みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
9. 『交渉人 真下正義』が知的犯罪vs.捜査官の丁々発止のせめぎあい、それもハリウッド風のパッパラパーの陽性だったのに対し、こちらは犯罪そのものは全然ショボい。そのかわり、この国の警察と司法の救いがたい有様に中心を移している。その分、このシリーズのなかでは最も陰性でシリアスだ。けれども、警察庁と警視庁、検察庁に弁護士軍団、刑事警察と公安警察などといった体制のことを、多少ともお勉強しておかないと、なにがなにやらわからない。高村薫の合田雄一郎ものサスペンス小説あたりでも読んでおかないと、この複雑でストレスのたまる非人間的世界が、われわれ一般庶民には想像がつかない。この室井慎次は、はめられて失脚の憂き目にあって、ようやく失っていた人間性を回復した、というところか。本当はきっと、こんなの一人もいないんだろうなあ。こんなのが一人ぐらいいてほしい、という作者の願望と主張なのだ。社会派ドラマというやつで、それなりに面白かった。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-24 07:00:23) 8.《ネタバレ》 踊るシリーズとあってなかなかに見所のある作品。 室井が主役とあってか、今まで踊るとは一線を引いて終始かなりシリアス。 なんで、今までの踊るファンとしては賛否両論かも。 今回は室井の過去なんかも出てきて(結構重い話だが)へーって感じ。 しかし3アミーゴズの登場シーンは相変わらずかなりきてました。 あの3人が出てくると異世界に入ります(笑) 交渉人に次いで踊るの見所は豪華キャスティングです。 準主役として田中麗奈、哀川翔、八嶋智人などなど。 それ以外にもチョイ役で吹越満、佐野史郎、柄本明などなど。 今回も室井さんが正義を貫き過ぎて色々と大変な目を見ます。 室井らしいんですが、なんか不器用なのねって感じです。 最後はまた降格になってしまったが、完全に筧利夫に追い抜かれてどうするだよって感じ。 本作でも出てきましたが、踊る2の前にあった潜水艦事件が気になる。 そろそろ本編の次回作を観たいところ。 【ひで太郎】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-10-29 13:44:43) 7.《ネタバレ》 キャラクターを掴んでる位でコアな踊る大走査線のファンではありませんが、十分に面白い作品に仕上がっていると思います。踊る大走査線を余り知らない方でも楽しめるのではないでしょうか。表情の殆どがしかめ面で殆ど喋らない室井さんを中心に持ってくるのは難しいかったでしょうが、室井さんを室井さんたらしめる部分はそのままに、魅力的な演技をする回りとの相乗効果を引き出し、魅力あるキャラクター達が動き回れる映画になったと思います。少々残念なのは、敵側弁護士への感情の誘導が余りに露骨なのと、その帳尻が物足りないのが少々、あと、犯人の無垢と無邪気と白○が入り乱れた犯人に男2人が人生を投げ出すほどの何かが見つけられず、「こんな事のために・・」という言葉で締めくくってしまうのが余りにも安直かと。 せっかく出てきた若い女性弁護士のアンビバレンツな背景をもっと生かしてもよかったかな。ちょっと中途半端に感じましたが。まぁ、殆どお金を掛けずにココまで見せてくれれば十分でしょう。中途半端な部分もありましたが魅力的なキャラクターがテンポよく動いて面白い映画でした。 【ちょび】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-12 17:22:50) 6.《ネタバレ》 湾岸書3人組は登場するだけであれだけの笑いをとれるってのはまさに歴史の賜物ですね。真矢みきの八嶋さんに対する”ボク”発言はホントにかっこいい。ただ、作品としてはホントにお粗末かな。安っぽいしくどい部分もある。それ以上に、僕にとっては田中麗奈が印象的。前から見てきたけど、泣き、叫び、笑う、自然に振る舞うなど演技に幅がでてきた。柳葉にも負けていなかったのはホントに素晴らしい。ぐっじょぶです。 【とむ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-11 23:07:49) 5.《ネタバレ》 事件の真相には、ちょっとポカーンだったけど、なかなか楽しめた映画でした。特に、前半の、官僚組織の嫌らしさに翻弄される室井さんの姿には、「本当、どうなっちゃうんだ」と真剣に心配しちゃいましたね。それと、これまで「嫌な奴」サイドにいた新城&沖田の両キャリアがイイとこ見せてたのもよかったですね。 でも、しかしながらも、室井さんのこれからの身の振り方は気になります。なんか、室井慎次が新宿鮫になっちゃったような結末でしたものね。 【東京サンダ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-04 02:21:27) 4.《ネタバレ》 今までの「踊る・・・」からすると非常に乗りがが悪いのは否めないが、基本的な点では「踊る」の元々の基本コンセプトである「公務員も勤め人!ヒーローじゃないの!ブラッド・ピット君」なのである。 馬鹿な上司の対立関係の中、正直すぎたって言うのが今回の主人公なんじゃない? 官僚社会において今後が無い事は否めないが、新城・沖田等の人脈は残っているわけだし・・・・現に沖田は現場に出て捜査の指示をしている事から、室井の情熱から学ぶところがあったんだと思うし、部下からの人望が必要であることも学んだんじゃないかなぁ・・、彼らが言う「警察には彼のような人間が必要だ」(言い回しが違うかも知れないが・・そんなニュアンス)彼らが更に上の立場にになった場合にどこまで室井の考えを理解し、現場に対して必要な人間で有るかと、考えるだけの人望が室井に有ることを望むし、個々の人々がエンディング間際に見せた、”時計を気にするシーン”は激務をこなし警察庁に再起するで有ろう室井に期待するそれでしかと思う。 又、シリーズで全く無かったながまわしが多かった事から表情による表現が多用されたことにより今までと全く異種な「踊る」が出来上がった事は今後の企画に対する布石? 今までが非常に乗りのりで物語が進むシリーズだった事から個々の主人公が持つ業を表現するにはちょっと厳しいところがあった気がする。そぉ言う意味で今後この企画が続くのであればそれなりに人間の持つ業を表現できるのではないかとある意味期待している。 たとえば「魚住係長」フィンランド人の奥さんとの仲がどうなったのか・・・とか 「山下圭子巡査」のその後とか・・・・(これって業かぁ??)シリアスドラマを作れとは言わないけど、今回は室井の持った業を表現するには非常に効果的だったと思う次第です。 踊るフリークの私としてはこれで終わりにして欲しくないのが本心です。 室井さん 警視庁にとは言わない。警察庁でもかまわないから帰っておいで! で・・・・ 公安はためになることもあることがわかったが・・・・・・やっぱりきらいだぁ!(笑) 【だだくま】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-02 00:04:31) 3.『踊る大捜査線』が始まったころ、僕はまだ小学生でした。あの頃の僕はなぜか『踊る大捜査線』の全てが大好きでした。織田裕二の歌うエンディングはいつも鼻唄まじりで口ずさみ、青島の着る拙いコートになぜか憧れ、友人がそれに似たのを着ていて僕はそれを無理矢理奪って着てみたり、深津絵里演じるすみれさんの逞しさの裏にある女性っぽさに淡い恋心を抱いた幼心は今も鮮明で、この世を去るにはあまりにも早過ぎた、和久さん役のいかりや長介の名演技にはいつも感動していた。でも僕が『踊る大捜査線』の中で一際僕の瞳の中で輝き続けているのは何と言っても“室井慎次”でした。室井さんはいつも威圧感と存在感を感じさせる力強い音楽と共に登場していて、その音楽がテレビのスピーカーから流れ出すたびに僕の背筋がピンッ!と真っ直ぐになる感覚は今も身体がしっかり覚えています。そしてその記憶を呼び起こしながら観賞しました。冒頭と終盤はストーリーの複雑さに梃子摺りましたが、やはり室井慎次の今まで見せた事のない一面が観れたのはとても新鮮でした。圧倒的な権力の下で、身動きの取れなくなった室井さんの切ない表情や弱々しい顔つきが何とも痛々しく感じ、それでも崩れはしない室井さんの信念の強さに感動し、小学生だったころに感じていた『踊る大捜査線』を大好きだった感情がそれと一緒に込み上げてきました。時間によって失われるものもたくさんありますが、それによって生まれるものも数え切れませんね。この映画を観終わってそう感じました。 最後に一言。「室井さん、これからも頑張ってください」 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-31 00:37:35) 2.《ネタバレ》 これまでの「踊る」映画はどれも映画であろうとする事とテレビドラマイメージを守る事の間でグダグダになってしまっている感じがありましたが、今回はちゃんと見られる映画、という感じがしました。2時間足らずの上映時間であるにも関わらず、物語自体の密度は低めで冗長だったり、長回しはここぞ、というところで発揮してこそ効果的なのに、重ねちゃってるので間延びしてたり、せっかくフィルム撮りのシネスコなのに、色調が安定していなくて、田中麗奈がカットによっては化粧お化け状態になってて可哀想だったり、ひっかかる点が散見されるのは確かなんですけれど、それでも室井が追い込まれてゆく物語は、ジャマなおちゃらけが挟まるスキもなく(スリーアミーゴスは登場しますが)、全編を貫く焦燥感によってかき立て続けられる不安、そしてその上で訪れる安堵の結末に、ワリと面白かったね、と満足。室井の力となってゆく新城や沖田の良さは、結局のところこれまでのスペシャルや映画を見ていてナンボであって、この映画だけで評価できる状態ではないのですが、室井も含めて「踊る」の中にあってストイックな存在であったがゆえに、その3人が組み上げてゆく物語は映画全体のトーンを硬派なものにして、がっしりと見応えあるものが生まれました。犯人の存在が致命的に弱いという「踊る」シリーズの欠点も、今回の映画においては逆に皮肉さを際立たせていて、プラスに作用していたように思います。で。これからも「踊る」スピンオフって生まれるんでしょうか? 個人的には真矢みきさん演じる沖田管理官が主役の映画が見たいなぁ・・・。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-28 00:28:35) 1.どろどろとした大人の世界に差し込む光のような存在、それが田中麗奈さんです。どんな作品も彼女が出演することで何倍にも面白く美しく清潔なります。 あと八嶋さんの長い絞めすぎたネクタイがとても印象に残っています。 【武蔵】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-08-27 21:09:12)
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