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マッチング

2024年【日】 上映時間:110分
ドラマホラーサスペンスミステリー小説の映画化
[マッチング]
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公開開始日(2024-02-23)


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監督内田英治
キャスト土屋太鳳(女優)唯島輪花
佐久間大介(男優)永山吐夢
金子ノブアキ(男優)影山剛
真飛聖(女優)西山茜
片山萌美(女優)伊藤尚美
杉本哲太(男優)唯島芳樹
円井わん(女優)椎名楓
片岡礼子(女優)美知子
斉藤由貴(女優)節子
原作内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫)
脚本内田英治
主題歌Aimer『800』
配給KADOKAWA
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1.《ネタバレ》 一応「真相」と「犯人」は明かされていますが、不明な個所が多々あります。よって想像も交えながら物語を整理してみます。ネタバレしていますので未見の方はご注意ください。

テーマは「マッチングアプリなんてロクなもんじゃない」ではなく「不倫ダメゼッタイ!」でした。これが殺害動機でもあります。指示役は幼少期に親の不倫で家庭を壊されたマッチングアプリ会社社長。実行犯は特殊清掃員のトムでした。社長はアプリを介して登録者の不貞情報を入手したと思われます。殺された者たちはいずれも不貞を働いていたのでしょう(そんな人間性だから直前にブーケを取替させたり、会食直前にアレルギー情報を伝えたりする)。顔に大きく×を刻まれ、手を固く握り合った状態で殺されたのも不倫の罰という意味です。これら一連の殺人事件のうち、主人公の「恩師夫婦」と「女性同僚」殺害のみ社長自ら実行しました。前者はトムに断られたから(運命の彼女の恩師は殺せない)。後者は口封じのためと推測します。同僚殺しのみ動機が異なりますし、何なら事前に彼女が警察に相談していたらスピード解決していたはずです。もっともトムから決定的な証拠や言質を得ていた訳ではないでしょうが。
社長の憤りの矛先は、原因者たる母の不倫相手=主人公の父親だけでなく、主人公にも向けられました。彼女に罪が無いのは明らかなので、父親の不倫を知らずに真っすぐ育ったのが憎かったのでしょう。彼女に対しては明確な殺意があった訳でなく、トムに邪魔された勢いで凶器を振り上げただけかもしれません。ところで社長は不倫を取り締まる為にマッチングアプリを開発したのでしょうか。それならまるで「ゴキブリ〇ホイホイ」の開発者と同じです。
指示役(首謀者)が逮捕されれば事件は終わり。でも連続殺人は止まりませんでした。そう社長逮捕後の殺人はトムの意思によるもの。動機も同じ「不倫憎し」という気がします。社長の周辺を探るうちに自身のルーツにも辿り着いた捨て子のトム。彼もまた親の不倫の犠牲者であったことを知りました。真相を知ったトムは、社長、いや兄の思いを受け継いだのでは。因みに社長は実行犯について自供しないでしょう。罪は重くなってもなろうとも軽減はあり得ませんから。むしろ「不倫者への罰の執行」をトムが継いでくれるなら好都合とも言えます。社長はトムが弟だとは知らない気がしますがどうでしょう。以上私が考える「一番面白そうな」解釈例でした。社長からトムへ殺人の依頼があった証拠はありませんし、殺害動機についても単なる「猟奇殺人」の可能性もあります。あくまで解釈の一例ですのでご留意ください。
本作を観て「不倫の罪の重さ」がよく分かりました。不倫をした本人よりも家族が苦しむということ。本件の一番の被害者は主人公の母親でした。長年にわたり地獄の苦しみを味わう羽目に。何という理不尽な仕打ちでしょう。この真実を目の当たりにした父親はショックのあまり自ら命を絶ったほど。赤いドレスの女も初めは騙されていたのかもしれません。そういう意味では当時「出会い系掲示板」など無ければ不幸な事件は起きなかったとも言えます。いや悪いのは道具ではなく、使う人ですね。ですから冒頭に戻りますが本作は決して「マッチングアプリ」を否定していません。正しく上手に使えば有益な道具。WEB掲示板もアプリも、幸せになった人は沢山いるでしょう。ただし不幸になった人と天秤に乗せた場合、どちらに傾くかの検証は必要だという気がしますけども。 目隠シストさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-26 18:17:16)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
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