。たけしって自作ではヤクザや刑事などのいかにもワルと世間ではイメージされるキャラを演じているけど、ワルなのにどこか人情味があったりお人好しな部分がどの役にもあるんだよな。北野武という人は突き詰めるとナルシストだと自分は分析していてそれがたけしが主演する北野映画には独特の臭みがあると感じるのですが、本作では徹底的にずる賢くて冷酷な秀吉となって今までのパターンからついに脱皮したと思います。だけど彼の年齢を考えるとちょっと遅きに失したの感もあります。でも秀長=大森南朋との掛け合いには往年のビートたけしらしさが見えて面白かったです。また大島渚の影響なのか武士=男色の世界が強調されてまるでBL映画的な様相を呈していますが、百姓出自で無類の女好きだった秀吉にはまったく理解の及ぶ世界ではないという対比は面白い観点だったと思います。■難を言えばやはり極端に走り過ぎた信長像となるでしょうね。終始尾張弁でがなり捲るサイコパスに過ぎないという感じで、いくら何でもあわや天下布武を成し遂げようとしていた傑物にはとうてい見えない。せめて本能寺ではカッコよく果てるのかと思いきや、これまた予想をはるかに超えた最期、これじゃ光秀がいくら血眼になっても信長の首が見つかるわけないですね(笑)。■けっきょく本能寺の変は秀吉が仕組んだというのが北野説となるわけですが、考えてみると『アウトレイジ』で山王会や花菱会の城壁を突き崩せなかった大友=たけしが、ついに雪辱を果たして天下を盗る物語だったとも解釈できるんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-09-09 22:03:01) 7.《ネタバレ》 思っていたよりも見やすい映画ではあった。バイオレンスな部分もあるが、戦国の世などこんな感じだったのかと思ったり。北野映画の多くで描かれるヤクザの世界よりよっぽどリアリティがあるのかもしれない。ストーリー的にもわりかしちゃんとしていて飽きはしない。女性が全然出てこなく、男ばかりで男色が多く描かれているのが特徴的だった。かなりぶっ飛んだ加瀬信長とかは目立っているけど、個別には中村獅童や木村祐一が良い役をやってるなと。まぁ二人ともお約束事のように殺されちゃうところに北野映画らしさを感じる。最後の終わり方が、ここで終わり?感があってなんとも。まぁあれはオチみたいなものだったと思うけど、物足りなさを感じた。 【スワローマン】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-22 11:29:00) 6.KADOKAWA配給で北野監督が帰ってきた。映画館で見なければいけないに決まってる。 IMAXで着座。四方八方迫力満点である。 武軍団(映画version)の同窓会のような顔ぶれにこれまた悪の武将達。学校では教えてくれない織田信長、徳川家康、さらに明智光秀たちの黒い野望が交差する。 本能寺の変はありきたりな題材だが北野監督の世界観と見事に融合。コメディ要素の小ネタも挟みつつ腹黒い悪の限りでらしい作りだなと思いました。 ストーリーはある程度決まりきってるので正直賛否あるなって作品ですが堪能はできました。 【mighty guard】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-02-24 21:47:25) 5.面白かったとは想うけど、もっと登場人物を絞った方が良かった気がする。十兵衛がイカれてるのすげー笑った。 【センブリーヌ】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-12-17 18:35:34) 4.■史劇とたけしが好きなので、これは観ないと!! ■総じて満足だったけど、加瀬亮の怪演は確かに怪演なのだけど、とても尾張半国から天下人に上り詰めた才能の持ち主には見えない。あれじゃ十三人の刺客の松平斉韶の上位互換レベル。もうちょい稀代の風雲児信長としての才覚や風格を描いて、説得力を持たせてほしかった。歴史ファンとしては。 ■あと、特に中盤の中村獅童の旅のパートなど、時空が圧縮されてる表現が何か所かあって、それが気になった。あれはただの簡略化なのか、もうちょっと別の意図があるのか。 ■音楽があまりに平板かつありきたりで、岩代太郎ならもっとやれるはずなのだが…。鈴木慶一の方がはまったと思う。 【麦酒男爵】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-12-03 21:16:05) 3.《ネタバレ》 10年ぶりの映画館、観たいものは観れたけど、たしかにストーリーについては宣伝では言及してなかったよね。 最後まで、いろんなシーンを楽しみながら観られたけど、ストーリーの骨格が掴めなかったなぁ。 史実は史実として、解釈を加えてるなら、それなりに筋を描いてくれないと、ちょっとツライ。 ま、久々、映画館にお金を落として、少しは気分が良かったのもたしか。 とはいえ、劇場に置いてあるチラシや、上映前の予告編を観てても、次劇場に来るのはいつになることやら、でした。 【ろにまさ】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-26 13:23:06) 2.《ネタバレ》 あの北野武監督が戦国時代を、それも本能寺の変を映画化って、そりゃもう個人的な期待値はうなぎ登りでした。で、見終わって思ったのは、「その男、凶暴につき」や「アウトレイジ」のようなインパクトや衝撃があまりなかったな~...でした。もの凄いものを見せてくれる!そう思っていたのですが、なんていうか目を背けたくなるような北野流の痛々しいシーンは、結局あの予告編で見ていた刀饅頭だけ。あとはごく普通の殺陣。首を切るシーンはもうCGてわかっちゃうレベル。かなり期待していただけにちょっと消化不良でした。 信長役の加瀬亮さんはめっちゃハマっていた。すごく良かった。ただあんなイカれた人にそこまで忠誠を誓うかな?とも。そこまでブッ飛んでました。加瀬さん良い仕事してました。 「本能寺の変」がこの映画のクライマックスで見せ場かと思っていたら意外にもアッサリしていて、結局この映画にはクライマックス的なものは存在しないということに気付いてビックリ!あと結局誰が主役なのかもわからんかった。というか主役っていう括りもないのかな。クライマックスも主役もない、なんて型破りな映画。 北野監督の「暴力」よりもどちらかといえば、ビートたけしの「皮肉」の味付けの方が多かったかな。特に信長が、黒人の弥助に首を斬られちゃうとこは笑っちゃいました。あと、清水宗治が船上で切腹している目の前で、入城してくることなくとっととその場から足早に去っていく秀吉軍とこもウケた。映画の題名が「首」なのに一番最後の台詞が「首なんて関係ねえーんだよ!」とは...ははは(笑) あ!そっか!この映画、北野武監督作品じゃなくって、ビートたけし監督作品として観れば、納得なわけか(;´∀`) 【Dream kerokero】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-25 14:38:51) 1.描かれている内容が大きいので登場人物が多くなるのはやむを得ない。 俳優もそれぞれいい芝居をしていたと思う。それでも内容が散漫に見えるのは演出の問題なのか。 北野監督の力が落ちたのかどうかはよくわからない。ただ、以前、見せていた作品の魅力がこの映画にはないような気がする。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-24 17:05:19)
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