みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
9.《ネタバレ》 主演は名優の緒形拳さん。 年老いても凜とした存在感は健在であり、孫のように幼い娘と歩くその姿だけでも、充分に惹きつけられるものでした。本作公開からまもなく亡くなられたので、まるで羽をつけた天使に天国へとエスコートされているように、見えなくもなかった。 親の虐待と育児放棄から子を救うために、赤の他人が連れ去ってしまう・・。犯罪的行為を犯罪的行為で阻止するわけですが、目の前で困っている子を見過ごしておけない、、こういう人徳は尊重されるべきものだと思うし、老人はうまいやり方を知らない「不器用男」そのもので、自作の覆面と竹の棒で懲らしめるお姿はなぜか笑えてしまうような部分もあった。 二人の刑事 (デカ) が登場するけど、やる気も空回りして、ちょっとドジなところ、、昔のバディもの刑事ドラマのような味わいがあってよかった。こういった事案では、警察は初動も遅く肝心な時に頼りになりません。でもそれは組織やルールとしてのことであり、彼らも、それぞれ情熱や正義感はある。そういう意図があったとは思う。 なお、今や名女優の安藤サクラさんがウェイトレスの端役にて長編映画デビュー。彼女の父であり、本作の監督でもある奥田瑛二さんによる推しの抜擢、と察します。本作のテーマである、親の「育児放棄」とは裏腹に、ここでは親の過保護をまざまざと見た気がいたします。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-03-10 13:18:48) 8.《ネタバレ》 無駄な台詞を極力削った静謐な雰囲気が心地よい。短時間の回想が持つ切れ味や、そこから導き出される主人公の逃避行への決意の固まりの描写も見事。子役の演技もかなりのレベル(虐待のシーンなんて、演技が前提であっても、あの年の子には普通は精神的に辛いのでは)。主題歌の「傘がない」のカバーも出色の出来。と、見ているときは良い点ばかりが目につくのですが、それでも食い足りない印象が残るのは、「旅に出るまで」の描写の丁寧さに比べ、そこから後がテンションが下がっているからでしょうね。刑事が街中で追いかけてくるシーンなんて、「止めてくれ~」と叫びそうになりました。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-11-05 02:06:25) 7.よくありそうなストーリー。緒形拳の演技がこの作品を支えているのは言うまでもないですな。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-14 20:28:39) 6.重いテーマで、正義感からしたことであっても、その思いはその子供からは理解されず、ある意味当初はむなしさを感じてしまうことであったわけだが、少しずつ心が通じ合っていくところがよかった。 【HK】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-25 09:41:24) 5.《ネタバレ》 静かだけど、心ゆさぶられる映画だったなあ。しかしちょっと解説が欲しい気もする。自分にとってよく分からない箇所もいくつかあった。おそらく出てくる登場人物や風景、特徴的な木などは作り手のメッセージのようなものを感じるけどどこまで分かったかは微妙なところ。 【やぶからスティック】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-30 17:01:11) 4.《ネタバレ》 確かに虐待されている子供を日常的にみていたら助けたいという気持ちは、正義感のつよい彼にとっては居てもたってもいられないということだったと思います。でも彼ほどの常識人であれば、誘拐という選択肢を選ばなくても良かったのではと思う。あまりに短絡的思考。最後に留置場から出てくるときに大人になった幸が迎えにきていれば間違いなく10点だった。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-18 08:30:59) 3.《ネタバレ》 とても丁寧というか、冗舌過ぎてテンポが今ひとつという感もあるが、とても上質な映画だと思う。ただ3つ気になったことが。終盤の雨の中を母親が歩くシーンは要らない。青年が自殺する必然性を感じない。監督自ら出なくても良い。 【monteprince】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-22 01:26:14) 2.《ネタバレ》 虐待にあっている少女を救うため、隣人の元校長の老人が体力づくりのうえ修行をし、忍者と化して救出したままドロンする映画です。 緒形拳や高岡早紀、少女を演じた杉浦ちゃんの芝居はどれもしっかりしていて安心して見ていられます。とくに高岡早紀の虐待親は迫真の演技でどこまでが芝居なのか分からないくらいにはまっています。虐待を受ける少女の芝居も見事です。 余分と思える場面、説明的な台詞など推敲の余地はあると思いますが(ワタルの存在は不可解…?)丁寧な撮影や場面の画作りからして奥田瑛二の監督としての才能は確かなものだと思います。幼児虐待の内容も普遍的なものなのでモントリオールで三冠に輝いたのも納得。ラストのUAによる『傘がない』が強烈な印象を残します。彼らが青い空と白い鳥を見に行っためいほうスキー場に行ってみたくなりました。 【トト】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-13 20:33:14) 1.《ネタバレ》 モントリオール映画祭グランプリ作品、正直なめていました。思った以上に良い作品です。 重い問題ながらも説得力のあるストーリーと、山崎努、高岡早紀ら俳優陣の演技には充分な見所があります。 難点をいえば、後半ちらりと写る、高岡早紀が裸足のシーンは余分でしたし(改心したとは思いたくない)、提起したテーマが多い割には、逃避行の終わりのまとめ方がいま一つです。が、たまにはまじめに社会問題を考えてみる、良いきっかけとなる映画とおもいます。 【なつこ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-06 23:24:14)
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